TodaiCruiserGyosyu -東大ヨット部クルーザー班仰秀's Blog-

世界選手権出場を目指し、毎週土日に三崎で練習するクルーザー班。
練習報告を軸に、部員の生活を記事にしてます。

セーリングクリニック@5/29(土)

2010-06-07 12:19:14 | 練習記録
3年生の大河原です。

報告が遅くなりましたが、スプリングレガッタ初日の5月29日、NorthSails Japanの中村匠さんを講師として、セーリングクリニックが行われました。

今回のクリニックは、6月12日に再び行われるクリニックの準備としての位置づけで、主にマストチューニングとセールトリムの基本となるお話を伺うことができました。

内容の主だった点は最後に列記しました(個人メモをもとに書いたので、内容を網羅しているわけではないですが)。
印象的だったのは、回りのフリートの方の熱心に聞き入る様子です。次回のクリニックの準備というだけあって割と基礎的な話が多く(もちろん個人的には目新しい話はたくさんありました)、フリートの方のレベル的にはほとんど知っているような内容なのでは…とも思ったのですが、それでもさらに知識を吸収しようとメモを取りつつ聞いている姿勢は素直にスゴいな、と。。。より一層気持ちを引き締めて真剣にやらねば、と強く感じました。


とりあえず練習がしたいです。今回の内容を生かす意味でも、トリマーの練習もしたいなぁ。


<以下内容>
○マストの真っすぐな立て方
上架→船台の左右の高さを調整してキールを真っすぐに(振り子で垂直をみる)→アッパーシュラウドだけを締めていってマストを立て、垂直にする→順次ロワーも締め、垂直を保ちつつ必要なテンションとする
○マストベンドを決める要因
バックステイやサイドステイの入れ具合とベンドの関係。サイドステイをアッパー・ロワーともに締めればマストは固くなり、バックステイを同じだけ引いてもベンド量は減る
○ベンドとメインセールのドラフトの関係
ベンドしてラフカーブに沿うようになるとドラフトが浅くなる。浅くなりすぎてセールが板みたいになってしまう状態はオーバトリムで、そうなったときはリグを上げてマストを固くしなければならない
○マストの固さとサギングの関係
マストが固いほどバックステイを引いた時にマストが逃げなくなるので、その分フォアステイにテンションがかかりサギング量が減る
○サギング変化によるドラフトの変化
サギング量が減るとヘッドセールのドラフトが浅くなり前に移動することを、写真を用いて分かりやすく

○ジブシートリーダー位置の基本ルール
オーバートリムしてみた時に、リーチとスプレッダーエンド、フットとターンバックルが同時につくくらい。軽風ではリーチとスプレッダーエンドの方が遅くなるように
○ダウンの時のバング
入れすぎるとパフで切り上がろうとする。入れなさすぎると、パフでアンヒールしやすい。
○アウトホールの意味
セールの下半分のシェイプに影響→ヘルムに直結。ダウン時のアウトホールの出し具合の所で結び目を作っておくと良い。
○カニンガムのオンオフの基準
ラフの横しわがあったら、それを消すためにオン(軽~中風時は若干横しわが残る程度)

○風域ごとのまとめ
中風:
アウトホールはMAXを基本に、メインのボトムが浅くなりすぎない程度に
バングはブームが出した時に跳ね上がらない程度
バックステイはターゲットヒールアングルが保てるように
トラベラーは適度なウェザーを感じられるように
メインはトップバテンがブームと平行、あるいは若干開かせる
軽風;
メインハリヤードの引き過ぎ注意
強風;
バングを入れるとメインの下半分が浅くなりがち→アウトホールで調整
トラベラーはセンターに固定

(軽風、強風は他のポイントは中風とあまり変わりませんでした)

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