計画販売制は、所謂部安入帳型の責任販売制のことで、小学館がこのように呼称してますね。
通常の委託商品を正味77で返品フリーと仮定します。
計画販売制では、この通常の委託条件とは別に、
正味65で返品入帳正味30というような条件を提示して書店に選択させています。
例えば、本体価格1,000円の商品の場合―。
■委託条件
・仕入値 770円
・販売利益 230円
・返品した場合の入帳金額 770円
・返品損益 0円
→リスク0% リターン23%
■計画販売制
・仕入値 650円
・販売利益 350円
・返品した場合の入帳金額 300円
・返品損益 350円
→リスク35%(委託に比べて+35%) リターン35%(委託に比べて+12%)
こういった条件になります。どっちがいいか選びなさいというわけです。
「リスクが+35%でリターンが+12%なら、ノーリスクの委託の方がいいんじゃない」と思われるかもしれません。
しかし、委託は"調整が入る"のです。計画販売制で○冊、委託条件で○冊というふうにしてリスクを軽減することはできません。委託は何冊入ってくるかわからないんですから。"計画販売"しようがありませんね。
選択肢が与えられているようで、そうではないのです。
これは明らかに書店にリスクを負わせようという意図が感じられますね。でも、「くらべる」が大ヒットして、よかったですね。書店も喜んでますヨ。
あと、取次への条件ってどうなってるんですかね?やっぱり計画販売を仕入れた方が儲かるんですか。
まぁ、何にせよこれはさすがに送り込みできませんね。送り込んだ結果、返品になれば書店に不利益が発生しますから。犯罪性のある行為と言わざるを得ません。
ですから取次営業は一生懸命書店に案内し受注促進しています。出版社様、社内スタッフ様に言わせれば、「やっと、まともに仕事するようになったか」といったところでしょうか。
でも、今はまだいいですけど、今後この手の企画がメインストリームになってしまうと、取次営業は機能不全に陥りますよ。
何故かって?
また次回。
通常の委託商品を正味77で返品フリーと仮定します。
計画販売制では、この通常の委託条件とは別に、
正味65で返品入帳正味30というような条件を提示して書店に選択させています。
例えば、本体価格1,000円の商品の場合―。
■委託条件
・仕入値 770円
・販売利益 230円
・返品した場合の入帳金額 770円
・返品損益 0円
→リスク0% リターン23%
■計画販売制
・仕入値 650円
・販売利益 350円
・返品した場合の入帳金額 300円
・返品損益 350円
→リスク35%(委託に比べて+35%) リターン35%(委託に比べて+12%)
こういった条件になります。どっちがいいか選びなさいというわけです。
「リスクが+35%でリターンが+12%なら、ノーリスクの委託の方がいいんじゃない」と思われるかもしれません。
しかし、委託は"調整が入る"のです。計画販売制で○冊、委託条件で○冊というふうにしてリスクを軽減することはできません。委託は何冊入ってくるかわからないんですから。"計画販売"しようがありませんね。
選択肢が与えられているようで、そうではないのです。
これは明らかに書店にリスクを負わせようという意図が感じられますね。でも、「くらべる」が大ヒットして、よかったですね。書店も喜んでますヨ。
あと、取次への条件ってどうなってるんですかね?やっぱり計画販売を仕入れた方が儲かるんですか。
まぁ、何にせよこれはさすがに送り込みできませんね。送り込んだ結果、返品になれば書店に不利益が発生しますから。犯罪性のある行為と言わざるを得ません。
ですから取次営業は一生懸命書店に案内し受注促進しています。出版社様、社内スタッフ様に言わせれば、「やっと、まともに仕事するようになったか」といったところでしょうか。
でも、今はまだいいですけど、今後この手の企画がメインストリームになってしまうと、取次営業は機能不全に陥りますよ。
何故かって?
また次回。