こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

二宮金次郎の銅像

2005年07月02日 | 読書ノート
ゼロ成長の富国論

文藝春秋

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 昔,小学校に「二宮金次郎の銅像」があった。薪を背負って本を読むあのスタイルである。「苦学というか,仕事をしながら勉強しているすごい人なんだ。」というくらいで,何をした人でどうえらかったか,まるで知らなかった。

 今回,手にした猪瀬直樹の『ゼロ成長の富国論』。この本は,来るべき人口減少社会の経営を二宮尊徳に学ぼうという趣旨の本だ。

 二宮尊徳その人は江戸時代後期の人。天保の改革前後に,小田原藩の行財政改革に手腕を発揮し天保の改革時には,幕府にも招聘されている。
 弟子の富田高慶が二宮の教えをまとめた『報徳期』が明治天皇の目にとまり,明治時代最大の出版社である博文館の「少年文学」シリーズに取り上げられたのが金次郎ブームのきっかけ。その後教科書にも取り上げられた。
 さらに,神戸の篤志家が「金次郎像」を小学校に寄付したのがきっかけに,銅器生産日本一の富山県高岡市の鋳造業者が商機とみて全国小学校市場へ事業展開したことから,私のような瀬戸内海の島で生まれ育った人間まで「二宮金次郎の銅像」を眼にすることとなったらしい。

 本の中身以前に銅像が全国展開していく秘話にまずは興味が湧いた。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あったあった (ごきちゃん)
2005-07-03 09:07:01
私の通った小学校へも建て替えられるまでは銅像がありました。私も何をやった人かは全然知らずに育ちました。今はどこにも見掛けなくなりましたが,何かまずいことでもあるのでしょうか。
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母校はあるよ (ニシゴン)
2005-07-03 22:47:03
今は無き「今津野小」には未だにありますよ。私たちの頃のものは無くなってますが、新しく作られています。(地元の石屋さんの寄贈かな?)貧しいながらも仕事をしながら勉強したした人と思っていました。
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竹原西小にはなかった (toru_moon)
2005-07-04 07:35:24
 転校して通った竹原西小学校。賀茂川沿いの新設学校で,竹原小学校が分離してできた学校(?)何年設立かは忘れたけど,さすがに,この竹原西小学校にはなかったです。



 二宮金次郎の銅像があるっていうのは「歴史と伝統」の学校ということでしょうか。
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bell (母校にはなかった)
2005-07-10 16:43:57
私の通った学校にはなかった。かなりの伝統と歴史があったと思うのですが・・・(今は校名が変わっているので,過去の話です)

でも,子どものころに,スキーに出かけるとき,県北の小学校のグラウンドにある像を見かけるのが楽しみでした。あ~,今日もスキーにきたなって感じがして。
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おもしろいですね (toru_moon)
2005-07-11 06:52:36
 あったりなかったり。おもしろいですね。現代なら,ホシとり表か,なんかもっていて,広島は,あと137校。半年以内に制覇などと営業しちゃうんでしょうか。



 ムラがあるところが牧歌的で良いような気がします。古きよき時代なのでしょうか。
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