第1作目はセガサターンから発売された「カルドセプト」。
プレステでバランス調整などがされた「カルドセプト エキスパンション」。
それにマップなどを追加した「カルドセプト エキスパンションプラス」。
そしてドリームキャストにて「カルドセプト セカンド」。
そのセカンドをプレステ2でバランス調整などをした「カルドセプトセカンド エキスパンション」。
そしてXbox360で発売される(された)の「カルドセプト サーガ」。
どれか1作品でも知ってる人、いますか……?
おそらく大半の人が知らないのではないかと思います。
しかし、このカルドセプトシリーズ!
プレイしたファンからは猛烈な支持を受けているのです!
その証拠に…
実は全国大会まで行われてたり。
実は一時期カルドセプトの情報を取り扱う専用誌が売られてた時期があったり。
Xbox360という次世代ゲーム機にまで販売されたり。
そして、各作品のデキの良さとバランスの良さ。奥深さ。
カードイラストのセンスの良さ。独特な世界観とストーリー。
師匠の家ではプレステ版「カルドセプトエキスパンション」。
プレステ2版「カルドセプトセカンドエキスパンション」の2作があるのですが…
「プレイする頻度」・「飽きずにプレイできる長さ」
は全てのゲームで上位に食い込むであろう!!
さて、それだけ褒め称えるカルドセプト。
初めにどんなゲームなのか簡単にいうと…
ボードゲーム+カードゲーム!
自分の魔力(資産)を目標の額まで貯めて、お城に戻るというもの。
ゲームの手順としては
①お城からスタート。
↓
②ダイス(サイコロ)を振って、マップ移動。
↓
③決められたチェックポイントを回る。
↓
④全てのチェックポイントを回ったら、お城に戻る。
↓
⑤ボーナスの魔力をもらって、再び①から。
ものすごく簡単に言えば、すごく単純に感じる。
ここまでは「いただきストリート」やん!
と、ツッコミが入るでしょう。
確かにそのまんまなのですか…
====================================
ちょっとここで「いただきストリート」について…
(通称いたスト)
いたストも同じようなボードゲーム。
スゴロクの1マス1マスに物件がある。
その物件を買って、そこに止まった敵から買い物料として、金を巻き上げる。
自分のお金で物件を増資すると、相手からぶんどる買い物料の額を多くできる。
また、増資されそうな場所の株を買うことで、自分の総資産を上げる事ができる。
(ポイント!)
いたストでは相手の物件に止まってしまったときに、無抵抗でお金を支払わなければならない!
相手の物件が欲しくて、無理矢理奪うには5倍の額で買収しないといけない!!
交換などの交渉もできるが、CPUはまず相手にしてくれない!!!
さらに重要なのは!!
最初にいかに良い場所の物件が買えたか!?
これが非常に重要なのです。
株などで多少の不利は巻き返せますが…
ある程度ゲームが進むと、逆転もほとんど不可能になってしまうということ。
=====================================
…で、そんなじれったい「いたスト」。
カルドセプトとの大きな違い!
それは!!
敵の物件(土地)を侵略して、奪い取れるところ……!!
カルドセプトでは物件を買うかわりに、クリーチャー(モンスター)を配置します。
自分があらかじめ用意したカード50枚のブック(カードデッキ)で、勝負していきます。
その配置したクリーチャーが物件であり、相手が止まった時に魔力(買い物料)を奪えるのです。
ここからがカルドセプトの醍醐味!!!
無抵抗に魔力を払う必要は無く、自分のクリーチャーで抵抗できるのだ!!
相手をぶちのめせば、その土地が奪える!!
逆に負ければ、魔力(買い物料)を奪われる!!
どちらもやられたら、何もない土地になり、魔力も取られない!!
つまり敵がレベルUP(増資)しまくった土地のクリーチャーさえ、ぶちのめせれば……
レベルUP(増資)されまくりの土地が、そっくりそのままもらえるわけです!!
つまりは一気に逆転も可能だということなのです!!!
なので、逆に一時も気の抜けないゲーム性なわけです。
ここで、ややこしいカルドセプトのゲームの流れをまとめると…
試合前…
①集めたカードの中から50枚でブック(デッキ)を作る。
(クリーチャーの他に、魔法であるスペルカード、戦闘中に使うアイテムカードなどがある)
(あれでもない、これでもないと、ブックを作るのがとても楽しい)
試合開始…
②城からスタート。カードは手札として5枚配られている。自分の番のたびに1枚引く。7枚以上は持てない。
③ダイスを振りながら進み、土地にクリーチャーを配置していく。
④敵が配置したクリーチャーのいる土地に止まったら、そのまま魔力を払うか、戦うか決める。
⑤戦う場合、お互いのプレイヤーはクリーチャーに手札からアイテムなどが持たせられる。
(すさまじく強そうなドラゴンでも、マサムネを持ったG・ラット(デカネズミ)に殺されたりする
アイテムの駆け引きと、クリーチャーが持つ固有の能力が、すさまじい心理戦やコンボを発生させる)
⑥自分のクリーチャーの土地に止まった場合、領地コマンドが使える。
それは手札のクリーチャーと交換したり、クリーチャーの能力を使ったり、隣の土地に移動させたり。
そして最大5までレベルを上げることで、奪える魔力を増やせる。
⑦スペルカードでダイスの目を変えたり、クリーチャーに強化スペルをかけたりもできる。
⑧チェックポイントを通り、城でボーナスをもらって魔力をもらう。
⑨そしてまた、その魔力でクリーチャーを置いたりしていく。
⑩目標の魔力になって、城に戻れば勝利!!
試合後…
⑪マップによって変わるが、大体8~14枚くらいのカードがもらえる。
(全種類のカードを集めるのはなかなか難しく、ヤリコミ性がある。)
⑫もらえたカードで、再びブック改造。そしてまた戦いの場へ…
主な流れはこんな感じです。
そして、カルドセプトは特に心理戦が奥深いのです。
なぜかというと相手が引くカードや、相手が手札を見ているときには、こちらも見えるからです。
つまりクリーチャーにダメージを与えるカードをチラつかせ、不用意にレベルを上げられない状態にさせたり。
とても強力な防御アイテムを見せつけ、抵抗しても無駄だということを暗示させたり。
相手はおそらくこういう戦略で来るだろうとか。
ゲームを通して、非常に奥深い心理戦が繰り広げられる。
カルドセプトは、この手のゲームにありがちな「友人をなくすゲーム」です。
しかし、プレステ2版のセカンドに至っては違います。
実はセカンドでは友人とタッグを組んで戦えるようになりました!!!!
この存在は非常に大きい!!
「友人をなくすゲーム」から「友人を増やせるゲーム」になったと言っても良いでしょう。
さらには自分のプロフィールが書ける名刺のようなタグがあるのですが…
なんと対戦した相手と自動的に交換されとる!!!
なので、いろんなプレイヤーと遊んだ後にタグを見てみると…
いろいろな方のタグが見れるアドレス帳みたいなものに!!
これがまた集まるとうれしい!!
上級者にもなると、お互いにCPUとタッグを組んで戦ったり…
3対1のバトルにしてみたり…
作成したAIに自分のデッキを持たせて、AI同士で戦わせてみたりもできる。
さらに1人プレイは飽きるパターンが多いボードゲームの中…
カードのコレクション!
3連続で1を出したなど、特別な条件でもらえるメダルのコレクション!!
それによる隠しカードや隠しMAPの存在!!!
早ければ、10分ほどで勝利できるスピーディな展開!!!!
などなど。
1人プレイでも全く問題なく、遊べる仕様になっています!!!
そして言いたいことが一つ!!
カードをコンプリートしてからが、このゲームが本当に面白くなる瞬間!!
絶対的に弱いというカードは無く、何を入れてもおもしろい!!
つまりはいろんな戦略を得たプレイヤー自分自身の成長も面白く感じます!!
しかし、この手のゲームは実際にプレイするまで楽しいかが良くわからないものです。
友人からの評価も、初めは酷かったのですが…
やらせてみると…
「なかなか面白いことがわかったわ」
「頭使う感じがいいな」
などなど。
十分ハマッてもらえることがわかりました。
また、音楽がカッコいいなどの意見も聞けましたが…
音楽はロマンシングサガなどで有名なイトケンこと、伊藤賢治さんです。
確かにゲーム中の音楽!!イカス!!!
最後に…
師匠が最近、友人とタッグプレイした模様を語ります。
もちろん友人はほとんど初プレイなため、ほとんど初期のブック。
相手は個人的に超強いと感じる「レオ」と「ナジャラン」のタッグ。
対する師匠は魔法使いみたいなキャラで「ホイミソ」。
友人はモヒカンに盾を持つキャラで「エンポリオ」。
ゲーム開始!!
互いにクリーチャーを置いていく。
レオとナジャランはあからさまに上級者が使うようなカード。
ほぼ初期ブックであるエンポリオには、非常に厳しい。
とりあえず水地形に巨大なマリモのアルガスフィアと、アイスウォールを配置。
ホイミソはここが拠点に。
エンポリオもスペルで強化したミノタウロスが拠点に。
で、レオとナジャランはというと…
初心者イジメかよ!!!
と、言いたくなるような徹底したエンポリオへの攻撃。
エンポリオがクリーチャーを置けば…
ナジャラン→すかさずエンポリオの土地に攻め入る→死。
→スペル「ウィークネス」→エンポリオのクリーチャーの攻撃力0。
→スペル「イビルブラスト」→ダメージ30→死。
→スペル「マジックボルト」→ダメージ20→死。
レオ→すかさずエンポリオの土地に攻め入る→死。
→スペル「マジックボルト」→死。
初期ブックは防御のカードも少ないので、守りきれず。
また、ダイスを1にするなどの妨害スペルも全てエンポリオ。
「絶対仕組まれてるだろ、これ。腹立つわー。」
そしてレオとナジャランが着実に魔力を集めていく。
そしてレベルが3にまで上がった土地が多数。
友人「うわー、絶対このヤラセで止まるよ、あれ。」
案の定、本当に止まりだす。
エンポリオの残った土地はゲーム後半なのに3つ。
ホイミソも水地形の拠点を合わせて6つほど。
しかもレベル4にした拠点をことごとくかわすレオとナジャラン。
「確かに嘘くささ満開だな、あの2人。ダイスの目がいじられてるだろ。」
仕組まれてそうなゲーム展開にうんざりする友人。
「もう、なにしたって勝てるわけ無いじゃん。」
確かに3000Gほどの差がつけられていた。
師匠「いやいや、まあこれくらいのことはあるって。」
と、言うもののすっかりやる気をなくしてしまった友人。
「あ、操作ミスだわ。」
と、ナジャランのレベル3の土地に踏み込んでしまう。
「マジやる気削がれる。」
と、ゲーム投げ出し気味の友人。
師匠「まだまだ逆転できるのが、このゲームの良い所だって。」
まだまだ勝算はあったのです。
ホイミソの手札には、相手を強制的に足止めさせられる「クイックサンド」。
これをレベル4のアルガスフィアに使えば…
そして、ついに目標魔力の7000を突破してしまったレオとナジャラン。
師匠「調子に乗りすぎだ!!天誅!!」
と、クイックサンドをアルガスフィアにかける。
後はレオかナジャランが通るのを待つだけ。
そんな矢先にレオが引いたカード「ブラックアウト」。
これは選んだプレイヤーが2ターンの間、魔力を奪えなくなるスペル。
すかさずそれをホイミソにかけるレオ。
もちろんレオはアルガスフィアに足止めされたが、魔力は奪えず。
さらに足止め効果はレオに発揮されたため、消滅。
ナジャランはダイスが2個ふれる「フライ」のカードを引き、あっさり通過。
師匠「はぁ~?確かにここまでくると仕組まれてる気がするわ。」
友人とグチる。
友人「もう絶対勝てないし。むかつくわー。」
師匠「むかつくよなー、でもまだ勝てる!!」
友人「もう絶対に無理だって。」
ここで勝利にもっていったら、アンタ神だよ、的な雰囲気。
こりゃやるしかないな!!
(カルドセプトの魅力を伝えるために始めたタッグマッチ…
このまま、おめおめと負けたら友人の中でのカルドセプトは永久のクソゲーになってしまう!!)
まだ勝算はある…!!
すかさずホイミソの番。
「ここらで勝負かけないと負けるからな!!」
と、あえてナジャランのレベル4のケットシーに飛び込むホイミソ。
アイテム破壊の能力を持つグレムリンにST(攻撃力)50UPのクレイモアを装備で挑む!!
ケットシーはアイテム破壊されるため、装備ナシ。
なので、STが70になったグレムリンで斬!!!
「スカッ!!」とした一瞬。
おそらく友人の中でも「ザマーミロ、ナジャラン!!」と思ったに違いない。
これによりレベル4の土地を丸々奪いとり、合計魔力が6000くらいまで落ちるレオとナジャラン。
さらに運良く、ホイミソのイビルブラスト+アーチャーの能力で40ダメージをレベル3のクリーチャーに浴びせ、死。
さらに運良く、その土地にクリーチャーが置けたので、怒涛の追いつき。
こちらは5600くらい。まだ追いつかない。
とはいえ逆転の兆しが見えたのか、友人もやる気復活!!
…と思いきや…
すかさずエンポリオのやる行動に、いちいち抵抗するレオとナジャラン。
「あー!せっかく良い感じになってたのに。
これ以上やる気を削らせないでくれ!!」
と、思った師匠。
なんか人間並みに心理戦うまいな~、と思わざるを得ないCPUの思考。
4人全員が城に着くが、目標魔力の7000には届かず。
再びマップを回ることになったのだが…
ここでレオとナジャランが城に着いたボーナス。
これにより、7000Gまであと少しに。
さらに、スペル「フィースト」をナジャランが唱える。
これは所有している土地×50Gの魔力がもらえるというもの。
これによって、レオとナジャランの2人合わせて約1000Gもの魔力を無理矢理に獲得。
そして、目標魔力突破。約7500G。もう城に戻るだけに。
しかしホイミソ、エンポリオのタッグは目標魔力に届かず。
そんな時、ナジャランが先ほど奪ったグレムリンのレベル4の土地に踏み込んできた!!
意地でも死守しきった!!
そしてついに逆転!!
こちらが7000を超え、相手は約6500にまで低下。
そして次の番。
やけくそか、一か八かか、レオが最後の抵抗。
ナイキーというクリーチャーのレベルを5に。
止まれば約1000もの魔力が取られる。
そして次の番、エンポリオ。
1が出ればナイキー。つまり逆転される可能性大。
2なら城。
つまり、1さえ出さなきゃ勝利。
そんな中、友人の一言
「この空気は絶対止まるように設定されてるよ」
そして運命のダイス!!!
結果は………
1!!!
「おい~~~!!なにやっとんの~~~!」
「いやいや、これは俺のせいじゃないって!」
「確かにそうなんだけどさ、つい言いたくもなるよ。
確かにこのダイスはおかしい気がする」
案の定止まってしまったエンポリオ。
少ない可能性に賭け、ウッドフォークで抵抗。
さらに能力の「援護」でドワーフを付ける。
ST60、HP80のウッドフォークに。
しかし、レオのナイキーの能力である「先制」により、先に60ダメージ。
さらにナイキーの能力でウッドフォークがマヒ。
結果、ウッドフォークは何も出来ずに終わる。
で、約1000もの魔力を奪われてしまった!!
レオとナジャランタッグが7648!
こちらは6500ほどに。
そしてホイミソの番。
手札にきたのは「テレグノーシス」。
これは、全部の領地に領地コマンドが使えるスペルカード。
「これを使って、配置していたホーリーラマの能力を使ってたら…
好きなプレイヤーのダイスを6にできるので、1ターン早ければエンポリオにかけて、ナイキーに止まらず勝利できたのに…」
と、1ターンの差にがっくりする。
……が、まだあきらめるのは早い。
どっかの土地のレベルを上げれば土地の価値が上がって、目標魔力に到達するかもしれない!!!
慎重に選んだ結果、3連鎖していたレベル1の土地をレベル4に一気に上げる。
手持ちの魔力が1200で、レベル4にするのに1100もかかる。
手持ちが無くなれば、スペルもアイテムも、クリーチャーさえ召喚できない!!
しかし、そんな場合ではない!やらなきゃ負ける!
後先考えずに迷わずレベル4に。
するとホイミソ・エンポリオタッグの魔力は7608に!!
さらに運良く、次はエンポリオの順番。
城の1つ前にいたため、ダイスで何を出しても勝利!!
そして、ついに勝利をおさめたのでした!!!!
結果からすると総魔力では負けていたのだが、先に城に着いたので勝利したのです。
師匠・友人「よく勝ったよな、俺ら」
…いかがでしょうか?
少しは興味が沸いたでしょうか?
紹介するのが難しいので、盛り上がった試合を取り上げてみました。
今回のように、初心者の友人をまじえても試合は十分に白熱します!!
上級者同士が集まってプレイすれば、さらなる白熱は間違いナシ!!
決まった勝利パターンは無いと思うので、何百回やってもいろんな試合展開!!
というわけで、今回はプレステ2版のカルドセプトセカンドエキスパンションを紹介しました。
Xbox360でサーガが出るけども、セカンドをプレイしてみてはいかがでしょうか?
今ならベスト版も出ているので、3000円もあれば買えますよ。
おまけ。
師匠が好きなカードを勝手に紹介。
1位!
「バルダンダース」
戦闘中にランダムに、何かのクリーチャーに変化する博打クリーチャー。
鮮やかに変化し、鮮やかに敵を葬った時の快感はすごい!!
2位!
「リトルグレイ」
宇宙人のようなクリーチャーで、攻撃が成功すると50%の確率で敵を誘拐。
誘拐されると、どこかの空き地にワープさせられる敵クリーチャー。
敵を即死させるよりも優しく土地侵略!一発逆転要素高し!!
3位!
「メデューサ」
攻撃を成功させると、敵クリーチャーを石化。
HP50、ST0、防御型の「スタチュー」に変化させられる。
それだけなら普通だが、アイテムカード「バタリングラム」を持たせると…
「バタリングラム」…ST20UP。防御型のクリーチャー即死100%。
つまり、戦闘中では…
メデューサの攻撃→敵クリーチャーが「スタチュー」に→つまり防御型→即死。
というコンボが完成!!これは決まると爽快感は絶大!!
さらにアイテムカード「ルナストーン」を持たせた場合…
「ルナストーン」…戦闘終了時、敵クリーチャーのHPとSTを入れ替え。
つまり、戦闘中では…
メデューサの攻撃→スタチューになる→HP50とST0が入れ替え。
つまりHPが0、STが50となり、死。
いやー、イカスよ!!メデューサ!!
プレステでバランス調整などがされた「カルドセプト エキスパンション」。
それにマップなどを追加した「カルドセプト エキスパンションプラス」。
そしてドリームキャストにて「カルドセプト セカンド」。
そのセカンドをプレステ2でバランス調整などをした「カルドセプトセカンド エキスパンション」。
そしてXbox360で発売される(された)の「カルドセプト サーガ」。
どれか1作品でも知ってる人、いますか……?
おそらく大半の人が知らないのではないかと思います。
しかし、このカルドセプトシリーズ!
プレイしたファンからは猛烈な支持を受けているのです!
その証拠に…
実は全国大会まで行われてたり。
実は一時期カルドセプトの情報を取り扱う専用誌が売られてた時期があったり。
Xbox360という次世代ゲーム機にまで販売されたり。
そして、各作品のデキの良さとバランスの良さ。奥深さ。
カードイラストのセンスの良さ。独特な世界観とストーリー。
師匠の家ではプレステ版「カルドセプトエキスパンション」。
プレステ2版「カルドセプトセカンドエキスパンション」の2作があるのですが…
「プレイする頻度」・「飽きずにプレイできる長さ」
は全てのゲームで上位に食い込むであろう!!
さて、それだけ褒め称えるカルドセプト。
初めにどんなゲームなのか簡単にいうと…
ボードゲーム+カードゲーム!
自分の魔力(資産)を目標の額まで貯めて、お城に戻るというもの。
ゲームの手順としては
①お城からスタート。
↓
②ダイス(サイコロ)を振って、マップ移動。
↓
③決められたチェックポイントを回る。
↓
④全てのチェックポイントを回ったら、お城に戻る。
↓
⑤ボーナスの魔力をもらって、再び①から。
ものすごく簡単に言えば、すごく単純に感じる。
ここまでは「いただきストリート」やん!
と、ツッコミが入るでしょう。
確かにそのまんまなのですか…
====================================
ちょっとここで「いただきストリート」について…
(通称いたスト)
いたストも同じようなボードゲーム。
スゴロクの1マス1マスに物件がある。
その物件を買って、そこに止まった敵から買い物料として、金を巻き上げる。
自分のお金で物件を増資すると、相手からぶんどる買い物料の額を多くできる。
また、増資されそうな場所の株を買うことで、自分の総資産を上げる事ができる。
(ポイント!)
いたストでは相手の物件に止まってしまったときに、無抵抗でお金を支払わなければならない!
相手の物件が欲しくて、無理矢理奪うには5倍の額で買収しないといけない!!
交換などの交渉もできるが、CPUはまず相手にしてくれない!!!
さらに重要なのは!!
最初にいかに良い場所の物件が買えたか!?
これが非常に重要なのです。
株などで多少の不利は巻き返せますが…
ある程度ゲームが進むと、逆転もほとんど不可能になってしまうということ。
=====================================
…で、そんなじれったい「いたスト」。
カルドセプトとの大きな違い!
それは!!
敵の物件(土地)を侵略して、奪い取れるところ……!!
カルドセプトでは物件を買うかわりに、クリーチャー(モンスター)を配置します。
自分があらかじめ用意したカード50枚のブック(カードデッキ)で、勝負していきます。
その配置したクリーチャーが物件であり、相手が止まった時に魔力(買い物料)を奪えるのです。
ここからがカルドセプトの醍醐味!!!
無抵抗に魔力を払う必要は無く、自分のクリーチャーで抵抗できるのだ!!
相手をぶちのめせば、その土地が奪える!!
逆に負ければ、魔力(買い物料)を奪われる!!
どちらもやられたら、何もない土地になり、魔力も取られない!!
つまり敵がレベルUP(増資)しまくった土地のクリーチャーさえ、ぶちのめせれば……
レベルUP(増資)されまくりの土地が、そっくりそのままもらえるわけです!!
つまりは一気に逆転も可能だということなのです!!!
なので、逆に一時も気の抜けないゲーム性なわけです。
ここで、ややこしいカルドセプトのゲームの流れをまとめると…
試合前…
①集めたカードの中から50枚でブック(デッキ)を作る。
(クリーチャーの他に、魔法であるスペルカード、戦闘中に使うアイテムカードなどがある)
(あれでもない、これでもないと、ブックを作るのがとても楽しい)
試合開始…
②城からスタート。カードは手札として5枚配られている。自分の番のたびに1枚引く。7枚以上は持てない。
③ダイスを振りながら進み、土地にクリーチャーを配置していく。
④敵が配置したクリーチャーのいる土地に止まったら、そのまま魔力を払うか、戦うか決める。
⑤戦う場合、お互いのプレイヤーはクリーチャーに手札からアイテムなどが持たせられる。
(すさまじく強そうなドラゴンでも、マサムネを持ったG・ラット(デカネズミ)に殺されたりする
アイテムの駆け引きと、クリーチャーが持つ固有の能力が、すさまじい心理戦やコンボを発生させる)
⑥自分のクリーチャーの土地に止まった場合、領地コマンドが使える。
それは手札のクリーチャーと交換したり、クリーチャーの能力を使ったり、隣の土地に移動させたり。
そして最大5までレベルを上げることで、奪える魔力を増やせる。
⑦スペルカードでダイスの目を変えたり、クリーチャーに強化スペルをかけたりもできる。
⑧チェックポイントを通り、城でボーナスをもらって魔力をもらう。
⑨そしてまた、その魔力でクリーチャーを置いたりしていく。
⑩目標の魔力になって、城に戻れば勝利!!
試合後…
⑪マップによって変わるが、大体8~14枚くらいのカードがもらえる。
(全種類のカードを集めるのはなかなか難しく、ヤリコミ性がある。)
⑫もらえたカードで、再びブック改造。そしてまた戦いの場へ…
主な流れはこんな感じです。
そして、カルドセプトは特に心理戦が奥深いのです。
なぜかというと相手が引くカードや、相手が手札を見ているときには、こちらも見えるからです。
つまりクリーチャーにダメージを与えるカードをチラつかせ、不用意にレベルを上げられない状態にさせたり。
とても強力な防御アイテムを見せつけ、抵抗しても無駄だということを暗示させたり。
相手はおそらくこういう戦略で来るだろうとか。
ゲームを通して、非常に奥深い心理戦が繰り広げられる。
カルドセプトは、この手のゲームにありがちな「友人をなくすゲーム」です。
しかし、プレステ2版のセカンドに至っては違います。
実はセカンドでは友人とタッグを組んで戦えるようになりました!!!!
この存在は非常に大きい!!
「友人をなくすゲーム」から「友人を増やせるゲーム」になったと言っても良いでしょう。
さらには自分のプロフィールが書ける名刺のようなタグがあるのですが…
なんと対戦した相手と自動的に交換されとる!!!
なので、いろんなプレイヤーと遊んだ後にタグを見てみると…
いろいろな方のタグが見れるアドレス帳みたいなものに!!
これがまた集まるとうれしい!!
上級者にもなると、お互いにCPUとタッグを組んで戦ったり…
3対1のバトルにしてみたり…
作成したAIに自分のデッキを持たせて、AI同士で戦わせてみたりもできる。
さらに1人プレイは飽きるパターンが多いボードゲームの中…
カードのコレクション!
3連続で1を出したなど、特別な条件でもらえるメダルのコレクション!!
それによる隠しカードや隠しMAPの存在!!!
早ければ、10分ほどで勝利できるスピーディな展開!!!!
などなど。
1人プレイでも全く問題なく、遊べる仕様になっています!!!
そして言いたいことが一つ!!
カードをコンプリートしてからが、このゲームが本当に面白くなる瞬間!!
絶対的に弱いというカードは無く、何を入れてもおもしろい!!
つまりはいろんな戦略を得たプレイヤー自分自身の成長も面白く感じます!!
しかし、この手のゲームは実際にプレイするまで楽しいかが良くわからないものです。
友人からの評価も、初めは酷かったのですが…
やらせてみると…
「なかなか面白いことがわかったわ」
「頭使う感じがいいな」
などなど。
十分ハマッてもらえることがわかりました。
また、音楽がカッコいいなどの意見も聞けましたが…
音楽はロマンシングサガなどで有名なイトケンこと、伊藤賢治さんです。
確かにゲーム中の音楽!!イカス!!!
最後に…
師匠が最近、友人とタッグプレイした模様を語ります。
もちろん友人はほとんど初プレイなため、ほとんど初期のブック。
相手は個人的に超強いと感じる「レオ」と「ナジャラン」のタッグ。
対する師匠は魔法使いみたいなキャラで「ホイミソ」。
友人はモヒカンに盾を持つキャラで「エンポリオ」。
ゲーム開始!!
互いにクリーチャーを置いていく。
レオとナジャランはあからさまに上級者が使うようなカード。
ほぼ初期ブックであるエンポリオには、非常に厳しい。
とりあえず水地形に巨大なマリモのアルガスフィアと、アイスウォールを配置。
ホイミソはここが拠点に。
エンポリオもスペルで強化したミノタウロスが拠点に。
で、レオとナジャランはというと…
初心者イジメかよ!!!
と、言いたくなるような徹底したエンポリオへの攻撃。
エンポリオがクリーチャーを置けば…
ナジャラン→すかさずエンポリオの土地に攻め入る→死。
→スペル「ウィークネス」→エンポリオのクリーチャーの攻撃力0。
→スペル「イビルブラスト」→ダメージ30→死。
→スペル「マジックボルト」→ダメージ20→死。
レオ→すかさずエンポリオの土地に攻め入る→死。
→スペル「マジックボルト」→死。
初期ブックは防御のカードも少ないので、守りきれず。
また、ダイスを1にするなどの妨害スペルも全てエンポリオ。
「絶対仕組まれてるだろ、これ。腹立つわー。」
そしてレオとナジャランが着実に魔力を集めていく。
そしてレベルが3にまで上がった土地が多数。
友人「うわー、絶対このヤラセで止まるよ、あれ。」
案の定、本当に止まりだす。
エンポリオの残った土地はゲーム後半なのに3つ。
ホイミソも水地形の拠点を合わせて6つほど。
しかもレベル4にした拠点をことごとくかわすレオとナジャラン。
「確かに嘘くささ満開だな、あの2人。ダイスの目がいじられてるだろ。」
仕組まれてそうなゲーム展開にうんざりする友人。
「もう、なにしたって勝てるわけ無いじゃん。」
確かに3000Gほどの差がつけられていた。
師匠「いやいや、まあこれくらいのことはあるって。」
と、言うもののすっかりやる気をなくしてしまった友人。
「あ、操作ミスだわ。」
と、ナジャランのレベル3の土地に踏み込んでしまう。
「マジやる気削がれる。」
と、ゲーム投げ出し気味の友人。
師匠「まだまだ逆転できるのが、このゲームの良い所だって。」
まだまだ勝算はあったのです。
ホイミソの手札には、相手を強制的に足止めさせられる「クイックサンド」。
これをレベル4のアルガスフィアに使えば…
そして、ついに目標魔力の7000を突破してしまったレオとナジャラン。
師匠「調子に乗りすぎだ!!天誅!!」
と、クイックサンドをアルガスフィアにかける。
後はレオかナジャランが通るのを待つだけ。
そんな矢先にレオが引いたカード「ブラックアウト」。
これは選んだプレイヤーが2ターンの間、魔力を奪えなくなるスペル。
すかさずそれをホイミソにかけるレオ。
もちろんレオはアルガスフィアに足止めされたが、魔力は奪えず。
さらに足止め効果はレオに発揮されたため、消滅。
ナジャランはダイスが2個ふれる「フライ」のカードを引き、あっさり通過。
師匠「はぁ~?確かにここまでくると仕組まれてる気がするわ。」
友人とグチる。
友人「もう絶対勝てないし。むかつくわー。」
師匠「むかつくよなー、でもまだ勝てる!!」
友人「もう絶対に無理だって。」
ここで勝利にもっていったら、アンタ神だよ、的な雰囲気。
こりゃやるしかないな!!
(カルドセプトの魅力を伝えるために始めたタッグマッチ…
このまま、おめおめと負けたら友人の中でのカルドセプトは永久のクソゲーになってしまう!!)
まだ勝算はある…!!
すかさずホイミソの番。
「ここらで勝負かけないと負けるからな!!」
と、あえてナジャランのレベル4のケットシーに飛び込むホイミソ。
アイテム破壊の能力を持つグレムリンにST(攻撃力)50UPのクレイモアを装備で挑む!!
ケットシーはアイテム破壊されるため、装備ナシ。
なので、STが70になったグレムリンで斬!!!
「スカッ!!」とした一瞬。
おそらく友人の中でも「ザマーミロ、ナジャラン!!」と思ったに違いない。
これによりレベル4の土地を丸々奪いとり、合計魔力が6000くらいまで落ちるレオとナジャラン。
さらに運良く、ホイミソのイビルブラスト+アーチャーの能力で40ダメージをレベル3のクリーチャーに浴びせ、死。
さらに運良く、その土地にクリーチャーが置けたので、怒涛の追いつき。
こちらは5600くらい。まだ追いつかない。
とはいえ逆転の兆しが見えたのか、友人もやる気復活!!
…と思いきや…
すかさずエンポリオのやる行動に、いちいち抵抗するレオとナジャラン。
「あー!せっかく良い感じになってたのに。
これ以上やる気を削らせないでくれ!!」
と、思った師匠。
なんか人間並みに心理戦うまいな~、と思わざるを得ないCPUの思考。
4人全員が城に着くが、目標魔力の7000には届かず。
再びマップを回ることになったのだが…
ここでレオとナジャランが城に着いたボーナス。
これにより、7000Gまであと少しに。
さらに、スペル「フィースト」をナジャランが唱える。
これは所有している土地×50Gの魔力がもらえるというもの。
これによって、レオとナジャランの2人合わせて約1000Gもの魔力を無理矢理に獲得。
そして、目標魔力突破。約7500G。もう城に戻るだけに。
しかしホイミソ、エンポリオのタッグは目標魔力に届かず。
そんな時、ナジャランが先ほど奪ったグレムリンのレベル4の土地に踏み込んできた!!
意地でも死守しきった!!
そしてついに逆転!!
こちらが7000を超え、相手は約6500にまで低下。
そして次の番。
やけくそか、一か八かか、レオが最後の抵抗。
ナイキーというクリーチャーのレベルを5に。
止まれば約1000もの魔力が取られる。
そして次の番、エンポリオ。
1が出ればナイキー。つまり逆転される可能性大。
2なら城。
つまり、1さえ出さなきゃ勝利。
そんな中、友人の一言
「この空気は絶対止まるように設定されてるよ」
そして運命のダイス!!!
結果は………
1!!!
「おい~~~!!なにやっとんの~~~!」
「いやいや、これは俺のせいじゃないって!」
「確かにそうなんだけどさ、つい言いたくもなるよ。
確かにこのダイスはおかしい気がする」
案の定止まってしまったエンポリオ。
少ない可能性に賭け、ウッドフォークで抵抗。
さらに能力の「援護」でドワーフを付ける。
ST60、HP80のウッドフォークに。
しかし、レオのナイキーの能力である「先制」により、先に60ダメージ。
さらにナイキーの能力でウッドフォークがマヒ。
結果、ウッドフォークは何も出来ずに終わる。
で、約1000もの魔力を奪われてしまった!!
レオとナジャランタッグが7648!
こちらは6500ほどに。
そしてホイミソの番。
手札にきたのは「テレグノーシス」。
これは、全部の領地に領地コマンドが使えるスペルカード。
「これを使って、配置していたホーリーラマの能力を使ってたら…
好きなプレイヤーのダイスを6にできるので、1ターン早ければエンポリオにかけて、ナイキーに止まらず勝利できたのに…」
と、1ターンの差にがっくりする。
……が、まだあきらめるのは早い。
どっかの土地のレベルを上げれば土地の価値が上がって、目標魔力に到達するかもしれない!!!
慎重に選んだ結果、3連鎖していたレベル1の土地をレベル4に一気に上げる。
手持ちの魔力が1200で、レベル4にするのに1100もかかる。
手持ちが無くなれば、スペルもアイテムも、クリーチャーさえ召喚できない!!
しかし、そんな場合ではない!やらなきゃ負ける!
後先考えずに迷わずレベル4に。
するとホイミソ・エンポリオタッグの魔力は7608に!!
さらに運良く、次はエンポリオの順番。
城の1つ前にいたため、ダイスで何を出しても勝利!!
そして、ついに勝利をおさめたのでした!!!!
結果からすると総魔力では負けていたのだが、先に城に着いたので勝利したのです。
師匠・友人「よく勝ったよな、俺ら」
…いかがでしょうか?
少しは興味が沸いたでしょうか?
紹介するのが難しいので、盛り上がった試合を取り上げてみました。
今回のように、初心者の友人をまじえても試合は十分に白熱します!!
上級者同士が集まってプレイすれば、さらなる白熱は間違いナシ!!
決まった勝利パターンは無いと思うので、何百回やってもいろんな試合展開!!
というわけで、今回はプレステ2版のカルドセプトセカンドエキスパンションを紹介しました。
Xbox360でサーガが出るけども、セカンドをプレイしてみてはいかがでしょうか?
今ならベスト版も出ているので、3000円もあれば買えますよ。
おまけ。
師匠が好きなカードを勝手に紹介。
1位!
「バルダンダース」
戦闘中にランダムに、何かのクリーチャーに変化する博打クリーチャー。
鮮やかに変化し、鮮やかに敵を葬った時の快感はすごい!!
2位!
「リトルグレイ」
宇宙人のようなクリーチャーで、攻撃が成功すると50%の確率で敵を誘拐。
誘拐されると、どこかの空き地にワープさせられる敵クリーチャー。
敵を即死させるよりも優しく土地侵略!一発逆転要素高し!!
3位!
「メデューサ」
攻撃を成功させると、敵クリーチャーを石化。
HP50、ST0、防御型の「スタチュー」に変化させられる。
それだけなら普通だが、アイテムカード「バタリングラム」を持たせると…
「バタリングラム」…ST20UP。防御型のクリーチャー即死100%。
つまり、戦闘中では…
メデューサの攻撃→敵クリーチャーが「スタチュー」に→つまり防御型→即死。
というコンボが完成!!これは決まると爽快感は絶大!!
さらにアイテムカード「ルナストーン」を持たせた場合…
「ルナストーン」…戦闘終了時、敵クリーチャーのHPとSTを入れ替え。
つまり、戦闘中では…
メデューサの攻撃→スタチューになる→HP50とST0が入れ替え。
つまりHPが0、STが50となり、死。
いやー、イカスよ!!メデューサ!!