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心の病と食事7(低血糖症2)

2010年05月29日 23時58分57秒 | 癌(がん)と鬱(うつ)

心の病と低血糖

心の病と低血糖には大きな関係があります。
この血糖値は普通一般的な日本食中心の食事をしている限り問題はありませんが、食生活が乱れると上下します。
しかし血糖値が減ったら糖を摂って、増えたら糖を控えるという単純なことでは制御できません。
肉食なども同じで栄養というものは細胞に直行するのではなくその過程が複雑にあります。
肉を食べれば直ぐに筋肉などタンパク質が届けられる訳ではありません。
人が食べた物を60兆の細胞一つひとつに届ける仕事が人の消化器官にはありますが、その仕事が簡単な食べ物と難しい食べ物があり、肉は大変な重労働を消化器官に掛ける難しい食べ物なのです。
肉のタンパク質は人間が取り込むべきものではないのは、体内で人間が吸収できる別の形にわざわざ変換しなければならないことを見ても判ることです。
この過程で体内では多くの活性酸素を発生させ、さまざまな病気を生み、寿命を縮めます。
これは後日、肉食の非について触れる機会があれば少し詳しく書きます。

糖の吸収も同じで単純ではないのです。


糖尿病とは(糖に関連して)

たとえば単に恒常的な高血糖糖尿病)の人は対症療法で食事で摂取する糖を控えれば良いかというと、それでは糖尿病は治りません。
糖尿病は糖代謝の異常です。
食事で摂取された糖は消化器官によって消化され、ブドウ糖として血管に吸収されます。
次に膵(すい)臓から血液中に送り込まれたインスリンの働きでブドウ糖は血管から細胞へと送り込まれ栄養となります。

糖尿病とは、
この血管と細胞の橋渡し役であるインスリンが作られなかったり、インスリンの働きが鈍くなること(インスリンの作用不足)で血液から細胞にブドウ糖が取り込まれず、血液に留まり尿に流れてしまう病です。
それで糖尿病になると人口のインスリンが投与されます。
尿に糖が出るのはインスリンが不足したり、機能しなくなった結果であって、それ以前の原因を治さないと糖尿病は治りません。
血液中に糖が増えてきてそれが尿に沢山流れるので糖尿病と言われますが、病気の本質をついた病名ではありません。
問題の本質は、ブドウ糖という3大栄養素のひとつの成分である重要な栄養が細胞に行かず、細胞がダメになることなのです。

血液や尿で考えるから糖尿病は高血糖と考えますが、細胞的には低血糖と言えなくもないのです。
糖尿病という病名の命名は正に対症療法という、病の本質を見ない現代医学の考え方の反映である気がします。

ええ、本来の目的から離れそうなので糖尿病の話はここまでとして・・・


■ 低血糖とは

低血糖とは読んで字のごとく体内の血糖量の値が下がっている状態をいいます。
血糖とは一般的に血液中のブドウ糖のことを指します。
「脳のエネルギーは唯一ブドウ糖のみである」ということは多くの人の知ることで、これだけでも低血糖は脳に良くないことが判ります。
そして脳に良くないのであれば低血糖は精神や記憶、思考といった脳の働きが及ぶものにも影響を与えます。
数値的には70mg/dl以下になることで、血糖のコントロールを行っているインスリンが不足したり、あるいはインスリンの働きが弱くなったりすると、血液中の糖の量が上下することになります(正常な人の血糖値は70mg/dl~140mg/dlで一定)。
インスリンが不足して血液中にブドウ糖があふれると高血糖になり(慢性化したものが糖尿病)、過剰になると低血糖になります。
ここで難しいのは高血糖になったから糖を抑えて、低血糖になったから糖を取ればいいという問題では解決せず、却って問題を拗らせる場合もあります。

高血糖の糖尿病の本質が細胞レベルでは低血糖であると同じように、低血糖症が起きているのは糖の与え過ぎからなのです。
これについては後日説明します

糖の元になる糖質は3大栄養素のひとつです。
上の糖尿病の例でもお分かりのように糖質の中のブドウ糖は細胞にとってとても大切な栄養素となります。
糖尿病はこのブドウ糖が全身細胞に行き渡らなくなる病で、糖尿病網膜症糖尿病腎症糖尿病性神経障害を初め、様々な全身への合併症が起きてきます。
それためブドウ糖を唯一のエネルギーとしている脳にとってもブドウ糖が少なくなる低血糖は危険な状態といえるのです。
思考を司っている脳にブドウ糖が渡らなければ心にもいい影響を与えません。

頭痛がしたりして神経に触れるという状態を考えてみてください。
神経は肉体であり心です。脳と精神に深い関わりがあります。
ちょっとしたことでイライラしたり、怒ったり、心配したり、強迫観念に襲われたり、そんな症状が脳機能の活動が鈍ることで起きてくることは充分に考えられるのです。

でも、今の医学はこの大切な栄養というものに対して一切無視している状態です。
低血糖を治療することで面白いように統合失調症が完治している例が山ほどあるのにです。
毎日コーラを飲んで、食事はインスタント食品を日に一度は食べて、食後は砂糖たっぷりのコーヒー、食間にはチョコレートやクッキー・・・
統合失調症の患者の食生活を調査するとこんな生活を嘗て長くしていたり、している人がとても多いと岩手大学名誉教授の大沢博氏は述べています。



― つづく ―

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2 コメント

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低血糖症 (みずき)
2011-02-15 23:57:00
六年前に 無反応性低血糖症になりました。 食後二時間後血糖値が62、ストレスから、 チョコレートをどか食いして発症。 その後 PMDDに症状移行し、 PMS、 神経症、 自律神経失調症の今に至ります。 現在は 原因をようやく排除出来た為、 完治に近づきつつあります。
かなりの数 ドクターショッピングしましたが、 薬をくれるだけで 治療という治療は不可能な模様です。
わたしの場合、 自力だけで 完治に近づきました。 薬などより、 自分の声を聴き 抗わず従うことが 一番効果がありました。 生活態度を改めた上、 人生観の変化の時を迎えたと受け入れ 病気は治るとおもいます。 低血糖症は死ぬかと思う位苦しかったけど、 様々な事を学んだ気がします。
みずきさんへ (とびら)
2011-02-16 20:56:58
みずきさん、こんにちわ。

大変な思いをされたのですね。
でも、自力だけで 完治に近づいたなんて、頑張りましたね。

心の病はカウンセリングなどをする場合がありますが、ほとんどは薬漬けのようです。
それで泥沼に嵌まる人が多いのに良かったです。

>人生観の変化の時を迎えたと受け入れ 病気は治るとおもいます。

全く同感です。
結局は自分で気付かないと正しい判断は出来ないようです。

有難うございました。



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