こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『お金をかけずに必ず中高一貫校に合格する本』という本を読んだ。 

2005年05月22日 | 読書ノート
お金をかけずに必ず中高一貫校に合格する本

主婦と生活社

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 和田秀樹の『お金をかけずに必ず中高一貫校に合格する本』を読んだ。

 ゆとり教育の旗印の下,2002年4月から新学習指導要領が施行され,欧米諸国やアジアの国々の動向に相反して,これまでより,授業時間が2割,授業内容が4割と大幅に削減された。その後の削減への激しい批判に対し,文部科学省が,今回の基準を「最低基準」だから,それより高度な内容は,それぞれの創意・工夫でやって良いと示した。

 この結果,「結局のところ,教育熱心でない地域や学校にあたったり,教育熱心でない親を持つ子どもは,私立の中高一貫校に通う子どもを逆転するチャンスは限りなく小さくなり,親の学歴や収入などによって,子どもの将来がひどく左右される嫌な時代(同書P5)」が始まった。

 「選挙でも教育政策が争点となることのない日本では,この機会不平等をどうすることもできず」,親の自己防衛が必要。そして,その手っ取り早い方法が,「どうしても中学受験,中高一貫校への入学」ということになる。

 中学受験を言わば「真の学力」をつける一里塚と捉え,受験するしないにかかわらず,子どもの学力向上の観点から,この中学受験という塚を利用せよ。塾に行け。親も子も努力せよ。このままの学力低下状況を放置しておいてはいけない。地方に暮らす条件の不利な人こそ危機感を募らせるべき。通信教育や親家庭教師という手もある。親子の自己防衛なくしてはこの苦境は乗り切れない。

 ~のだそうだ。


 何せ,塾などという代物,ましてや進学塾というものなどない環境に生まれ育ち,ろくすっぽ受験勉強などせず,和田先生たちがすべり止めでも受けないような大学に入学した者にとって,この本に書いてあるようなことは,まさに未知との遭遇。
 しかも,塾や私立の学校じゃというのは親にとっては負担だ。塾だって4~6年の平均でも1年に40~50万円かかるみたいだし,私立の中高一貫校とやらにまかり間違っていくことになったら,1年平均,70~80万円はかかるらしい。子どもの実力もさることながら,これでは,真の学力はお金持ちしかつけられないということなのでは・・・。

 ホリエモンが学歴は何も意味がない。強いてあるとすれば人脈づくり。でも,その観点から,耐えられるブランド校は自ずと限られている。俺のライバルは若い人。だって発想が違っている。などということを『世界一の金持ちになってみろ』で語っていたのを思い出す。でも,これって超才能ある人たちの話。

 凡人系は和田セオリーでコツコツ学力つけていくしかないのかねえ。というか,勉強することを苦にしない型を身につけておくことは重要だな。いわゆるこの手のベンキョーと実学のポイントは違っているけど,集中力・持続力,転換力なんていうのは軌を一にするような気がする。実学寺子屋みたいなのがあったいいなあ。そういう塾があったら親子で入りたいなあ。どなたかご存知ありませんか?

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