YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

安野モヨコ作 さくらん 

2007年04月01日 | 
安野モヨコ作 さくらん

特急の指定席を確保して帰宅の途中、隣に座っていた女性が一心に読んでいたのがこの漫画でした。(私は電車では漫画を読みません)。内容が気になって、ちらちら見ていたら題名が判明しました。そして翌日、本屋さんで購入しました。ちょうど映画が公開される直前で、大量に入荷しておりました。

ストーリーは、天候不順により極貧の田舎の、年端もいかない娘が、女衒により吉原に売られてきて、禿から女郎としての最高位の花魁になるまでを描いたものです。

チャンバラ大好きの私ですが、吉原に関する知識はたいしたものではありません。せいぜい佐伯泰英著「吉原裏同心」から得たものくらいです。安野氏は参考文献として、「江戸吉原図聚」「國文学 解釈と鑑賞・川柳吉原風俗絵図」「図説・浮世絵に見る江戸吉原」をあげています。ですから、絵としての吉原は見事に描ききっています。ですが、人類最古のサービス業といわれる「売春」の厳しさ、醜さ、不潔さは描かれておりません。それらの上に成り立った江戸の芸術である吉原を取り扱って欲しいと感じました。

この漫画は2001年9月からイブニングに掲載され、単行本は2003年11月に上梓されたのだそうです。
全体的にはなかなか良くできた作品だと思います。

映画はどうなのでしょうか。

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