Trips with my RV.

RVでの小旅行。

Wake up, Neo. The Matrix has you.

2010-11-05 21:44:59 | 独り言
宇宙は入れ子構造になっている・・・と云うのが仏陀の宇宙論だ。全の中に個が在るのは分かり易いが、それと同等に、個の中に全が在る世界・・・だとしている。宇宙はフラクタルな構造になっている時間も物質も・・・、そして、魂も。

過去記事「宇宙の力って?」」に書いたが・・・、CERNではLHCを使いビッグバンが起こった1兆分の1秒後の宇宙の疑似環境を作り出し、質量の起源となるヒッグス粒子と云う素粒子を探す実験を開始する事になっている。LHCで発生させようとしているヒッグス粒子は、その発生が時間を遡って阻止される程に自然界にとって受け入れ難いものであり、LHCでのヒッグス粒子発生は逆向きの因果関係によって未来から阻止されていると云うタイムパラドックスと云うSF的な主張をマジメにしている研究者が居る・・・と云う記事だった。ホーキングを神格化するツモリはないが、彼は巨額な費用を掛けてLHCを改造してもヒッグス粒子は発見されないと予言している。

ヒッグス粒子も素粒子だから、今日的な観測方法では粒子としての観測と波としての性質が見出される。特殊相対性理論では重力波の発見が予言されているが、見つかっていない。その発見されていない理由が、予測される典型的な重力波の振幅が、10の-21乗以下の小さな時空の歪みを検出する必要が在るとされていて現時点での観測装置では検出が困難だと云う説が根強かった。

だが、最新の検出器では、そろそろ重力波のシッポを捉える精度に達している筈なのに検出されていない。実は、我々の宇宙は、相対論の宇宙像と異なっているのでは無いか?そもそも、これは一般庶民感覚として理解し難いのが、(例えば)電子は「量子」なので「波としての性質を持つと同時に粒子としての特徴を持つ」事や、「量子は、存在の確からしさの濃淡で出来ている」なんて事を・・・実感出来ない訳だ。


「宇宙ホログラム説」、超高精度の時計で検証へ 2010年11月 4日 WIRED NEWS[日本語版]

「宇宙ホログラム説」、超高精度の時計で検証へ

われわれの存在は、超高解像度の3D映像のようなものであり、有限の帯域幅で「コーディング」することが可能なのかもしれない。そして、われわれの愛するおなじみの3次元は、2次元での情報をホログラムのように投影したものにすぎないのかもしれない。この仮説[「宇宙のホログラフィック原理」]を検証するべく、100万ドルを投じた実験が行なわれようとしている。米国イリノイ州にある米フェルミ国立加速器研究所で実験設備が建設中であり、来年中に、世界最高精度の「時計」を2台用いた実験が行なわれる予定だ。
フェルミ研究所の素粒子宇宙物理学者Craig Hogan氏は、世界で最も高精度な時計2台を用いて、プランク単位の存在を確認するという画期的アイディアを実行に移そうとしているのだ。空間、時間、質量など、宇宙の諸特性の最小の大きさを表わすものをプランク単位と呼ぶ。これらの単位は非常に小さいため、実験によって確認することは不可能なように見える。たとえば、長さのプランク単位[プランク長]は、陽子の直径の10の19乗分の1しかない。

宇宙の「ホログラフィック原理」は、ブラックホールの境界[事象の地平面]において生じると考えられている奇妙な現象に由来する理論であり、われわれの経験する宇宙は、2次元的な情報を、3次元に投影したものではないかとする説だ。ちょうどクレジットカードに印刷されたホログラムが3次元の映像として見えるように、3次元世界は投影されているが、われわれには2次元の面は知覚できない、とHogan氏は述べる。「われわれはその3D映像の中に生きているが、2次元の面という、より真実に近いビジョンは、スケール[の違い]によって隠されているのかもしれない」とHogan氏は説明する。

「われわれはその3D映像の中に生きているが、2次元の面という、より真実に近いビジョンは、
スケール[の違い]によって隠されているのかもしれない」とHogan氏は説明する。

http://wiredvision.jp/news/201011/2010110423.html


上下,左右,そして前後・・・我々が認識する空間の次元が3つだと云う事は,周囲を見れば実感できる。これに時間を足せば,空間と時間が4次元で溶けあった「時空」だ。私達は4次元連続時空体宇宙に住んでいる事になっている。だが、数学的な破綻を避ける為に、5次元が10次元に、そして11次元に・・・最近では26次元の次元数が登場し、余剰次元はブランク長以下に折り畳まれているとされている。

だが、我々が当然存在すると感じている重力や空間次元の1つは,もっと次元の低い時空での粒子の相互作用から生まれる一種の「幻」なのかもしれない。「ホログラフィック理論」と呼ばれる物理学の理論に依ると,重力のない2次元空間は重力のある3次元空間と完全に同等だと考えられる。ホログラムから生まれる立体映像のように,重力を含む3次元の世界は2次元空間の物理から生じているのかもしれない。だから、「幻」である重力子(ヒッグス粒子)や重力波は検出されない訳だ。

我々が住まう宇宙は、4次元連続時空体だとされていたが、我々が3次元だと感じている空間はホログラムに過ぎない・・・と云う学説だ。ホログラムとは、クレジットカードや紙幣に在る偽造防止のシンボルにも使われているが、要は2次元の情報で擬似的に3次元を表示するモノである。


つまり、我々が存在を感じている宇宙は、実は2次元の情報しか持たないのだが、その2次元の情報から3次元の虚像を得ている・・・と云う学説である。丁度、今年の大流行である3D映像が当にソレである。フィルム上に記録された2次元の情報を投影して恰も3次元の情報を観察する・・・。3D映像が2次元記録のBDから表示されるように、3Dの音響が2次元記録のCDから再生されるように・・・。我々は未だ3次元空間上に3次元として記録する手段を持っていない。比喩として、ではなく「我々が存在を疑わない3次元の世界は、2次元情報の単なるホログラフィックなバージョンに過ぎない」と云うのがホログラム宇宙論である。

これでは、まるで映画マトリックスの世界観の様である。マトリックスの世界は、現実の世界では無く01に率いられた機械世界のサーバー内だけの架空の世界である。マトリックスの世界は、機械知性にコントロールされたバーチャル・リアリティに過ぎない。映画マトリックスの世界の、ソースコードは縦書きの半角カナ混じりのアルファベットで書かれていた。現実社会のソースコードは、もう少し複雑だけど有限の帯域幅で「コーディング」可能な2次元的な情報に過ぎないカモ知れない。この2次元とはタテとヨコではなく複素平面(横軸に実数、縦軸に虚数を組み合わせた座標平面)では無いだろうか?だから、ソースコードは複素関数で書かれているのでは無いか?

「宇宙ホログラム説」、超高精度の時計で検証へ 2010年11月 4日 WIRED NEWS[日本語版]に書かれている事を要約すると・・・我々が現実世界だと感じている3次元空間は虚像カモ知れないのだが、その時空のファンダメンタルな限界・・・根源的な構成要素が露呈する限界・・・

印刷物にズームし拡大を続けると表示領域が大きく見え続ける単なる拡大の域を通り越えて、ドットの集まりとして根源的な構成要素が姿を現すポイントをファンダメンタルな限界と呼ぶ。



画像3枚目は1000円札の野口英世氏の右目の拡大である。

1000円札上の印刷は写真程の高精細では無いが、一見するとボツボツのインク玉で構成されている様には見えない。シームレスな面や線で描かれている風に見えるのだが、実際はボツボツのインク玉だ。比喩ではなく現実の3次元空間も、このインク玉の様な時空の粒子・・・この最小単位の時空粒子にも全宇宙が含まれているのだが・・・。ホログラムの立体映像を見て、レーザーの干渉縞で立体構造を構成している2次元の「ソースコード」は見る事が出来ないだろう。現実の3次元空間は・・・その構成する時空粒子が気にならない様に私達はピンボケで見ている?

レーザー干渉計のような超高精度の機器を用いることで、この3次元投影における「ゆらぎ」を、ノイズとして検出できるかもしれない。独マックス・プランク研究所の実験物理学者Hartmut Grote氏によれば、時空の「ピクセル」は、投影されることよって、検出可能なサイズに「拡大」されている可能性があるという。[discoveryの記事は、事象の地平面においては、宇宙を構成する情報はプランク・スケールの「情報ビット」で「エンコード」されているが、数十億光年のスケールで投影されることによって、この極小のビットが拡大されると説明している]もしもHogan氏が、宇宙はホログラムであるとする仮説にのっとって、宇宙の「解像度」の限界を発見することができたら、その成果がもたらす影響は大きいとGrote氏は述べている。「そうなれば、宇宙を構成している時空が量子化されることを証明した、初めての研究成果になる」


「われわれはその3D映像の中に生きているが、2次元の面という、より真実に近いビジョンは、スケール[の違い]によって隠されているのかもしれない」


You’re here because you know something.

What you know you can’t explain.

But you feel it.

You’ve felt it your entire life.

That there’s something wrong with the world.

You don’t know what it is but it’s there, like a splinter in your mind driving you mad.

It is this feeling that has brought you to me.

Do you know what I’m talking about?

The Matrix is everywhere.

It is all around us, even now in this very room.

You can see it when you look out your window or when you turn on your television.

You can feel it when you go to work, when you go to church, when you pay your taxes.

It is the world that has been pulled over your eyes to blind you from the truth.

普通の人に見えないモノが見えるのではなく、普通の人は見えないと信じ込んでいるので見えても見えた事に気が付かないモノが見えるダケなのカモ知れない。
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