TRPGはじめて物語

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劉暁波氏、死去のお話。

2017年07月16日 03時28分20秒 | サイコロのある暮らし

「一言で方付いたお話じゃないでしたっけ?」

「うん。

劉暁波氏は、中国政府に殺された。

一言で方を付けたのは、事実だけだよ。

でも、僕は劉暁波氏の『意思』をそこに介在させなかった。

ノーベル平和賞を『勝ち取った』ほどの勇気を僕風情がどう表せるのか……

僕流で、不遜を承知で表現するなら、彼は『英雄』になった」

「『英雄』……?

Fateの類ですか?」

「どうだろう?Fate的な英雄は……いや、なってもおかしくは無いかな?

ーー閑話休題!

彼は非業の最期を遂げたことによって、英雄になった。

巨悪に立ち向かい、仲間と共に戦い、認められ『敵』として殺された。

これは紛れもなく『英雄』的行為だよ……

古代中国の気風を今に伝える大人物……国士無双の人物。

この気風が絶えるようなら、中国は人類史的に終わった国だ。

4,000年の歴史が共産主義という机上の空論に負けたということになるよ」

「劉暁波氏の行動だけですか?

氏の思想は?」

「僕にそれを語る資格はない。

今、大陸に生きる人が語り継ぐべきことだよ。

僕は、彼の死から感じたことを無責任に書き連ねるだけだよ。

これだけでも不遜なことだけどね……

最後に……彼は果たして『満足な死』だったんだろうか?」

「志半ばの死……満足なはずは無いじゃないですか!」

「……果たして、そうだろうか?

自分を折らず真っ直ぐに生き抜いた。

愛する人に看取られて……幸せな死だったと思う。

僕の祖母は、結果として守り続けた家に見放され、異邦の地で亡くなった。

代々の墓にも入れず……共同墓地で見知らぬ人たちと一緒に眠ってる……

運命に翻弄された結果だ……

唯一の救いは、眠っている間に安らかに逝ったことだよ……」

「……」

「劉暁波氏は、最期は謀殺に近い死だけど……

『満足な死』だと、僕は思ったよ……」



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