石井映治郎のブログ

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本物を目の前にしたとき~東山魁夷~

2012年11月09日 | 日記

みなさまおばんです、石井映治郎です。

 

 

今日の午後、仕事の合間に、宮城県美術館に行ってきました。

 

 

「東山魁夷」

 

 

 

戦後の日本画の世界に多大なる足跡を残した人物です。

 

 

 

わたくし、宮城県美術館には、最近ですと

 

 

松本竣介

 

アンドリュー・ワイエス

 

など、今年も素晴らしい現代美術の大家の作品を

鑑賞させていただいております。

 

 

 

そして東山魁夷

 

 

僕が東山魁夷で好きだったのは、この「晩鐘」という作品でした。

 

…作品でした、というのはどういうことか。

 

 

つまり、今回、本当に好きな作品に出会えた、ということです。

 

 

 

 

 

それはこの作品です。

 

 

「郷愁」

 

1948年 絹本彩色 額装

 

 

 

数ある作品の中で、比較的地味なこの作品。

 

 

もう、これをみたときに、わたくし、なきそうになりました。

 

何故かは、上手くいえませんが。

 

 

 

 

氏の作品全てに言えることですが、音が聞こえるのです。

 

 

絵画から音。

 

 

大自然の中に独りいるとき、耳を澄ますと何か、

 

とても繊細な音、鼓膜をゆするほど大きくない、

 

直接心になっている音が、聞こえたような聞こえないような音を

 

感じるときってありませんか?

 

 

そんな「音」を感じるのです。

 

 

大自然の脈動、もしくは呼吸のような。

 

いかされている喜びのような。

 

ありのままのような。

 

 

ああ、ごめんなさい、上手く表現できません。

 

 

感じたことを、言葉にするって、本当に野暮ですね。

 

 

やめます。

 

 

 

さて、その郷愁あたりから中期の作品にかけては、

 

本当に圧倒のエネルギーをもった

 

作品のオンパレード。

 

 

鳥肌がたつわ目が潤むわで、そりゃあ大変でした(笑)。

 

 

大家として不動の地位を確立した後期の作品より、

 

僕は断然前期の後半から中期の作品が好きです。

 

もちろんその頃から、日展を契機として、名声を不動のものに

 

してはいたのですが。

 

 

美術館をでますと、まるで決勝戦が終わったかのような脱力感。

 

 

まさにノックアウトです。

 

 

 

本当に観させて頂いてよかった。

 

 

11月11日までです。

 

 

みなさま、ぜひお見逃しの無いように。

 

 

 

 

 

 

石井映治郎でした。


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