Bass停

パラグライダー/自転車/泉南・紀北でのメバリングやエギング/南大阪・和歌山でのバス釣り/ラジコン/子育て等の日常記録簿

サイクリング【猿谷ダムから天川村】

2013-05-27 22:11:56 | 自転車
結婚して12年、私の稼ぎが少ないので専業主婦だった妻もついにこの春から働きに出ております
これで貧乏生活ともおさらばだー
となるかどうかはまだ分かりませんが、ともかく私の生活も随分様変わりしました

まずは共働きするにあたって息子を保育園に通わせる事となり、基本その送迎は私の役目
とはいえ、最初の1、2週間はまだ仕事が始まっていなかった妻が送迎をしていました
当然の事ながら、保育園での通過儀礼 「じゃあいい子にしとくのよ、バイバイ」 があり、永遠の別れかの如く泣いたそうで、さぞかし初めての保育園で肩身の狭い思いをしながら過ごしていたのかと思いきや、早速お気に入りの女の子を見付けたらしく、事もあろうに背後から近付き抱きついて押し倒すという偉業を成し遂げたけしからん事をしでかしたそうな、、、しかも2人
勿論その女の子達は泣き、初恋と同時に失恋も経験した息子2才の春

当たり前や

これで (抱き着いて押し倒す→嫌われる) を学んだようで、その後は追いかけるだけに留まっているようです、、、って、それもどうなのさ

そんな息子も近頃ではすっかり保育園に馴染み、朝の別れ際の切ない顔が見られなくなってきてちょっと寂しい梅雨入り間近の今日この頃ですが、ぼちぼち本題に入っていいですか?

そんな訳で今までは土日の予報を見て条件の良さそうな方を選んで飛びに行ってたのがそうもいかなくなり、今月は日曜日のみがフリーだったのにその日曜がことごとくテンションが上がらない予報なのは一体どういう事?

それは昨日の日曜も同様で南6、7m予報
ならば私の取るべき道は一つ

以上の理由により止む無くパラを諦めてサイクリングに出かけたのであるが、あんな予報にも関わらず朝は飛べたらしいね。恐るべき紀ノ川のポテンシャル

ところで少し話が逸れますが私、最近ずっと気になっていた食べ物がございます
スナックパインって皆さんご存知?

それは国華園のチラシで見た売り文句
なんと手でちぎって食べられるパイナップルとの事
包丁ですら切るのを難儀する固いパイナップルが手でちぎって食べられるとな!?

気になるやないけ

って事で土曜の夕方、妻が仕事から帰ってくるやいなや自転車に乗って国華園へ行き、噂のスナックパインを購入

本当にパイナップルを手でちぎる事なんて可能なのかその真相は!

本当だった

手で上の葉っぱ部分をもぎ取れば、後は子供の力でも一つずつちぎって食べる事が可能
そしてちぎったその姿は磯に生えてる亀の手のよう、、、実に面白い

とガリレオを録り貯めていまだに一話も見ていないのを思い出した
梅雨に入ってやる事がなくなったら纏めて見てやろうっと

それはそうと、いい加減本題に入らせて下さい。お願いします

さて、そんな昨日の日曜は5時に起き、軽く準備を済ませて5時半に家を出発
今回の目的地は取り敢えずは猿谷ダムです
猿谷ダムへ行くなら金剛山を超えて五條に抜けるのが通常のルートかと思いますが、金剛山超えはしんどいという、およそサイクリストにあるまじき理由により橋本 (しかも紀見トンネル) 経由のルートをチョイス
まぁそもそも私は 「サイクリスト」 なるかっこいいものでは無くただの 「ちゃりだー」 ですから


美加の台駅手前の自転車道入口の踏切にてパチリ

いつも通り橋本橋を渡り、紀ノ川の南側を奈良方面へ走って

国道168号線に合流

このまま一気に南下して、車で通っても大概長く感じる天辻峠を目指します
途中のこんぴら館で休憩するつもりがいつの間にやら潰れており、ガックリ肩を落としながらもゼェゼェハァハァ言いながらそのまま峠越えして

道の駅吉野路大塔に到着

とはいえ、まだ店が開いてなかったので自販機のセブンティーンアイスを食べて休憩してから一気に下って

目的の猿谷ダムに到着

さて、ここからどうしたもんか?
ハンディGPSマップとにらめっこした結果、天川村へ抜けて国道309号線経由で帰る事に決定


橋を渡って左へ

猿谷ダムというだけあって自転車で走っているとそこら中から猿の鳴き声が聞こえます
ついでに言うと天辻峠超えの途中ではガサガサと音が聞こえたので山の中を見ると野生の鹿と目が合いました
先日のムササビもそうですが、これが車やバイクだと一瞬で通り過ぎてしまう上にエンジン音できっと気付かずに通り過ぎていたと思うので、自転車ならではの出会いでしょう


この辺りは吊橋の宝庫。ブログ用にパチリ


渓流沿いの快適路
道は広くはないですが今の時期なら車はほとんど通らず、景色も綺麗で飽きません


九尾ダム
水が無いのにこれがダム?
随分昔の事ですが冬に車でここを通った時見事に凍ってて感動したんですが、元々浅いダムだったんだね

途中、オートキャンプ場が沢山あったので、あっちこっち寄り道してパンフレットを入手
私にとってオートキャンプ場は邪道意外の何物でもないのですが、家族で行くには、まして年頃になってきた娘も一緒ならこの選択も止む無しかなと思うようになってきました。こうなりゃいっその事ロッジもアリやね

しかしここらはオートキャンプ場が多過ぎてどこをチョイスすべきか逆に悩むな。と悩んでる間に天川村へ到着
車やバイクでは幾度となく訪れた天川村も自転車で来ると感慨深いものがあります

天河大弁財天社。天川伝説殺人事件のイメージしか湧かないのは私だけではない筈


みたらい遊歩道入口
今回は時間の都合上パスしましたが、みたらい渓谷には前から興味があるので次に来る時には散策もしてみたいと思います


コンビニ?にて休憩
ここでは川魚も売っていて


アマゴ1匹150円~200円也
休憩がてらしばらく見ていると店のおっちゃんが 「買うてってや」 と 「いや、自転車やし」 と答えると 「自転車でも大丈夫」
何を根拠に、、、ここでも関西人の商魂を見た
帰るまでに間違いなく傷むわ

このままR309を走って

道の駅吉野路黒滝

お目当てのこんにゃくと煮卵を食べてさらに漕ぎ進めて、とある神社の横を通過した時に何かが視界に入った
少し戻って確認してみると

馬!?いや、ポニーかな?

御所市から水越経由で帰るつもりでしたが、なんとなく水越ルートに飽きたので吉野川手前の道を左へ曲がって五條方面へ
そして後にこの選択を深く後悔する破目に

吉野川 (紀ノ川?) もこの辺りは全然違う川に見えます
近くにモンベルがある為か、カヌーを楽しんでいる人が沢山いました。気持ち良さそう


そしてこちらがモンベルのお店
高いイメージのモンベルと安いイメージのユースホステルの奇跡のコラボ

五條市からは行きにしんどいからと避けた国道310号線での金剛山超えルート
初夏の陽気の中、ドリンクの補充を忘れていて山に入って直ぐボトルが空に。。。おまけに時間は一番熱い真昼間の1時過ぎ。やばい、本気で熱中症になりそう
身の危険を感じたので木陰で長めの休憩
暑いし足も疲れたのでずっと寝そべっていたいところですが、意を決して再び自転車にまたがってペダルを漕ぎます
だって、漕がなきゃ帰れないから


ここまで来ればあと一息


金剛トンネル。ようやく大阪に帰って来ました
最後の最後に金剛山なんて超えるもんじゃないなと改めて実感

なんとか目標の3時までに帰宅する事ができ、ビール(第3の)を飲んで昼寝をしたいところですが、最近超パパっ子の息子のハートを更に強固なものにする為、シャワーを浴びてから息子とお出掛け。その為に早めに帰ってきたのです
夕方、ようやく解放されて豚のホルモンをあてに飲み始めた途端、息子が投げたボールが見事ビールに命中
半分以上、自分のズボンと床に吸われてガックリな日曜の夕方でした。とほほっ

走行距離144キロ

サイクリング【蔵王峠から鍋谷峠】

2013-05-20 22:46:57 | 自転車
飛べる日は用事があって行けず、行ける日は飛べない予報で悶々としている今日この頃
ひょっとして角さんを苛めすぎた罰!?

まぁそんな訳で、飛べそうなのに用事で行けなかった土曜日は早起きして早朝サイクリング
滝畑ダムを通過してそのまま

蔵王峠

そうそう、サイクリングのお供にハンディGPSマップが新たに加わりました

ユピテルのASG-CM13

中古美品を格安でげっと
実を言うと私のサイクリングは、ほとんどが目的地を決めずに出発し、その時に気が向いた方に行ってたりするのです
なのでスマホなるものを持っていない私の場合、道に迷う事もしばしば
でもこれさえあればもう迷う事はなくなるでしょう

ちなみにパラグライダーでも使えます
ってか、前に買ったGPSロガーが画面の初期不良で返品したので、本当のところはパラメインで使うつもりで購入

そして記念すべき初使用のログがこちら

はい、墜落した時のログでございます

ランディングの部分を拡大して確認してみると、100mもバックしてました。こんな事も分かるんやね。凄いね。。。

で、ちょいとインプレ
まず注意しなきゃいけないのは、アトラスの地図が表示されますがナビではないので道案内はしてくれません
ただし目的地を入力すれば、そこまでの直線と距離は出ます。自転車ならこれで十分
あと、速度は結構バラつきがあります
更にGPSを受信してなんぼの機械なので、長いトンネルのようにGPSが受信出来ない場所のログは取ってくれません
故にそのような場所を通ると積算距離に加算されないようなので、オドメーターやトリップメーターとしての機能はあてに出来ず、結局はサイクルコンピューターとの2重装備といった無駄を感じつつも、なんだかんだで気に入ってたりするのでございます

ぼちぼち本題に戻っていいですか?

蔵王峠の後どっちへに進むか悩んだ結果、久しぶりに文蔵の滝が見たくなったので堀越観音方面へ
昨年の夏にMTBで走ったルートを逆に走ります

取り敢えずは堀越観音。特に何もありません。

ここから激坂を下ります
ところで激坂って上りが辛いのは当然ですが、実は下りもかなり辛いのです
想像してみて下さい。そうでなくても前傾姿勢のロードバイク。それが更にキツイ下りを走るわけです
しかもロードでの長時間のフルブレーキは想像以上に握力を要します
更にこんな坂に限って路面はバンピー
超前傾姿勢のまま、ガタガタと振動を受けながら握りづらいブレーキでのフルブレーキ状態が何分も続くのです
もう腕がしんどいからいっその事ブレーキをリリースして楽になりたい!

とは思いませんが、とにかく辛いんですってば、ほんとに
この時ばかりは補助ブレーキを本気で考えたりするのは私だけではないと思う

そんな苦しみに耐え抜いて

文蔵の滝に到着

とことこ歩いて

滝はこの岩の割れ目の奥にあります


本当にイイ滝なんだけどな~写真ではサッパリ伝わらんのが残念です

滝で癒されてから鍋谷峠へ向けて出発
ヒイヒイ言いながら上ってる途中、何やらカサカサと音が聞こえたので見上げたら、なんとすぐ側にムササビ発見!
この辺りの山に生息してるってのは聞いた事があったんですが、生ムササビが見れるとは思いませんでした
カメラを用意する前に逃げてったので写真がないのが残念です

生ムササビに気を良くして

鍋谷峠到着

このまま和泉側へ下って帰宅

走行距離53キロ
距離の割に疲れるコースでした

泉南メバリング釣行

2013-05-13 21:21:06 | 釣行記(海)
メバルの顔が見たくて金曜の晩、満潮からの下げ潮狙いで泉南の海へ

新月・大潮・風も穏やか
メバリングシーズン終わりの感もありましたが条件に恵まれた事もあり、なんとか釣れて

こんな感じ。その他ガシラが4本

ラインの巻き替えを怠ったせいで散々ライントラブルに悩まされての結果なので、それさえなければ少なくともこの倍は釣れていたかと、、、
折角行ったのに正味2時間も出来ず、最後にはラインが無くなって終了

うーん、不完全燃焼です

和歌山フローター釣行

2013-05-08 19:35:39 | 釣行記(バス)
【5月6日(月祝)】
今シーズンの初バスを釣りに和歌山へ

フローターを膨らませて8時過ぎからプカリ
先ずはブルーザーのノーシンカーで2、3投探りますがノーな感じだったので、頭に重めのネイルシンカーを埋め込んで中層を引いてきたところ

元気な初バスげっと

この後、連続ヒットもあったりで楽しめました
まぁ、時には

こんなサイズもご愛嬌

続いて取りこぼしを釣ってやろうとテキサスに変えてボトムを狙いましたが、これが全く無反応の為、再び巻物にチェンジ

こっちの方が正解のようでした

久しぶりのバスのファイトに満足して10時過ぎに終了

タックル
【ロッド】デイズDC-622M
【リール】スコーピオン1001mg フロロ10lb
【ルアー】ブルーザー4in(ネイルシンカー)・Dゾーン
【釣 果】30UP7本・20UP1本

サイクリング【西吉野】

2013-05-07 21:35:59 | 自転車
【5月5日(日)】
パラ謹慎中、、、絶好のフライト日和なのに
五條まで飛んできてる変態もいるというのに

でも足は無傷。なのでやる事は1つ

7時過ぎに出発して先ずは橋本方面へ
一部路面が悪い事や一部道が分かり辛い事を除けばいたって快適な371号線脇の自転車道ですが、最後の最後は

こんな道。綺麗に整備される日はくるのだろうか


橋本橋を渡って紀ノ川沿いを上流へ走り168号線に合流

実をいうと3日に滝畑まで軽く走りに行ったんですが、振動で左腕と背中の痛みが再発
そんなやわな身体に鞭打ってのリハビリサイクリングなのです

極めてやるぜ、どMの世界を
こんな痛みも私にとっては、もはや快感だ (冗談です。本気にしないように)

ちなみに一時は肘を中心に左腕の半分近くが黄色に変色したのでちょいと焦りましたが、強度の打撲の場合こんな風に変色すると分かって一安心
色もほぼ戻ってきた
あとは腫れと痛みが治まって握力が戻れば完璧、、、

あ、そうそう
左手の握力不足を補う為にリヤのブレーキシューもアルテグラに変更しました
軽い力でよく利きます

本当にヤバそうなら310号線経由で帰る予定でしたが、大丈夫っぽいので168号線を南下し

ここを左へ曲がって県道49号線を走りました

川沿いをダラダラと上り続ける、悪くはないがこれといった見所もないコースでした
秋なら楽しめるかも?

309号線に合流後は一気に下って

道の駅、吉野路黒滝


こんにゃくと


煮卵。共に100円也を食べ、いつも通りの水越経由で帰って来ました

走行距離108キロ

奈良公園

2013-05-02 22:03:15 | お出掛け
【4月29日(祝月)】
遅れ遅れとなっておりますが墜落した翌日、家族揃って奈良公園へ

ここ数日は少し肌寒い日が続いておりますが、GW前半最終日のこの日は半袖で丁度良い程の陽気
連休だけあって午前中から沢山の人出
鹿たちも多くの観光客からエサを貰い、早くもお腹が満たされてるようで、あまりがっつかないので

チビでも悠々とエサやり

いつも通りパンを持参して

コイにもエサやり

平和だ

空へ!! act180

2013-05-01 20:19:26 | パラグライダー体験記
【4月28日(日)】
鯉のぼりが優雅に空を飛ぶ季節となりましたが、今回はそんな優雅さとは真逆の記事となります

はい、墜落しました

ちなみに生きてます。後ほど詳細に書きますが、幸いケガも大したことなく入院もしておりません

自分自身の忘備録がメインのこのブログですが、それ以外にもここを見て少しでもパラグライダーに興味を持つ人が増えればいいなという思いもあって1度も欠かさず続けているこのシリーズなので、事故の報告を書く事に若干の迷いもありますが、心配してくれた仲間の為に、そしてなにより自分自身への戒めの為にも出来る限り詳細に書きたいと思います

GW前半中日、本当は初日に行きたかったんですが用事があった為この日紀ノ川へ
初日が予報通りいい条件で飛べたとの事で、初日ほどの条件は望めないかなと思ってましたが、朝起きたらなんだか良さそうな空

最近はのんびりと出発して2本目以降の便で登頂する事が多いですが、この空を見て早めに出発し朝一の便で登頂
朝からそこそこ風が強くサーマルの気配がぷんぷんする中、10:38テイクオフ

サーマルとシンクが激しく入れ替わる中、11時前には早くも1000mを超えるような好条件

更に条件は良くなって

12時過ぎには1400m超え!寒い、、、

グランドサーマルもしっかり出て

余裕の沖出し

私好みのどぎついサーマルは無いものの、ちゃんと操作をしてやらないと上から下までどの高度ももれなく揺らされました
写真を撮るために手を離すと、勝手にピッチングを始めちゃうようなコンディションなので、残念ながら初級機はクローズだったようです

そんなずっと飛んでいられるような条件でしたが、寒さもあってトイレに行きたくなってしまった
取り敢えず3時間は飛ぼうと我慢し、3時間を過ぎたところで高度処理開始
私の前にパイロットが1機降りようとしていたので、それに続いてランディングへ

風はそこそこ強いが、何の問題もなく降りられる筈でした。この時点では・・・

事実、前のパイロットはターゲットを狙って降りてましたし、続く私もターゲットを踏むつもりでした。その自信もありましたし、またそんな余裕もありました
高度5mあたりまで下がり、このまま行けばターゲットの真ん中が踏めるなと思ったその直後に事態が急変

急激に風が強くなってバックし始めたのです

しかもバックするスピードがみるみる加速。ついでに地面も遠ざかっていく
危険を察知して走ってきてくれたsueさんの姿もどんどん遠ざかっていく

不測の事態ではありましたが、普段から荒れた空域を物ともせずにセンタリングを続けちゃうメンタルの強さが役に立ち、正直まだこの程度なら全然問題無く暴れ始めるキャノピーを冷静に操作して抑えつけてました
問題はこの後

ここからは私自身の体験と目撃者から聞いた話とで考えられる一部推測も交えての報告となります

まず、目の前に砂埃が見えました。どうやらダストデビル(ミニ竜巻)だったそうですが、この時の私はそこまでは頭が回らず、ただヤバいのが来る!って事だけは感じました
直後、頭上のキャノピーから 「バシャバシャ」 ってな音が聞こえ、体を上下左右、四方八方に激しく揺さぶられるような感覚に襲われました
それでもキャノピーを潰されまいと必死に操作した結果、なんとかやり過ごす事に成功

チラッと見上げたところ左翼端のみ少し折れた状態でしたが、他は形を保っていました
この時点でブレークは引いた状態。後はテンションが掛かるのを待って万歳するだけ

だったのに、次の瞬間強い力で振り回されたかと思ったら、頭上にあった筈のキャノピーが横に見えました
まさかまさかの2本目のダストデビルに襲われたらしいです
機体がまだ不安定でブレークのテンションも抜けている状態で襲われ、まずは左翼が潰されたのを感じましたが、そこからなす術もなく気が付けばスパイラル状態
そしてそのまま回転しながら落下

ネストの東隣付近から2本連続で発生したダストデビルがまるで狙いすましたかのように南東方面に進んで私に直撃したそうです。ちなみに私は西北西に向いて降ろそうとしておりました

覚えている事は、横にチラッと見えたキャノピーが多少潰れた状態ではありましたが、まだパラグライダーとしての形を保っていた事。なんとか制御しようと必死にあがいていた事。そして、レスキュー(緊急パラシュート)を開こうかと思ったものの、どう考えても高度が足りないと思って手を伸ばさなかった事。こんな状態でレスキューに考えが及んだ事は自分でも意外でしたが、普段から荒れた空域を飛んでいる時には必ず一度はレスキューのトグルに触れるようにしているので、そのお陰かも知れません。今回は役に立ちませんでしたけど、、、

そして最後の最後、地面に接触する直前妻の顔が浮かび、口から出た言葉は 「死ぬ、ごめん」 でした
この 「ごめん」 は3人も子供を残して妻に苦労を掛ける事への謝罪だったのだと思います。
しかし、死を覚悟した男の最後の言葉が謝罪だったとは、、、どうせならもう少しカッコいいセリフを吐きたかったわい

ちなみによく聞くスローモーションも走馬灯も見えませんでした
多分、走馬灯ってのは地面に接触して薄れゆく意識の中で見る物だと思うので、見ずに済んで良かったんでしょう、きっと

そのまま背中のハーネス側から地面に接触した訳ですが、走馬灯を見ずに済んだって事は、つまりは意識を失う事もなかった訳で

あれ、生きてる!?

バック+ダストデビルで流されたせいで草の上ではなく、河原の大きな石がゴロゴロ転がっている場所に落ちたので、意識はあるもののさぞかしダメージは大きいかと思ったのに、左腕に激痛はあるもののその他にダメージは感じない
ただし、半分ボー然として思考能力も低下。慌てて駆けつけてくれた仲間の言葉に返事はしてるものの、ほとんど上の空。視界もやけに暗く狭く感じるし、顔色もかなり悪かったらしい。落ちた時に頭を少し打ったような記憶があるので、軽い脳震とう状態かと思ってましたが、ヘルメットに傷が無かった事もあり、今考えればあれは脳震とうじゃなく、意図しないスパイラルで振り回された事により血が足元に下がって貧血を起こしてたのだと思います。

ぼーっとしながらも、普通に歩けたので取り敢えずは茂みに行って放水。ふぅ~

この後、病院にて診察
背中から落ちたので、病院に行く前に身体のダメージを探るため深呼吸をしたり身体を捻ったりしましたが、やはりどこも痛くない。なので診てもらったのは左腕のみ
その左腕も肘付近に激痛があるものの、指先までちゃんと動いている
念の為、レントゲンを撮りましたが骨に異常なしで、肘付近の打撲のみ
数センチずれて骨の部分を打ち付けていたら骨折は免れなかったでしょうからこれも幸運でした

ただし、やっぱりというかなんというか、翌日には背中の左側に痛みが出てきたり、左肘も痛い箇所以外に数か所の内出血痕が浮かんできたりしましたが、こればかりは日にち薬でしょう。力を入れなければ特に痛みも感じませんし、その痛みも徐々に薄れてきてます

さて、ここからは纏めです
一度は高度5mあたりまで下りてきてましたが、突風と2本のダストデビルにより持ち上げられたので、最終的には5mから10m位の高さから落下したと思います。しかも大きな石がゴロゴロ転がる河原の上に勢いよく墜落
なのに、なぜこの程度のケガで済んだのか?
恐らくは落ち方が良かったんだと思います

左翼が真っ先に潰れ、そこを中心に反時計回りでキャノピーが横に見えるほどの激しいスパイラル状態に入ったので、私自身は凄い勢いで落下してるように感じましたが、結果として遠心力が働いた事により落下の衝撃が横に逸れたようです

では、なぜスパイラル状態になったのか?
はっきり言って分かりません。左翼が真っ先に潰れたのは確かだと思います。でも通常キャノピーが横に見えるほどのスパイラルまで持って行くには、少なくとも2周は回さないとあの状態にならないと思うのですが、そんなに回った覚えはありません。一瞬にして振り回されたような感じだったので、ダストデビルにより通常考えられないような力が働いたのか、実際は何周も回ってたのに単に私の記憶が飛んでいるのか?

では、どうすれば墜落せずに済んだのか?ダストデビルに2連発で襲われるなんて事は宝くじが当たる程の確立だと思うので流石に二度目は無いと思いますが、万一また同じような状態になった時にどう対処すれば墜落を免れるのか?

これも分かりません。ブレークを引き過ぎてたって話もありましたが、恐らくそれは1本目のデビルに対処してた時の事だと思います。でも、あそこで引いてなきゃ、それこそ1本目で墜落してたと思いますし、結果としてそれで1本目はやり過ごせたので、あの対処が間違ってたとも思わないのです
もっとも、乱気流の塊でもあるダストデビルがブレーク操作で回避できるかどうかは怪しいところもありますので、あの1本目が奇跡的だったと言われても反論は出来ませんが、かといってあれを体験した当事者としては万歳で対処出来たとはとても思えないのです

結局、今の私が導き出せる答えは、残念ながらあれ以上の対処法は無かったって事のみ

ただ、私がこの程度のケガで済んだのは、やはり最後まで悪あがきしたからだと思います
もしバックし始めた時点でパニックになっていたら、また、早い段階でグライダーコントロールを諦めていたら、多分その時点でキャノピーを潰されて垂直落下していたでしょう

なのでギリギリまであがこう!
しょぼい答えですが、これが結論

空を飛べば落ちる危険はあります
でもそれは、泳げば溺れるかもしれない、外を歩けば車に轢かれるかもしれないってのと同じだと私は思っています

そのリスクを少しでも減らす為にも、更に慎重に更に大胆にこれからもガンガン飛んで、なんならダストデビルの中ですら完璧にコントロールできるほどのスキルを身に付けてやる

そんな訳で懲りもせず、このシリーズまだ続くと思うので今後もヨロシク