みなさまこんばんは。
昨日、今日とちょっとした用事があって、5年間住み着いた第二の故郷とも言える所へ行っていました。
色々と、やるべきこととか考える事が溜まって来たので、なんとなく故郷の風に吹かれたかったと言うのもあります。
きっかけは今年の2月に別の用事でここを訪れた時のことです。
当時、メガネのフレームの歪みが気になっていたので来たついでにとメガネを買った場所で直して貰いに行きました。
しかし買った場所とは言え、さすがに5年近くもその店に行っていなかったので、自分の事は覚えていないだろうなと思っている間に修理完了。
・・と帰り際に
「あれ、そのメガネ飼ってから4年は経つよね。そろそろレンズ換えた方がいいよ。8000円くらいで済むし。」
と、初老の店長。
なんと覚えていました。しかも店にデータ残ってるし。
ちなみに店長はデータを見ないでも顔で覚えていたそうな。恐るべし。
・・とまぁ、覚えていた上に、そう言われると行かざるを得なくなってしまうわけで。
そして行って来ました4ヶ月ぶりに。買うのは5年ぶりです。
店長の顔を見て思い出したのですが、そう言えばこの人は8年前、初めてこの店に行った時、メガネのネジをなくしたからどうにかしてくれと言って来たトースに対して無料でネジを提供してくれた人じゃアリマセンカ。
後日、メガネをなくし、新しく作ってくれたときも、メガネの手入れの方法とか、使い分けるといいとか熱心に語ってくれた人でした。
ちなみに昨日、メガネを買いに行った時には店長じゃなかったのですが、これまた熱心な人で、あまりにも丁寧に解説してくれるので思わずフレームごと買ってしまいました。
「5年も使えばフレームも十分がんばったと思いますよ。」
なんて言われちゃあ・・。
そんでもって今日です。
今日は家でやる事があったのですが、2・3日掛かると言っていたメガネができていると言われたので予定を変更して急遽行ってきました。
実家から約50分。
店に入ると、居ました。店長。
メガネを受け取って終わりかと思ったら、サイズ調整が始まりました。
前回メガネを違う店で買ったのですが、その時は細かい調整をほとんでしてくれず、最後はメガネを渡されて、サイズ大丈夫ですか?と聞かれただけでした。
合わないと言ってもそんなに細かくはやってくれませんでした。
しかしそこはこの店長。トースが何も言わなくてもかけては調整し、かけては調整し・・・。繰り返すこと5~6回。ピタリとサイズが合いました。さすがプロ。
さらにサイズ調整をしながら、
「コンタクトはしたことありますか?」
と意表を突く発言。
なんだ、しっかり商売しようとしてるんだなと、思いつつ、したことないと答えると、
「じゃあつけてみます?」
とこれまた急展開。
そのまま売りつけるのかと思いつつも、この人なら純粋に付けてほしいんじゃないかとも思えたので、「じゃあせっかくだから・・」とつけることに
聞けば最近ではコンタクトは資格か何かがある人が居れば、医師の診断書がなくても売れるようになったとの事。
奥の部屋に案内されると、これまた親切に付け方を教えてくれました。最初は店長がつけてくれて、それから徐々に自分でも付けれるようにコツを教えてくれました。
最初は正直恐かったのですが、店長の教え方がうまいのか、すぐに慣れて自分で付けはずしができるようになりました。
そして、最後まで買いますか?とか値段がどうこうとか言う話は一切ありませんでした。さらに帰り際。
「じゃあ使い捨てレンズ10個ほど入れておくからね。必要になったら使ってください。」
とあたかも当たり前のようにレンズを手渡す店長。
一瞬どうしてそんな事をするのかと戸惑いましたが、少し前の事を思い出しました。
コンタクトを初めて入れたとき、うれしそうに店長はこう言いました。
「どうです?世界が変わったでしょう?」
確かに視界は広がるし、見え方も自然で、何よりメガネを掛けているときの重さみたいなものも全くありません。
はい。と答えると、さらに店長はうれしそうな顔をしてこう言いました。
「そうやってお客様に新しい世界を見てもらうのが生きがいなんですよ。恐れていちゃ何も始まりません。人生だってそうでしょう?」
と。
さらにこうも言いました。
「私はお客様ひとりひとりに自分の65年間の人生全てをぶつけるんです。そうすることでお客様がよろこんでもらえれば自分もこの上なく嬉しいですからね。それが接客なんです。プロなんです。」
なるほど、それならと納得してしまいました。
そして熱く語る店長はとても幸せそうでした。仕事を愛するってこういうことなんだなぁ。
正直自分は、仕事に対して悩む事が多くて、今のままでいいのかと迷うことが多々あります。きっとこれからも迷いつづけるとは思いますが、すくなくとも将来はこの店長のように仕事を愛せたらいいなぁと思います。
と、気がつけば一時間も店にいました。
十分すぎるほどの良い買い物をして外へ。
気づけば街はすっかり変わりました。
住んでいた所の目の前にあるスーパーはつぶれ、そのむかいのゲームセンターの中にあった寂れたラーメン屋もなくなり、店員がひとりしかいなかったけれどとてもおいしかったステーキ屋も姿を消していました。さらに、行くたびに色んな話をしてくれた人達がいた美容室までなくなっていました。
便利さ。という意味では住み心地は前ほどよくないのでしょうが、それでも変わらぬものはありました。仕事が終わると2日に一回は必ず行っていた線路脇の小さなパン屋。店長は相変わらず元気で、気さくに話しかけてくれました。そういえば行くといつもサービスしてくれてたっけ。
さらにその奥にある寿司とそばのおいしい店も健在でした。さすがにちょっと値上がりしてていけませんでしたが。ここもよくサービスしてくれて、助けられました。
思えばこの街でよく行くところは、いつも店員の人が笑顔で迎えてくれて、いつもサービスをしてくれました。つぶれてしまった店もありますが、ほとんどが健在で、そこの店員もそして暖かい雰囲気もそのままだったのは本当にうれしいです。
26年間の人生からしたらたったの5年しか居なかった街ですが、改めてかんがえると本当に恵まれた環境だったと思います。第二の故郷と呼べる場所がここで本当に良かったと思います。
疲れたら、また来よう。
昨日、今日とちょっとした用事があって、5年間住み着いた第二の故郷とも言える所へ行っていました。
色々と、やるべきこととか考える事が溜まって来たので、なんとなく故郷の風に吹かれたかったと言うのもあります。
きっかけは今年の2月に別の用事でここを訪れた時のことです。
当時、メガネのフレームの歪みが気になっていたので来たついでにとメガネを買った場所で直して貰いに行きました。
しかし買った場所とは言え、さすがに5年近くもその店に行っていなかったので、自分の事は覚えていないだろうなと思っている間に修理完了。
・・と帰り際に
「あれ、そのメガネ飼ってから4年は経つよね。そろそろレンズ換えた方がいいよ。8000円くらいで済むし。」
と、初老の店長。
なんと覚えていました。しかも店にデータ残ってるし。
ちなみに店長はデータを見ないでも顔で覚えていたそうな。恐るべし。
・・とまぁ、覚えていた上に、そう言われると行かざるを得なくなってしまうわけで。
そして行って来ました4ヶ月ぶりに。買うのは5年ぶりです。
店長の顔を見て思い出したのですが、そう言えばこの人は8年前、初めてこの店に行った時、メガネのネジをなくしたからどうにかしてくれと言って来たトースに対して無料でネジを提供してくれた人じゃアリマセンカ。
後日、メガネをなくし、新しく作ってくれたときも、メガネの手入れの方法とか、使い分けるといいとか熱心に語ってくれた人でした。
ちなみに昨日、メガネを買いに行った時には店長じゃなかったのですが、これまた熱心な人で、あまりにも丁寧に解説してくれるので思わずフレームごと買ってしまいました。
「5年も使えばフレームも十分がんばったと思いますよ。」
なんて言われちゃあ・・。
そんでもって今日です。
今日は家でやる事があったのですが、2・3日掛かると言っていたメガネができていると言われたので予定を変更して急遽行ってきました。
実家から約50分。
店に入ると、居ました。店長。
メガネを受け取って終わりかと思ったら、サイズ調整が始まりました。
前回メガネを違う店で買ったのですが、その時は細かい調整をほとんでしてくれず、最後はメガネを渡されて、サイズ大丈夫ですか?と聞かれただけでした。
合わないと言ってもそんなに細かくはやってくれませんでした。
しかしそこはこの店長。トースが何も言わなくてもかけては調整し、かけては調整し・・・。繰り返すこと5~6回。ピタリとサイズが合いました。さすがプロ。
さらにサイズ調整をしながら、
「コンタクトはしたことありますか?」
と意表を突く発言。
なんだ、しっかり商売しようとしてるんだなと、思いつつ、したことないと答えると、
「じゃあつけてみます?」
とこれまた急展開。
そのまま売りつけるのかと思いつつも、この人なら純粋に付けてほしいんじゃないかとも思えたので、「じゃあせっかくだから・・」とつけることに
聞けば最近ではコンタクトは資格か何かがある人が居れば、医師の診断書がなくても売れるようになったとの事。
奥の部屋に案内されると、これまた親切に付け方を教えてくれました。最初は店長がつけてくれて、それから徐々に自分でも付けれるようにコツを教えてくれました。
最初は正直恐かったのですが、店長の教え方がうまいのか、すぐに慣れて自分で付けはずしができるようになりました。
そして、最後まで買いますか?とか値段がどうこうとか言う話は一切ありませんでした。さらに帰り際。
「じゃあ使い捨てレンズ10個ほど入れておくからね。必要になったら使ってください。」
とあたかも当たり前のようにレンズを手渡す店長。
一瞬どうしてそんな事をするのかと戸惑いましたが、少し前の事を思い出しました。
コンタクトを初めて入れたとき、うれしそうに店長はこう言いました。
「どうです?世界が変わったでしょう?」
確かに視界は広がるし、見え方も自然で、何よりメガネを掛けているときの重さみたいなものも全くありません。
はい。と答えると、さらに店長はうれしそうな顔をしてこう言いました。
「そうやってお客様に新しい世界を見てもらうのが生きがいなんですよ。恐れていちゃ何も始まりません。人生だってそうでしょう?」
と。
さらにこうも言いました。
「私はお客様ひとりひとりに自分の65年間の人生全てをぶつけるんです。そうすることでお客様がよろこんでもらえれば自分もこの上なく嬉しいですからね。それが接客なんです。プロなんです。」
なるほど、それならと納得してしまいました。
そして熱く語る店長はとても幸せそうでした。仕事を愛するってこういうことなんだなぁ。
正直自分は、仕事に対して悩む事が多くて、今のままでいいのかと迷うことが多々あります。きっとこれからも迷いつづけるとは思いますが、すくなくとも将来はこの店長のように仕事を愛せたらいいなぁと思います。
と、気がつけば一時間も店にいました。
十分すぎるほどの良い買い物をして外へ。
気づけば街はすっかり変わりました。
住んでいた所の目の前にあるスーパーはつぶれ、そのむかいのゲームセンターの中にあった寂れたラーメン屋もなくなり、店員がひとりしかいなかったけれどとてもおいしかったステーキ屋も姿を消していました。さらに、行くたびに色んな話をしてくれた人達がいた美容室までなくなっていました。
便利さ。という意味では住み心地は前ほどよくないのでしょうが、それでも変わらぬものはありました。仕事が終わると2日に一回は必ず行っていた線路脇の小さなパン屋。店長は相変わらず元気で、気さくに話しかけてくれました。そういえば行くといつもサービスしてくれてたっけ。
さらにその奥にある寿司とそばのおいしい店も健在でした。さすがにちょっと値上がりしてていけませんでしたが。ここもよくサービスしてくれて、助けられました。
思えばこの街でよく行くところは、いつも店員の人が笑顔で迎えてくれて、いつもサービスをしてくれました。つぶれてしまった店もありますが、ほとんどが健在で、そこの店員もそして暖かい雰囲気もそのままだったのは本当にうれしいです。
26年間の人生からしたらたったの5年しか居なかった街ですが、改めてかんがえると本当に恵まれた環境だったと思います。第二の故郷と呼べる場所がここで本当に良かったと思います。
疲れたら、また来よう。