降って来るもの

写真と散文とぽえむ

一本のball penで

2017-06-27 06:06:00 | 

        一本のball penで

 

一本のボールペンで

僕は幾つの詩を書いただろう

 そのペン先で

幾つのphraseを奏で

どれ程の行を生み出しただろう

 そのballは

一tの紙を自在に滑っては

幾編の随想を綴り

幾章の徒然草を編んだ

一本のball penで始まった

僕の物語の全ては

liveで書き継がれながら

幾冊もの書物に成って僕の傍らに在る

 其処に

幾種類ものbokuを含んだまま

幾千のボクの想いを秘めたまま

息詰めて其処に・・

僕は何時でも

其処から自由に忘却の闇を遡り

その時の間に間のあらゆる場所で

思い通りの幾つもの時節で

 その折々の

懐かしい僕に再会する

会うたび新鮮な昨日の僕に相見えるのだ

それは確かに

一本のボールペンが齎してくれる

過去からの福音

 

懺悔の折にも、歓喜の都度にも

僕は繰り返しそこに思いを馳せては

来し方の有り様に

 嬉々として黙禱するのだ

2017 06/27 06:06:06 万甫

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