普段使わないアタマを使う

今住んでいるところにある研究施設が一般公開するとのことで行ってきた。
ちなみにわたしはここの施設と密接した場所で仕事をしているのだが入口的なところで働いている為(笑)、中でどんな研究をしていてどんな風に役立ててるのか全く知らない。
要は無知なのです。知識は入口の遥か手前。

J-PARCと呼ばれるその施設は、世界最高レベルの強さの陽子ビームを標的に当てて発生させた二次粒子、中性子やミュオン、ニュートリノなどのビームを使って様々な研究をしているらしい。
その世界最高レベルの陽子ビームを作り出すのに、リニアック、3Gevシンクロトロン、50(現在は30)Gevシンクロトロンという3つの加速器を使って陽子のスピードを上げている。
リニアックは加速空洞と呼ばれるドラム缶のような機器を直線上に並べ粒子を直線的に加速させている。
だからこの建家は長い。
で、もっともっとその速度を上げるには数多くの加速空洞が必要になり長ーい装置になってしまう。
ということでシンクロトロン(円形加速器)が登場。リニアックから3Gevでぐるぐる回って50(30)Gevへ…。

円形にするのにビームを曲げるための偏光電磁石と収束するための四極電磁石を交互に並べているのだそうだ。
地下にこんなものすごい数置くのって大変だったんだろな。

目には見えないナノサイズのものの性質やどう動くかなどをとことん追求してるのね。
それによって新たな物質科学の発見や、食品・工学、医療など様々なものに活用していく。

解き明かす…ってすごいことよね。
なんだかもう別世界。

昔、理科全般の塾講師をしていたオットは見事なくらいノリノリで、わたしはおバカなりにもなんとか知りたいの一心で気が付けば4時間ほど滞在していた。
それに付き合わされた子供ら。
暑いのにすまん。ご苦労であった。

まぁ普段入れなかったところに入れただけでも貴重な体験が出来たということで。
まだイマイチ理解出来てないから機会があればまた行く。