育パパの一喜一憂----大陸編

育児をするパパのことを育メンというらしいのですが…

感染症について

2013年01月15日 | ニュース
日本国総領事館からのお知らせです。

下記の感染症に注意してください。

(1)マラリア
毎年世界で約2億人の患者が発生し,約65万人の死者。
○感染経路:マラリア原虫を保有した蚊に吸血された際に感染。ハマダラカは,夕方から夜間に出没する傾向がある。都市部での感染リスクは,アフリカやインド亜大陸を除き減少傾向。
○主な症状:7日以上の潜伏期ののち,寒け,発熱,息苦しさ,結膜充血,嘔吐,頭痛,筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ重症化し,死亡する危険あり。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除け剤や蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。特に,夜間の屋外での飲食や外出時に注意する。



(2)デング熱,デング出血熱 
世界中の25億人が感染するリスクがあり,毎年約5,000万人の患者が発生していると考えられています。
○感染経路:ウイルスを保有した蚊に吸血された際に感染する。媒介蚊は日中,都市部の建物内外に生息するヤブカ類。
○主な症状:2~15日(多くは3~7日)の潜伏期,突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。デング熱患者の一部は重症化して,出血傾向を伴うデング出血熱を発症することがある。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除け剤や蚊帳の使用等により,屋外だけでなく屋内でも蚊に刺されないように注意する。室内の蚊の駆除を心がける。

(3)チクングニア熱
2006年にはインドで約140万人の感染者が報告されています。日本では輸入症例が9例報告されています。
○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類に刺された際に感染する。
○主な症状:2~12日(通常4~8日)の潜伏期,突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことが多い。
○感染予防:デング熱同様。

(4)ウエストナイル熱・脳炎
ウエストナイルウイルスが原因の熱性感染症です。このウイルスは,鳥と蚊の間で維持されており、ウエストナイルウイルスを保有する蚊に吸血された際に感染します。
○感染経路:ウイルスを保有した蚊(主にイエカ類)に吸血された際に感染する。媒介する蚊は多種類。
○主な症状:2~14日(通常1~6日)の潜伏期,発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,背部痛,発疹など。一部は脳炎を発症し,まれに死亡。
○感染予防:デング熱同様。



(5)クリミア・コンゴ出血熱
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる発熱性出血熱を特徴とする感染症です。このウイルスは,ヒツジなどの家畜とダニの間で維持されています。死亡率の高い感染症。
○感染経路:ダニに咬まれたり,感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触したりして感染する。
○主な症状:2~9日の潜伏期,発熱,関節痛,発疹,紫斑(出血),意識 障害など。
○感染予防:家畜などにむやみに触れない。



動物由来感染症

(1)鳥インフルエンザ(H5N1)
H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを病原体とする鳥インフルエンザは,東南アジアを中心に家きん(ニワトリ,アヒルなど)の間で発生しています。
人が感染した場合には,重篤な症状となる
○感染要因:感染した家きんやその臓器,体液,糞などとの濃厚な接触
○主な症状:1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間,発熱,呼吸器症状,下痢,多臓器不全など。
○感染予防:家きんやその臓器等との接触を避け,むやみに触らない。生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。



(2)狂犬病
狂犬病は,狂犬病ウイルスによる感染症です。長い潜伏期の後に発症すると有効な治療法は無く死亡します。感染動物に咬まれても,直ちに狂犬病ワクチンを接種することにより発症を防ぐことができます。
日本では,2006年にフィリピンで犬に咬まれ,狂犬病ワクチン接種を受けることなく帰国した後に発症し死亡した例が2件報告されています。 インドや中国の犬は良く咬むので注意。     
狂犬病は予防できる感染症です。狂犬病流行地で犬などの動物に咬まれたら,すぐに傷口を石けんと水でよく洗い,できるだけ早く現地の医療機関を受診し,傷口の消毒や狂犬病ワクチンの接種を受けてください。
○感染要因:動物(アジアでは特に犬)やコウモリから咬まれること。
○主な症状:1~3か月の潜伏期間,発熱,咬まれた場所の知覚異常,恐水・恐風症状等の神経症状(不安発作,飲食物の飲み込み困難,けいれん)など。
○感染予防:犬等との接触を避ける。咬まれたら傷口を石けんと水でよく洗い,速やかに医療機関を受診し,消毒等の処置をした上で,暴露後予防ワクチンの接種について医師に相談する。



(3)エボラ出血熱
サハラ砂漠以南のアフリカ熱帯雨林地域で流行している,ウイルスによる発熱性出血熱を特徴とする感染症です。
○感染要因:自然宿主はオオコウモリ。感染したサルなどの動物の血液,分泌物,排泄物,唾液などとの接触でも感染する可能性がある。エボラ出血熱患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。
○主な症状:2~21日の潜伏期,発熱,頭痛,下痢,筋肉痛,吐血,下血など。インフルエンザ,チフス,赤痢等と似た症状を示す。
○感染予防:野生動物との接触に注意する。洞窟に入らない。


3.諸外国での感染に注意すべき感染症

(1)麻疹(はしか)
世界中で年間16万9,000人以上の麻しんによる死者がいると推計され,主にアフリカ,東アジア,南アジアの国々から報告されています(WHOによる2010年時点の推計)。
○感染経路:空気感染,飛まつ感染,接触感染。
○主な症状:発熱,咳,鼻水,目の充血・目やになどが2~3日続いた後,39℃以上の高熱と全身に発疹が出る。肺炎,中耳炎,脳炎が起こる場合もある。
○感染予防:麻しんワクチンの予防接種が有効。麻しん風しん混合ワクチンの接種が勧められる。(日本では,定期予防接種を1歳から2歳未満に1回目を受け,小学校入学前1年間の間に2回目を受ける。2008~2012年度の5年間は,中学1年生と高校3年生相当年齢の人にも実施している。)

(2)ポリオ
2011年には,世界で650人の患者が報告。日本では,30年近くにわたり,野生株によるポリオ症例は発生していませんが,ポリオ流行地で感染し,帰国後に発症する可能性があること(輸入症例)に留意する必要があります。
○感染経路:経口感染(感染者の糞便中に排泄されたウイルスが,口から体内に入る)。
○主な症状:感染した人の90~95%は症状が出ずに経過するが,典型的な麻痺型ポリオの場合,発熱等かぜのような症状が1~10日続いて,手足に非対称性の弛緩性麻痺(だらりとした麻痺)が起こる。
○感染予防:ポリオワクチンの予防接種が有効。






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