薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

市原の南部を訪れて

2017年07月20日 | 日記

先日、「まちづくりの集い」を牛久の「なのはな館」で開催しました。

まちづくりの集いは、各地に出向いて住民の声を聞く会として、定期的に開催しています。

今回も山本県議、小沢市議と共に出向きました。

これまでの参加者は男性が多かったのに、今回の参加者は16名のうち女性が半分。嬉しいですね。

ちょうど先月の議会質問で合併浄化槽について取り上げたばかりだったので、この問題に関心をもって来て下さった方もおられました。

医療費のこと、人口減少の問題、交通の不便さ、防犯灯の点検、残土や再生土の問題のことなど、日々感じておられることをお聞ききしながら気付かされることが多く、やっぱり生の声は大きな学びになります。

議会では常任委員会の委員構成が変わり、今度から経済環境常任委員会を担当することになったので、特にその分野については赤ペンを入れながら書き留めました。

お聞きするだけでなく質問も出るのですが、恥ずかしながら山本県議や小沢市議の返答を聞いて私が学んでいるという状態なのです。

この翌日は同じ場所に市民ネットワーク千葉県の有志で訪れ、交通空白地域の対策について視察しました。

市原市における交通空白地域とは鉄道駅から1km以上かつバス停から500m以上離れている地域を指し、このような地域において住民がコミュニティバスを運行する場合、市が運行費の2分の1を上限に補助を行っています。

ということは、運行費の半分は地域住民で賄わなければならないのです。

過疎化地域なのでこれがいかに厳しいか、運営を担っている南総西コミュニティバス運営委員会の方から話を伺って、よーくわかりました。

町会を通して各世帯から賛助金を募り、企業からの賛助金も募り、そのための説明や依頼に足を運んでおられ、その努力は並大抵ではありません。しかもボランティア、無報酬なんですから!

使い勝手がよく、より多くの方に利用してもらえるよう、これまでに何度も運行ダイヤや運行経路を見直してこられ、そのためにアンケート調査もされていました。

安定した運営を目指すために頑張っておられるのですが、運行開始から9年が経過し車両の故障が増えてきたため、今後は車両の買い替えが大きな課題になっています。

私が住む飯沼は路線バスが走っているといっても1日に1便しかない。でも1便だけでもあれば交通空白地域にはならないんです。

高齢化社会に対応していくための生活に密着した交通のあり方を考えさせられました。