明智先輩は箱を開けていきます。ロボットが二体、ミュータントが一体です。「まだ試作段階だが、まあ見ろ!」先輩はまず一体目のロボットを箱から取り出します。殴りたくなるほど憎たらしい顔です。「な、何です?これは?」「嫌味ロボットだ!」「・・・?」「まあ、論より試せだ!」明智先輩としては珍しく先を急いで、ロボットの脳を開けると何やらゼリーのようなものを注入します。「ゼリー化した記憶だ。さてと!」先輩はロボットの耳を捻ってスイッチを入れてます。それからロボットに何やら囁くとおじさんを向かい合わせます。
ロボットはおじさんを下から上へねめ回すように見てから、憎たらしい口をききます。「おう!布団屋!久しぶりだな!まだウンコを漏らしているのか?」おじさんは一瞬ムカッとしますが相手はロボットです。大人の態度をすべきです。ロボットは口元を歪めると「ふん!ハチにションベンをかけようとして、逆にタマタマを刺されて泣いたくせに!」おじさんはピクピクします。「無理すんねえ!我慢が出来ねえから2度もウンコを漏らすんだよ!」・・・「野郎!もう我慢がならネエ!」何故か江戸弁になったおじさんはロボットに飛びかかります。ロボットは倒されても口元に薄ら笑いを浮かべています。おじさんは馬乗りでロボットを殴りますが、グニャグニャして手ごたえがありません。おじさんの息が上がりかけた時、突然ロボットは手を合わせて「す、すまねエ!あっしが悪かった!勘弁してやっておくんなせエ・・・」と言って動かなくなりました。プログラムが終了したのでしょうか。
「どうだ!感想は?」我に返ったおじさんに明智先輩の声が聞こえます。「こ、こいつは一体何の役に立つんです?」ロボットはあくまで何かの作業をさせる道具である、と思い込んでいるおじさんにとっては当然の疑問です。「ロボット=道具なんてもう古い!」「・・・?」「今、君はロボットに感情を爆発させて、タイマンを張った・・・」「確かに大人気なかったと思います」「それだよ!」「・・・?」「偉い人ほど感情を抑えて、立派に振舞うようプログラムされいる・・・。しかし心には大きなストレスが溜まっている」先輩はパイプに火を点けます。「そのストレスを全開で吹き飛ばすのさ!」「なる程!」おじさんは納得します。「皇族方にも秘かに人気がある」「・・・!」宮様が飛びけりをしているのを見たいものです。
「その他にも応用がきく。初歩的用途では目覚まし・・・」こんな嫌味を言われたら誰だって目が覚めます。「クレーム受付の研修にもなる」確かにこれ以上の「嫌味な客」はいないでしょう。「すこし高度になるが新人閣僚の質疑応答訓練にもなる・・・」「しかし野党の質問は予測できないでしょう?」「過去200年間で想定を外れた質問は一度もない・・・」「・・・!」やれやれです。それにしてもこの憎たらしい顔は誰かに似ています。「あの月形龍之介演じる水戸黄門だ!」「・・・!」悪さをする悪人共をこらしめる三人連れです。「誰か」が言いつけるからです。「誰か・・・・」おじさんの記憶が刺激されます。--いよいよ終盤へ--
ロボットはおじさんを下から上へねめ回すように見てから、憎たらしい口をききます。「おう!布団屋!久しぶりだな!まだウンコを漏らしているのか?」おじさんは一瞬ムカッとしますが相手はロボットです。大人の態度をすべきです。ロボットは口元を歪めると「ふん!ハチにションベンをかけようとして、逆にタマタマを刺されて泣いたくせに!」おじさんはピクピクします。「無理すんねえ!我慢が出来ねえから2度もウンコを漏らすんだよ!」・・・「野郎!もう我慢がならネエ!」何故か江戸弁になったおじさんはロボットに飛びかかります。ロボットは倒されても口元に薄ら笑いを浮かべています。おじさんは馬乗りでロボットを殴りますが、グニャグニャして手ごたえがありません。おじさんの息が上がりかけた時、突然ロボットは手を合わせて「す、すまねエ!あっしが悪かった!勘弁してやっておくんなせエ・・・」と言って動かなくなりました。プログラムが終了したのでしょうか。
「どうだ!感想は?」我に返ったおじさんに明智先輩の声が聞こえます。「こ、こいつは一体何の役に立つんです?」ロボットはあくまで何かの作業をさせる道具である、と思い込んでいるおじさんにとっては当然の疑問です。「ロボット=道具なんてもう古い!」「・・・?」「今、君はロボットに感情を爆発させて、タイマンを張った・・・」「確かに大人気なかったと思います」「それだよ!」「・・・?」「偉い人ほど感情を抑えて、立派に振舞うようプログラムされいる・・・。しかし心には大きなストレスが溜まっている」先輩はパイプに火を点けます。「そのストレスを全開で吹き飛ばすのさ!」「なる程!」おじさんは納得します。「皇族方にも秘かに人気がある」「・・・!」宮様が飛びけりをしているのを見たいものです。
「その他にも応用がきく。初歩的用途では目覚まし・・・」こんな嫌味を言われたら誰だって目が覚めます。「クレーム受付の研修にもなる」確かにこれ以上の「嫌味な客」はいないでしょう。「すこし高度になるが新人閣僚の質疑応答訓練にもなる・・・」「しかし野党の質問は予測できないでしょう?」「過去200年間で想定を外れた質問は一度もない・・・」「・・・!」やれやれです。それにしてもこの憎たらしい顔は誰かに似ています。「あの月形龍之介演じる水戸黄門だ!」「・・・!」悪さをする悪人共をこらしめる三人連れです。「誰か」が言いつけるからです。「誰か・・・・」おじさんの記憶が刺激されます。--いよいよ終盤へ--