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岩手県・まぼろしの「雪納豆」復活

2012年02月22日 | 腰痛 肩こり 神経痛

今朝のTBS、はなまるマーケットで「雪納豆」を紹介していました。

納豆は朝の定番というおうちが多いと思いますが、雪納豆というのは初めてききました。こどもの頃は、藁のつっとに入って売っていたが、今はきれいな容器に入っていて風情も何もないのがちょっと寂しい。

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 藁は無農薬米の藁、みごとな手さばきで次々に藁つとができあがる

で、雪納豆ってどうやって作るのかと見ていたら、7時間かけてゆであげた納豆を、藁つとに詰めるところからちょっと違う。

テレビの撮影のために集まった、地元のばあちゃん達が数人で、雪納豆の作り方を実演している。アツアツのゆであがった大豆を、藁つとに詰める場面になると、にわかに忙しくなった。

「さあ、ここからは誰もしゃべっちゃダメだよ~」、リーダー格のおばちゃんの号令がかかると、湯気が上がっている大豆がいっせいに藁つとへつめこまれていく。そばの人間は出来上がった端からそれを持って屋外へ走り出し、大きく掘った雪の穴の中へ積んでいく。

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  手早く藁つとに豆を入れ込む     雪穴の中へ入れ藁で覆う

これは、豆が少しでも熱いうちに雪の中へ埋めるのが、成功のカギを握っているのだ。発酵させる過程を雪の中で行うのには、ちゃんと理由理にかなっているのだ。

この方法は、東北の豪雪地帯では、普通にやっていたそうだが、大量生産方式などによって廃れてしまい、今はほとんど作っているところは無くなってしまったそうだ。

で、いちばん興味のある、「雪納豆」が、なぜ、わざわざ雪の中に入れるのか。素人目には、冷たくて逆に発酵しにくいのでは。でも実はこれが生活の知恵というもの。

昔の東北の農村は貧しい時代が長かった。暖房に使う薪や炭をできるだけ節約するための、生活の知恵から生まれた方法だったのです。

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 雪をかぶせて終わり      泡が細かくてゲストにも好評だった雪納豆

真冬ともなると家の中でも氷点下に下がる。新潟県人としてはよく分かります。昭和30年代までは、家の中は囲炉裏がひとつ、寝るときも、炭火を入れたコタツか、あんかだけが唯一の暖房だった。 

それほど寒いため、納豆を作るにも普通のやり方では、気温が低すぎて発酵しないのです。ところが雪の中は意外と温かく、積もった雪の中は空気を含んでいるので、温度は基本的に0度に保たれている。-20度や30度まで下がると駄目だそうですが、-10度ていどの東北なら、内部は0度前後に保たれます。

岩手県の沢内村は、秋田県境に近い日本でも有数の豪雪地帯。ここの主婦の皆さんが、昭和50年代を最後に、いったん途絶えたこの、「雪納豆」作りを復活させ、いまや名物になっているそうです。



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