今日の一言

日々の生活の中で見つけた「なぜ・なに」について書いています。

クラシックとカセットと

2017-11-15 14:49:31 | Weblog
 恥ずかしながらこの年になって、徐々にクラシック音楽の良さがわかってきたような気がします。学生時代を振り返ると、音楽の時間に聞かされるクラシック音楽はちょっと堅苦しい感じがして退屈気味でした。でもその時に有名なクラシック音楽を学んでいたおかげで、大人になってからその曲を耳にすると「どこかで聴いたことがある」と理解できる事に気付きます。その辺りは、小学生時代はI先生、中学生時代はS先生、高校時代はK先生、の諸先生方には心から感謝しております。ところが困った事には曲は聴いた事があっても、その曲名と作曲者名がなかなか思い出せません。

 先日もテレビで、どこかで聴いた事があるクラシック音楽が流れてきました。一緒に居た息子に「この曲は、、、、」と語りだしたものの『あれ?何ていう曲だったっけ』となる始末。さてここからが大変でした。
 何とかしようと考えて思い浮かんだ方法は「音楽を口ずさむとその曲名がわかるアプリ」を使う事でした。早速スマートフォンにアプリをダウンロードしました。そしてメロディを口ずさんでみましたが、何度やっても判別不能、もしくは全く異なった曲名が表示されます。うーん、私の音感がおかしいの? 仕方なく今度は電子ピアノで曲の主旋律を弾いてアプリに聞かせました。するとばっちり認識され、出てきた答えは『ドビュッシーの新世界から 第4楽章』、これで問題解決です。



 さて高校生の頃に「フックトオンクラシックス」というレコードが発売されました。これは有名なクラシック音楽のサビの所をうまくつないで1つの曲にしたメドレーが複数収録されているレコードでした。確か当時はいくつかシリーズで発売されていたと思いますが、私は初作のアルバムを持っていました。こうやって聴き流すクラシックも面白いのですが、今から思うと本来のクラシック鑑賞の趣旨とは異なっているのかな。



 ここで私が小さい頃に最初に出会ったクラシック音楽についてお話しします。
 小学生の頃に、我家の車には音楽を聴く事ができる大きなカセットデッキがついていました。少し大きな四角のカセットをデッキにガチャッと差し込むと音楽が流れるのです。音楽のジャンルはおそらく父が選んだのでしょう、クラシック音楽がほとんどでした。その中でもなぜか私は「カルメン」と「ペルシャの市場にて」が大好きでした。曲が盛り上りを見せる場面では、車のシートの上ではしゃぐように踊っていた事を覚えています。小学生の頃はエレクトーンを習っていた事もあって、その頃から音楽には興味があったようです。
 先日ネットで、ペルシャの市場にての演奏を久しぶりに聴きました。この楽曲は、後半で少し曲調がリズミカルになり変調する場面があるのですが、ここが私の一番大好きな所でした。



8トラックカートリッジテープ(Wikipediaより)

 最後に、車の中で私が聴いていた大きなカセットテープは、エイトトラック・カートリッジテープと呼ばれるものです。現在ブームが再燃しているコンパクトカセットテープより前の世代の音楽媒体です。大学生の頃に、学校近くの喫茶店で当時の実習仲間たちとカラオケをした事があります。その時のカラオケセットがこのエイトトラック・カートリッジテープを使ったものでした。友人の中にはこのカセットを初めて見る子がいたので、私が使い方を教えてあげました。今はもうその喫茶店はありませんが、今となっては懐かしい思い出です。

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