南インド・アーユルヴェーダの旅

インドの大学を卒業して帰国後数年たち、たまに行くインドでの体験記

ヴィレーチャナ結果報告

2011-10-25 02:49:06 | 2011年秋の旅
2011年10月19日(水)




昨日のヴィレーチャナの結果をこんな感じでレポートにして提出します。



表に収まりきらなかったので裏にも。


昨日受けたヴィレーチャナカルマ(催下法)の中心処置のあと、
どうなったか報告します。

まず薬を飲む際に1枚の紙を渡されました。
薬を飲んでからの出来事を、時系列で報告するための用紙です。

排泄が起こった時間と、排泄物の色、形状などを記入するようになっています。

ヴィレーチャナの薬を飲んだ後、
少し胃のあたりが気持ち悪くなりました。
部屋に帰って、出てくるのを気長に待ちます。

午前10時半ごろに薬を飲んで、
最初の催しは30分後にありました。
しかしこの催しで出たものは、
今朝までに出るべきものだったので、
ヴィレーチャナによるものではないと考え、数に入れません。

さらに待つこと1時間半(12:25)、
再び催しが起こりました。

それから夜の8時過ぎにかけて計19回トイレのお世話になりました。

ヴィレーチャナでどれだけ浄化されたかは、
いくつかのポイントから査定します。

1. 回数
2. 排泄された量
3. 症状の変化
4. 最後にどのようなものが出てきたか

これらを総合して、浄化の程度を大・中・小と判断します。

私の場合、回数的には19回ということで中になりますが、
総合的な量(だいたいの目分量と感覚によるものですが)は少なかったです。

症状の変化としては、
体の詰まりが解消されて、とても体が軽くなったのを感じました。
これは主観的な感覚ですが、でもこれも大切な指標だと思います。

受けた翌日ではまだ何とも言えませんが、
この時点では、朝すんなりと起きることができ、
昼間の講義も眠くならず集中して話を聞けました。

そして気分爽快!

翌日は、キャンパスを歩く足取りがたいへん軽く、スキップしそうな勢いでした。

最後にどのようなものが出たか、も重要なポイントです。
ヴィレーチャナの場合、最後は老廃物としてのカファが出るのがいい結果といえます。
このカファは白い粘液のようなものです。
これが目に見える形で排泄されたら、ポイントが高いです。

私の場合、白っぽいものは出てきましたが、粘液にはなっていませんでした。

上記のことを総合して判断すると、
私のヴェレーチャナによる浄化の程度は小と中の間になります。

激しい浄化ではありませんが、
もともとひどい症状があったわけではなく、
最初の治療計画時点で、マイルドな浄化になるようにプランされていたので、
プラン通りの目的が達成されたということで評価できます。


19回の間、特に腹痛や吐き気もなく(ほんの少し気持ち悪くなった瞬間はあります)、本当に気持ちよくヴィレーチャナを楽しむことができました。

ひとつ挙げるとしたら、
排泄物が何回もお尻の出口を通り過ぎたので、
最後の方はひりひり燃えるような感じがしました。

ヴィレーチャナの催しがおさまったところで、
重湯をすすります。

ヴィレーチャナの薬や、老廃物の排泄のために、
胃腸管はかなり敏感になっています。
お湯と重湯以外は受け付けられない状態です。

だからヴィレーチャナ当日は重湯に限られているのです。
塩も入れません。



お米を多目の分量の水で炊きます。
ご飯粒の部分は残して、重湯のみ掬って飲むようにします。
(本来はご飯粒を濾すと重湯だけきれいに分離できますが、
フィルターするものがないのでミックスされています。)

ヴィレーチャナ後の適度な疲労感の後には、
この重湯がとてもおいしく感じられます。

どれだけ浄化がなされたかにより、
食事スケジュールが異なります。
とにかく、段階を追って焦らず徐々に普通食に戻すようにします。

体重的には、2kg以上減りましたが、
この体重減は普通食に戻ったらじきに元に戻るでしょう。

ヴィレーチャナで体の外に排出されたもの、
それは、体内の細部にこびりついていた老廃物としてのドーシャです。
完全には出切っていないかもしれませんが、
ヴィレーチャナなしでは出なかったであろうものが出て行きました。

今は直後のこの感覚を楽しんでいますが、
しばらくたってからの変化も見ていく必要があります。

アーユルヴェーダの浄化療法は、
単なる腸内洗浄ではなく、
健康を阻害している、体にはびこる老廃物の体外除去です。

病気の段階に進んでいる人はもちろん、
健康な人も季節的に受けるのがいいとされます。


浄化療法の臨床研究ができたらどんなにすばらしいだろうと思いますが、
その前にすべき課題が前途にまだまだあります。

ランドリー

2011-10-24 04:17:07 | 2011年秋の旅
2011年10月18日(火)




こちらは衣類の浄化です。

普段は部屋のバスルームのバケツで自分で手洗いをしていますが、
大きめの洗濯物がある時や、面倒な時は、
寮の隣のランドリーに洗濯をお願いします。

ざっと一抱えの衣類やタオルをひとまとめにして頼みます。

洗濯と乾燥で1回Rs.120。
現在のレートで200円弱です。
病院で受ける1回の全身オイルマッサージより高いです。

小屋の中には洗濯機4台と乾燥機3台があり、
午前中に頼むと夕方までには仕上げてくれるので便利です。
ランドリーのおねえさん、ありがとう。

浄化の日

2011-10-23 11:18:54 | 2011年秋の旅
2011年10月18日(火)

これまで何日もかけて体と心を準備してきましたが、
今日はいよいよヴィレーチャナの中心処置当日です。

つまりヴィレーチャナの薬(下剤)を実際に飲み、
体に溜まった老廃物を排出する、浄化の日なのです。

これまでの準備を簡単にまとめると、

①アーマパーチャナ
消化力を高め、次のスネハパーナ(油剤飲み)の油剤がきちんと消化されて、体の隅々にまで到達できるようにします。
消化力をアップさせる、薬用酒を飲みました。(2日間)

②スネハパーナ
薬用ごま油を5日間飲みました。
初日は25mlで、残りの4日間は50ml。

③アビヤンガ&スヴェダナ
ヴィシュラマカーラ(休息期間)3日間の間に、
アビヤンガ(オイルマッサージ)とスヴェダナ(発汗法)を受けました。

ここまでで既に10日間経過しています。
体の隅々にこびりついた老廃物を、
内から外からの油剤ではがれやすくし、
発汗で熱を与えることによりそれを液体状にして、
体の中を移動しやすくします。
こうして老廃物は徐々に体の端や表面に近いところから、中心へ向かって移動を始めるのです。
これが準備です。

さて、ヴィレーチャナ当日は何をするかといいますと、
まず、午前中のあまり遅くない時間帯に、
アビヤンガとスヴェダナを行います。

シャワーを浴びて一息ついたら、
いよいよヴィレーチャナの薬を飲みます。

診察室のドクターの目の前で飲むことになっているのです。
看護師さんが、ステンレスのトレーに収まったキットを運んできます。



ねずみ色の液体が、これから私の体を浄化してくれるヴィレーチャナの薬です。

。。。

色の割にはおいしく、難なく飲めました!

トリブリット/Trivrit/Ipomoea turpethum という薬草が主役のペースト状の舐剤50gmと、その働きを補助する役割の牛乳200mlのコンビネーションです。

これが数時間後に、
体の中心に集まってきている老廃物を
下方向の動きで、つまり肛門という体の穴から排出し始めてくれるのです。

半日(以上)かけて排出が行われるので、
今日は授業を休み、寮に戻り部屋で待機です。

ここ数年の間に体と心に溜まった悪いもの、汚いもの、余分なもの、
つまり健康を阻害しているもの、
こういったものをどれだけ排出できるか楽しみです。

いよいよ明日

2011-10-23 03:54:35 | 2011年秋の旅
2011年10月17日(月)

いよいよ明日はXデーですが、

アビヤンガとスヴェダナを午前中に受けた以外は
特に変わりなく普通に過ごしました。

午後は講義と実習のクラスがありました。
今日の実習は盛りだくさんで、

①カルナプーラナ(外耳をオイルで浸す療法)

②ガンドゥーシャ(オイルや煎液などの液体を口に含み、しばらくキープする)

③ドゥーマパーナ(薬用喫煙)


私はオブザーバーの身分なので、見学が主ですが、
③のドゥーマパーナはみんなが吸った後、私も吸わせてもらいました。

ハーブとギーで作ったシンプルなレシピですが、
頭部や上半身のカファの増悪にとてもよく効くそうです。
いくつかの治療の後にもセットで組み込まれています。

肺に煙を送り込む前に咳き込んでしまいましたが、
かっこよく吸えるようになりたいです。


浄化療法の中心処置を控えた前日は、
早く寝ないとヴァータが増えすぎて、
中心処置に支障が出るとされているので
普段より早く寝てみました。

旅行の前の日みたいに、準備とわくわくでなかなか眠れない、
というわけでもないので。


キャンパス犬コレクション

2011-10-18 21:20:11 | 2011年秋の旅
2011年10月16日(日)

私はインドの犬が好きです。
素朴でスマートでお高くとまっていないところがいいです。

大学のキャンパスで出会ったかわいい犬たちを紹介します。











身長的には中型だと思いますが、
どの犬も余分な肉が付いていないので、
ひょろりと長細く見えます。

毛も長くなくてさっぱりしています。

かわいいと思う犬には、誰かが首輪をつけています。
でも繋がれているわけではなく、自由を謳歌しています。
たまに餌ももらっています。

たまに自分の縄張りに迷い込んできた犬に対しては歯ぶしを見せて威嚇していますが、相手の犬も応戦しています。

①の犬は、私が滞在している女子寮のまわりをテリトリーとしていて、
女子寮生に大人気で、ビスケットをよくもらっています。

I love this dog.