tom-kuriメモ “Quote...Unquote”

新企画:文字通り「引用」です。主に、NHKラジオ「やさしいビジネス英語(現 ビジネス英会話)」から

『宇宙旅行はエレベーターで』は「人類の星の時間」21世紀版に収録されるべき。

2008-05-11 23:47:41 | Weblog
『宇宙旅行はエレベーターで』を読んでいて先日読んだ『人類の星の時間』を思いだした。そう、第9章「大洋をわたった最初のことば──サイラス・W・フィールド 1858年7月28日──」だ。大西洋に海底ケーブルを引いたアメリカ人の実業家の話。

この瞬間以後地球は、いわばおなじただ一つの心臓の鼓動を持つ。たがいに聞き、たがいに見、たがいに理解し合って人類は今や、地球の一つの端から他の端までが同時的に現存し、人類自身の創造力によって神のように遍在する。――そして自然の諸要素を支配する力を人類に与えているそのおなじ手段を使って――空間と時間とを超える人類の勝利のおかげで今後常に一致結合するならどんなにすばらしいことだろう。

ブラッドリー ・C・エドワーズとフィリップ・レーガンは、21世紀のサイラス・フィールドとなるだろう。さらに言えば、大西洋横断海底ケーブルが敷設された年(完成は1866年7月13日だが)を、インターネット誕生の年(1991)と対比させると、宇宙エレベーターのケーブル完成は、未来の宇宙インターネットこと“アンシブル”(即時通信装置)に匹敵する。(拙レビュー『世界の合言葉は森』<大変化はもう始まっている>参照)

残された問題は、ある意味この「バベルの塔」を人類争いの元にしないことだけ。これが最も重要なのだが。

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