南部吟遊詩人の写真館

このサイトは2023年3月、容量の不足により更新を断念しました。以後は「南部吟遊詩人の写真館2」に続きます。

北上川の源流に行ってきました。

2022年07月24日 17時13分17秒 | 八幡平や県北地域
国道4号を北に進むとこんな看板が出てきます。

「北上川の源泉」
「いわてまち川の駅」
「御堂観音」
ちょっと情報量が多くて、混乱してきます(*´Д`)

ちなみに、道の右側にはこんな廃屋が。


「北上川源流公園」とあります。

この商店も昔は栄えていたのかもしれません…。

しかし、今は廃屋。

人の気配はありません。

集落を抜けると、だんだん田舎道。

人家がなくなってきます。

この二股を左に進みます。


人家がなくなりました。

あとで知ったのですが、ここはかつての奥州街道だったそうです。
しかし、4号が別に引かれたので、どんどん寂れて行ったのでしょう。
ちなみに、この先には一里塚や、かつて宿場町だった集落があります。

なにやら見えてきました。


これがたぶん、「御堂観音」というやつでしょう。


立派な山門、(楼閣?)のようなものも見えます。


道の右側には池をめぐらした公園があります。

これが「川の駅」らしいです。

まずは、「御堂観音」の見学から始めましょう。


案内板はとても丁寧です。

この記述によると開基は大同のころ、つまり平安時代初期です。
まあ、伝説でしょうが。
前九年のころとか源頼義や義家親子がこちらの方に立ち寄り、水を求めて泉を掘ったのが源泉だそうです。
つまり、伝説に彩られた地というわけですね。

こちらが、もう一つの案内板。

「新奥の細道」だそうです。
よく見ると、ここが奥州街道だったことが記されています。
今の4号は新たに通した道路だったのですね。
どおりで、あまり宿場町跡をこの辺で見かけないなあと思いました。

さて、門の扁額。やや新しい感じがしますが、他の建物はけっこう古そうです。

江戸時代後期くらいでしょうか。

特長的なのは、この狛犬。

笠かぶっています…。しかもこのギョロ目!!

もちろん片側にもいます。


こちらには「北上山観世音」の文字が。

ここは「北上山」というのですね。

こちらの山門は、柱の上にお堂が乗っかっているような特徴的な建築です。


右手には何やら建物があります。


少し高くなっているところに祠があります。


鐘楼もありました。


もう少し上がります。


また、同じような狛犬がいました。( *´艸`)

前掛けらしきものもかけていますね。


コチラ右手です。

奥を見ると、祠らしきものが。

水神を祀っているようです。
石碑もあります。

そういえば、石巻市までこの北上川は流れているのでした。
総延長、247キロ。長い長い川です。

さて、こちらが「弓弭の泉」です。


泉の水自体は澄んでいます。綺麗です。


コチラから湧き出しているという伝説ですね。

源頼義と義家が弓の端っこで掘ったという…。

境内には他にも祠があり、さまざまな神様を祀っている模様。

それだけ、地域の信仰のよりどころとなっているところだったのでしょう。

ここは、森に囲まれて、静かな雰囲気です。


で、こちらが本堂です。


「御堂観世音」と書かれた扁額です。


この本堂に掲示された本尊の由来です。

なぜか秀吉の持仏になっていて、さらに蜂須賀家に渡っていたという数奇な運命の仏像。
歴史のサイドストーリーですね。不思議な縁です。


さて、次は「川の駅」の方に行ってみましょう。


こちらは北上川源流をもっと親しむために作られた公園、といったところでしょうか。


「弓弭の泉」がここでも紹介されています。


先ほどの御堂観音から降りてくることも可能です。


泉から引かれた水が流れています。

水車小屋に繋がっています。

池はこの日、濁っていました。

この直前に大雨があったようです。

けっこう、広大な敷地です。

この日のように蒸し暑い日でなければ、ゆっくりしたいところです。

公園には様々な生き物のことを学べる看板があります。


子どもたちに見てもらいたいですね。





ところで、地図を見ると、
「北上川の源流って本当にここでいいの?」
ってなります。
「もっと上流の山の中から川って流れてくるんじゃないの?」
って思いません?

地図を見ると、北上川の上流というのはもう少しありそうな感じではあるのですが…、
まあ、伝説も含めてここが源流ということで地元では認定されているようですから、
そういうことは置いておきましょう!
(*^▽^*)

【撮影日:2022/7/18】


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