【天使が舞い降りてきた40年間】
12日土曜日、定時で仕事も終わり帰宅。風邪も快復したかのように思えたし、龍&紫乃は夕食後に出かけるとのこと。ジィちゃんのお遊び相手がいなくなるので、それではと先ずはいただきものの「サントリー・マスターズドリーム」で喉を潤す。これ美味いねぇ・・・
夕餉の菜は「おでん」とかで、煮えたものをいくつかお先にいただきツマミに。
そのあとは、純米酒の「ぬる燗」でと思ったのですが、倉庫まで取りにいかなくてはならないので、それも面倒。台所にあった米焼酎「白岳・しろ」を濃い目のお湯割りで3杯。
ここで龍&紫乃も出かけたので、お風呂に入り、離れの自室にビールを持参してDVD映画ですごそうと布団を敷き、PCに外付けDVDプレーヤーをつなぎ準備完了。
選んだ映画は佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、柄本明など錚々たるメンバーの「愛を積むひと」・・・でもいつの間にか寝てしまったのですね。
「あーよく寝たな」と思ったらまだ24:30分。PCをもう一度立ち上げ最初から。
いくら女優さんといえど、樋口可南子さんは綺麗に加齢していますね。六十路まであとわずかですが魅力的ですね。老眼鏡をかけているシーンでさえです。
ストーリーは東京で町工場を営んでいた夫婦が、経営難で工場をたたみ北海道の十勝岳のふもとに移住。(どうやって生計をたてているのか?なんて事は触れないほうがいいですね)
家の周りに積み石で塀を作りたいと奥さんリョウコの希望。そこに庭師見習いのような若い男の子が派遣され、旦那、篤(佐藤浩市)と一緒に少しづつ作り上げていく。
でも完成前に心臓病で帰らぬ人に・・・
自らの死を自覚していたリョウコさん。篤にあて手紙を書いていたのです。死後、この引き出しを開けたら、このアルバムを見たら・・・と想像しうる場所に。
この夫妻にも、不倫でズタズタになった娘(北川景子)がいて、いまだに父とは和解していない。庭師見習いのトオルもその彼女のサエもみんないろんな事情を抱えている。
(北川景子も美人ですねー)
彼女との交流を通して大人になっていく若い二人(トオル&サエ)や、死後に手紙を読んだ篤もそれまでの頑なな性格が徐々に変わり、周囲の人々ときちんと向かい合い、生来の「武骨なやさしさ」を取り戻していくのです。そして周囲の人たちも篤を徐々に理解し暖かな関係が自然と生まれていく。
彼女はまるでそのために地上に舞い降りた「天使」だったのではないかと思わせる映画でした。
もちろん、涙、涙だったことは言うまでもありません。
若い人はこの手の映画は退屈なのかもしれませんが、映画はジャンルを問わず至福の時間を得られれば、それが自分にとって「素敵な映画」なんですね。