前回に続いて卜伴の実生で「式部(しきぶ)」。2009年3月20日、川崎市緑化センターで撮影。
濃紅色の外弁に、紅地に白覆輪の唐子咲き、小~中輪、花期は1~4月。
卜伴は雄しべの葯だけが弁化したものだが、本種は花糸を含めた雄しべ全体が弁化し、唐子弁が大きくなる。
「紅唐子(べにからこ)」は朱紅色の一重、唐子咲き、小輪。花期は3~4月。
外弁は5~6枚でやや離れ、先端に切込みがある。
唐子部の細長い旗弁の中央から雌しべの先端が突き出る。
1739年の本草花蒔絵に記載された江戸期からの古品種で、関西では「日光(じっこう)」という。
2009年3月21日、こどもの国で撮影。