真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

ユートピアに向けた政局変化(3)

2007年09月21日 22時05分51秒 | 政治と世界情勢

勇気の人 
  1.城内 実氏
  2.植草一秀氏の真実

明日は我が身(人権擁護法案)
明日も生きるためには日々変わらねばならない



「勇気の人」

1.城内 実氏


 元自民党議員の城内(きうち)実氏は、郵政に青票を投じたため造反議員として、去年の衆院選では刺客の片山さつぎ氏を自民党に立てられた。 そしてたったの748票差で惜敗した。
 城内氏は昨年の「通販生活秋号」で郵政法案での戦いを、
「まさにこれは改革反対派抵抗勢力じゃない。『売国派』対『国益重視派』の戦いなんです」
と言い、そして信じられない現実を続いて語った。なんと、
「8割ぐらいの自民党議員はこのことをわかっていません」と。
 衆院郵政民営化特別院での城内氏の質問に竹中金融担当(当時)は日米間での郵政民営化についての協議回数を1年間で17回と応えている。
 これだけを取ってみても「売国」の匂いを感じなければならないだろう。匂いが感じられればすぐに化けの皮は剥がせる。
 本当に国会議員とは馬鹿なのか?

 しかし考え方によっては8割の自民党員は、『無知』であっても『売国議員』ではないことになる。
  そして昨年の「読売ウィークリー」6月25日号で城内氏は、「郵便局が政府案通りコンビニ化すれば、巨大ネットワークを使って他の民業を圧迫する(郵便事業は赤字だから利益追求のため必ずそう動く=筆者)。規制緩和の下、郵便局で酒や薬、不動産や耐震リフォームの仲介など何でもサービスが提供されたらどうなるのか。法律のどこに担保されているのか教えて欲しい」と語る。

 既に愕然とする幾多の郵便料金の値上げが決まっている。
 国民は完全に舐められている。バカにされている。しかしほとんどの国民はそれに気付いていない。
 が、城内氏が言うように自民党員の8割が自分たちが売国政策をしていることを知らないのだから、国民が知らないのはしょうがない、と諦める訳にはいんない。

 また城内氏は、郵貯などの利益は国民に還元されるべきであるのに「特殊法人へのめちゃくちゃなカネの使い方は、カネを集めた郵政よりも、それを配った財務省理財局の責任であることは明確だ。ところが財務省は批判の的になっていない」とも言う。
 そして国会議員の仕事についてこう語る。
「通販生活秋号」でこう語る。「やっぱり国会議員は、地域の代表、国のために仕事をするという立場です。議員年金や議員の宿舎なんていらないと思う。電車や飛行機の無料パスも要らないわけです。『お前は空気が読めないやつだ』と言われました。しかし、空気を読んで泳ぎ渡ればいいのかというと、そうじゃないと思う。私は(中略)空気を読んで、あっちについたり、勝ち馬についたりはできない」「郵政民営化法案は、私の良心というか、私の心の許容範囲をはるかに超える悪い中身、そして非民主的な手続きだったので、これは反対しないとならんと思ったんです。最後まで悩みました。賛成したら楽だろう。自分の保身を考えれば、賛成したほうがいいに決まっているわけです」


 本当に日本国民の利益を考え勇気を持って信念を貫いたこのような議員を日本国民が落選させ続ければ、私たちが外資の奴隷となる日は近い。


 しかしいま思えば、城内氏には申し訳ないが、748票差で惜負したということは大きな意味を持っているように思う、再起をかけて草の根運動を続ける城内氏を見ていると、この人は本当に国と国民のことを考えた勇気の人だという情報が入ってくる。また郵政民営化が出来レースであったことなど、歯に衣を着せずに「『売国派』対『国益重視派』の戦い」と語る姿は自民党員と成った城内氏からは聞こえてこないだろう。
 何故ならば城内氏は「読売ウィークリー」でこう語っているからだ。
「支援者の期待を裏切って落選したことは本当に申し訳ない。しかし、選挙戦中は非公認ながら自民党員であり、所属政党に対する批判は極力控えなければならなかった。そのせいか、説明不足で誤解もされた。マスコミの偏向報道も災いしていた」
 選挙中でなくても表立った批判、例えば郵政民営推進派を「売国」呼ばわりは出来ない。いまは辛いかもしれないが、神は見捨てないだろう。きっと議員として戻ってきてくれるだろう。


2.植草一秀氏の真実


 植草一秀氏が上梓した「知られざる真実 ― 勾留地にて(イプシロン出版企画)」を読んだ。本を読みながら、植草氏とご家族の方の心境に思いをやるに、何ともやるせなく、何とも切ない思いがよぎり続けた。この本で植草氏は支援者への感謝を述べ、思いやりの大切さを書き綴った。
【 事件に巻き込まれ、死を決意したが未遂に終わった。132日の拘留期間に多くの人が無償の愛を注いでくれた。心にしみる言葉、人の愛に出逢い、命を与えられた。「生きる」意味、「生きがい」を考えた】(【 】内は「知られざる真実」より抜粋。以下同様)


 ‘98年、’04年、’06年と植草氏は痴漢容疑で逮捕された。植草氏は「フジテレビ報道2001」で小泉首相と激しく対峙した。「夕刊フジ」の連載(快刀乱麻)でも政府の経済政策を批判した。レギュラーコメンテイターを勤めていたテレビ東京の「ワールド・ビジネス・サテライト(WBS)」では竹中氏と激しく対峙した。WBSは自民党寄りの日本経済新聞社の傘下の放送局の制作だ。植草氏は竹中氏の圧力でWBSを降板させられた。東洋経済はじめ多くのメディアで自民党の政策を批判し続けた。彼は周りから自民の政策を強く批判することの危険性を指摘された。しかし彼は止めなかった。
【私は小泉政権発足当時から、小泉政権が主張する経済政策を実行すれば日本経済は最悪の状況に向かうと言い続けた。小泉政権の支持率は記録的な高水準だった。国全体が小泉政権を熱狂的に支持した中にあって私は異端児だった】
 政府にとって一際異彩を放った植草氏の鋭い正論はどうにも邪魔なものだった。植草氏はこの書でも政治の中で行われてきた犯罪にメスを入れる。
 竹中氏の政策に反発した「りそな銀行」を標的として理不尽極まりないやり方と偽装で破綻に追いやったこと。りそな銀行が「標的」となった理由として、りそな銀行合併前の旧大和銀行の勝田頭取が小泉政権の政策を強く糾弾したことを挙げた。政府は、りそな銀行の経営陣を一掃し政府支援者を送り込んだ。りそな銀行は自民党の機関銀行と化し財布代わりとなった。りそな銀行の自民党への融資残高が3年間で10倍になった。それを暴いた朝日新聞の記者が自殺?した。この見せしめ以後、他の銀行は政府の意のままに絶対服従となって操られていると、この書で植草氏は記す。
 元衆議院議員で東京農業大学教授の栗本慎一郎氏が書いた「パンツを脱いだサル」を今年読んだ。そこにはアメリカのケネディ大統領暗殺事件で真相を究明していたジャーナリスト20人が行方不明になり、それ以後、アメリカのメディアは真実を語らなくなったと記述されていたのを思い出した。まさに恐怖政治である。
 植草氏が政府(裏に米国)に嵌められたことを多くのジャーナリストは気付いていると思う。しかしそれを公言する者はほんの一握りだ。


 大蔵省に勤務経験を持つ植草氏は、その中の実態をも詳しく述べる。大蔵省は国民の利など視野におかず、自分の利益だけを考えた。【大蔵省の利益とは権限と利権の拡大だ。最も高く評価される業績は「増税」「天下り先獲得」だった】


【音楽家の千住 明氏が、「いじめには、いじめる者といじめられる者との間に多くの中間の人がいて、中間にいる人はいじめを注意したりいじめに加わらないと自分がいじめられる危険を感じて、いじめを放置したりいじめに加わってしまう」】 と述べたことに関連し、植草氏は、日本ではこの不況によって毎年3万人の自殺者が出ているが、(人口の0.03%以下にしか過ぎず、仮にその300倍、400倍である全体の1、2割の人が苦しい環境にあっても)ほとんどの人は深刻な問題とは無縁で豊かに暮らしていると言う。しかしその人たちが鍵を握っていると示唆する。つまりいじめでも、いじめの周りの環境にいる人が行動しなければいじめはなくならないと言う。これは政治と国民の関係においても同じだ。
 また【「大人」の世界で「いじめ」が横行していることが、「子供」の世界で「いじめ」が広がる背景になっている】と言い、思いやりのなくなってきた世の中について【大人社会が「勝ち組」と「負け組」に二分され、「勝ち組」が「負け組」を思いやるどころか、「負け組」を切り捨てる状況が拡大するなかで、子供に「他者の立場を考えよう」「弱き者を助けよう」の言葉が通用するだろうか】と指摘する。
 メディアなどは被疑者が容疑を否認していても、当局の発表は絶対であるかのように容疑者の段階で個人名を出し、得意げに報道する。数多くの冤罪が世にあることを知り、口では警察を非難していても、結局は当局側にいることの安全性に戻り、個人をいじめるように攻撃してしまう。所詮、マスメディアは政治と反目している振りをしても、勇気を持って正しいことを貫くことができない。
「愛」の対極にあるものは「恐れ」なのだが、「勇気」の対極にも「恐れ」がある。「愛」と「勇気」はほぼ動議である。
 「愛」は自他一体である。「勇気」は分離を超越した自他一体の自己犠牲、或いは神(自分)を信じ神と共にある魂からの発動である。


 私は政治・経済には一般の人よりはやや詳しいかもしれないが、専門家ではない。また可能な調査はするが、記事を書くにあたって取材をしているわけでもない。植草氏が本で書いていることも事実か否かも検証できているわけではない。しかし真理とはエネルギーであり、書籍でもその中に人のエネルギーの波動が入っているものだ。私は以前から植草氏の犯行に疑いを持っていたが、この本のはじめの「プロローグ」を読み終えた時点で、3度の犯行すべてが「冤罪」であると確信した。彼は3度、罠にはめられた。
 植草氏の「知られざる真実」第一章は驚嘆の真実が山積みだ。しかしながら、読んでみてほとんどすべてにおいて納得がいった。たとえば郵政民営化は米国の渇望で始まり、小泉氏、竹中氏がそれを纏め上げたものなのだが、そのことが充分すぎるほど具体的に述べられている。二人は「日本を米国に差し上げる」ことにおいては確信犯である。また巻末の「真実」の資料では「痴漢」でっち上げの逮捕劇が驚くほど具体的に書かれていて、警察と司法のいい加減さには怒りを飛び越え唖然とさせられた。
 自分の半生を書き綴った第二章は植草氏の純粋な人柄に触れることができとても清々しい。何度も目頭を押さえた。第三章は随筆的な執筆が多くあり実に光が溢れていた。愛を基点とする彼の平等意識は非情に健全であり、無私の人だと判る。
 政治・官僚・マスコミの仮面を剥ぐ第一章も専門書のようには難しくなく、【本書では専門的経済論を記述しないが、重要な経済問題について真相を明らかにする。重要な経済問題が事実を著しく歪めて伝えられている。世間に流布されている情報には重大な誤りが無数に含まれている。偽装を暴き、真相を晒す】と言う。
しかしこれだけの仕打ちを受けたのにこの本からは強い「怒り」を感じない。切なくなり涙も溢れるが、愛が根底にあるから御法度の悲しみとはならない。万人に読んで欲しい素晴らしき「愛の書」だ。是非ともご購読をお勧めする。
【他者を自己と同様に「大切にする」ことが「愛する」ことだ】と述べる植草氏は、愛の本質を論理的にも理解している稀な人だ。一日も早い復権を心より願い、熱いエールを送りたい。
 植草氏に関しては最後に、彼の小学校時代の同級生の女性が立ち上げたブログ「一秀くんの同級生のブログ」から紹介したい。
『植草さんは「政治は弱者をしっかり守るためにあると思っている」と言う。こういう心情を持った政治家が、一体今どれだけいるのだろう。弱いものを平気で切り捨てる小泉政権を許せないからこそ、我が身の危険を顧みずに厳しい批判をしてきたのだと思う。そんな勇気を持った人であることを、なぜ世間は理解しないのだろう。私達の最大の味方を権力が葬ろうとしているなら、私はそれを黙って見ていることはできない。』


明日は我が身(人権擁護法案)


 正義を貫く人に対して手段を選ばず鞭を与え、再起できないようにしようとの画策は、このように信じられないような方法で行われている。城内氏のように刺客を立てられ落選させられたのも同じである。
 2005年に城内氏らの反対で見送られた「人権擁護法案」が、今年の国会で提出の動きがあるという。「障害者自立支援法」と同じで響きはいいが、これも「とんでも法案」である。まず「人権」とは何かがあいまいである。
「第二条 この法律において『人権侵害』とは、不当な差別、虐待その他の人権を侵害する行為をいう」・・これだけである。「その他」などなんなのかが記されていない。これはどうにでも解釈して、人権障害として政府に楯突く者を取り締まろうという制度に他ならない。
 法案では、「(5人の)人権委員会」を作ることになっているが、これが所管の法務大臣の指揮監督をまったく受けないで「侵害」を決定できることになっている。細かく書くと切がないが、侵害者と認定されると裁判所の礼状なしで出頭を求められ調査される。パソコン、日記なども持ち出される。驚いたことに、この調査対象には天皇陛下まで入っているのだ。
 法案が通ると教師のちょっとした愛の鞭も人権侵害になる。例えば都の擁護学校で勤務中飲酒をしてダッチワイフ(性の相手となる擬似的女性人形)で性教育をしていた教師を、都の教育委員会が厳重注意したことを人権障害と指摘した(東京弁護士会)。
 そして法案では人権侵害者は氏名が公表されることになっている。植草氏のような被害者がとても作りやすくなる。私のようなブログを書いている人間も狙われることとなる。明日は我が身ということだってありうることだ。


明日も生きるためには日々変わらねばならない


 耳を澄ますと変化の足音が聞こえてくる。急速な変化がやってくるかもしれない。心を洗うことと同時に私たちの現実の社会も変わらなければならない。また私たちには周囲に正確に知らせなければならない現実がたくさんある。
 マスコミは「商い」をしている「情報屋」に過ぎない。勇気を失っているマスコミは「商い」のために簡単に情報を操作し、隠蔽する。マスコミは既に政治権力に陥落状態である。政府は従順なマスコミにはリークという飴を与え、マスコミは政府方針に従い作為に満ちた記事を書き、番組を制作する。マスコミは私たちの味方ではない。市民のためにあるのではなく自己と政府のためにある企業に過ぎない。では誰が真実を伝え、世を変えるのか。私たち一人ひとりである。
 洗心においても急を要するが、現実社会の浄化も急を要す。私たちはこの二つにおいて関わらなければならない。日本を外資から守り、日本の使命を果たす環境を作らなければ、日本は日本でなくなる。私たちが真の私たちであり続けるためには、私たちの心を変えなければならない。
 無関心でいることは思いやり、愛、勇気の欠如である。そのときはその他大勢の豊かな無関心者であっても、そういうエネルギーは遅かれ早かれ(生まれ変わってでも)必ず自分が悲劇の当事者となる運命を作り出す。
 ともかく、大変な世の中になろうとしている。人事ではない。
 このまま放置すれば私たちの子供の時代に日本は壊滅する。
 私には、ミニコミ誌に書いたり、ブログで訴えたり、人々と談笑するときに真実を織り込むことぐらいしかできないが、出来るだけ多くの人にこの真実を知ってもらいたいと思っている。



 植草氏の本からの引用だが、明治維新は当時3000万人の人口の中の3000人で成し遂げたという。0.0001%だ。少しでも心が洗われ、神の意のままに動く人が出れば、意識は伝播し世の中も動く。諦めてはいけないということだ。
 今年の県立佐賀北高校が優勝した夏の高校野球の奇跡は(その中にも多くの奇跡があった)、私たちにも奇跡は起こせるのだと宇宙が語ったように思える。
 一人ひとりが一歩でも無垢な自分に近づかれ、本当の自分を演じられることを願って、一稿を投じさせていただいた。

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2 コメント

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ブログ紹介させていただきました。 (新三ログ)
2008-01-17 21:13:05
ブログ紹介させていただきました。
ありがとうございました。 (とびら)
2008-01-18 08:28:08
ありがとうございました。
コメントを書かせていただきました。

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