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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

燃費の掟

2008年03月14日 | Weblog
長い間に犬は飼い主に似てくると言いますが、バイクも長く乗っていると持ち主に似てきます。どこが似てくるのかと言うと、何しろ走行距離は9万キロを超え、本来なら「くたばっている」筈なのに何故か「燃費」が向上している怪しさです。街中でもリッター30キロ前後です。9万キロに対してタイヤ交換が2回、ブレーキパッド交換2回、プラグ交換なし!・・・どう考えても面妖です。バイク屋の親父からも「変なことを聞くようだけど、ブレーキ使ってますよね?」なんて訝しがられる度に「フッフッ!それは乗り方に秘密があるのさ、明智君!」「エッ!どんな乗り方?」「だから秘密なんだよ!」彼は地域の交通安全指導員でもあるので内容を明かす訳にはいきません。ハタ迷惑なことをすると燃費が良くなる、と言う程度でお茶を濁します。

このハタ迷惑こそ年寄りのあるべき姿です。バカな年寄りほどNHKの番組とか「実るほど頭を垂れる稲穂かな」なんてお題目を真に受けて「いいおじいちゃん」になろうと無駄な努力をします。するとどうなるか・・・安心状態の脳は活性化されないので周りからチヤホヤされているうちに本当に痴呆になります。そしてダラダラと長生きします。田舎に痴呆が多いのはこの「同化=迎合」作用のせいかも知れません。そこへいくと昔の東映の時代劇で一世を風靡した名悪役「月形龍之介」は老人の鑑です。吉良上野介役で浅野内匠頭をいじめる場面で「このクソじじい!」なんて怒り心頭に達した記憶を持つおじさんも少なくない筈です。月形ご本人も後に「街を歩いていて石を投げられた」と述懐するほどの名優です。

こうゆう憎たらしい年寄りの脳は常に全開状態です。だから死ぬ時は油断したか覚悟したかは別にしてガス欠のように「ポックリ」逝きます。当然、本人も家族も、そして老人医療費負担増に悩む国家も大助かりです。バイクに乗った怪しい年寄りを見かけたら決して優しい言葉をかけてはいけません。「危ねえな~!クソじじい!」これが正解です。これで元気じいさんの人生の燃費は益々良くなり、やがて調子に乗って「ポックリ」の幸せゴールへの距離が縮まります。合唱・・・。

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