こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『パチンコ「30兆円の闇」』を読み始めた

2005年12月11日 | 読書ノート
パチンコ「30兆円の闇」―もうこれで騙されない

小学館

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 自動車産業が部品を含め41兆円。医療関係では31兆円。パチンコの市場規模は30兆円。つまりパチンコは,車や医療と肩をならべるガリバー産業な訳である。
 
 パチンコ産業って儲かっているというイメージはあったものの,正直なところ,ここまでの市場規模とは思っていなかったので,この出だしで,もう,圧倒されてしまった。
 しかも,バブル前(1989年)の市場規模15兆円は,バブル崩壊には倍増になっている。その奢侈性によるものか,バブル崩壊後の憂さ晴らしに連動したのか・・・。

 この30兆円を,全国1万6店舗で単純にわると,1店舗の売上は,年間20億円。1ヶ月あたり1億6千万円というから,またまた,驚きなのである。そして,これだけの巨大産業ゆえに,庶民にはわからない利権が蠢いている。それを解明しようというのが同書の趣旨だ。

 いきなり,日当2万円で雇われる”打ち子”による脱税テクの取材とかが紹介されていておもしろい。客寄せのためのサービス台。例えば,打ち子に30万円分タマをだし,日当との差額28万円を非課税収入にしてしまうというテクニック。普段,パチンコをしないので,私自身には実害はないけれど,しがないサラリーマンのおこずかいが,どこともなく無法に消えていくのは,なんだか寂しい気もしないではない。まあ,それにしても,世の中,奥が深いのである。 blog Ranking へ


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