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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

緊急信号の掟

2008年04月28日 | Weblog
大好きなラジオ番組「日本の歌・心の歌」を聞いてうっとりしていたら突然大きな音で「ピポ~ピポ~!地震情報です!」ここで放送がしばらく中断します。「いよいよ来たか!」なんてウキウキしながら財布とラジオを掴みます。すると「震源は宮古島近海、津波の心配はありません」と続きます。「何でェ・・・」と少しがっかりしながら反射的に少年探偵団の昔に戻ります。昭和25~28年頃のラジオ放送は「君の名は」で女風呂を空にし「笛吹童子」で空想少年を虜にするほど濃厚なものでした。我々と団塊以降の世代の感性の大きな違いはこのラジオという「空想媒体」によるものです。そのラジオ放送で子供も最も興奮させたのが「ピポポポ~ン!臨時ニュースを申し上げます!」・・・これを二度繰り返すあの独特の調子です。

今思うとそれは朝鮮戦争勃発か何かだったと思いますが、5~6歳のガキにとっては内容より大人共の様子を見て「何かとんでもないことが起こったんだ」と直感し興奮する訳です。我家のバカ犬も吠えまくるのは「花火」と「皆既日食」とこの「臨時ニュース」だけでした。こうしてあの独特の音声はガキの脳裏に刷込まれます。刷込みとは「排他的」なので感覚記憶と違うものは認めたがりません。今回の「ピポ~ピポ~!」もそうです。音量が異常に大きいのは一時的に放送出力を上げたと言うより日常の音量を「抑え気味」にしているに違いありません。テレビでCMが始まると音量が大きくなるあれと同じです。放送局は否定していますがバレたら「実はイザと言うときに注意を促すためです」なんて言う筈です。

間抜けなチャイム音も駄目!恐らく音響心理学者の知恵かも知れませんが、大きな間違いです。若い連中はともかく、運動能力が衰えている年寄りを瞬間的にシャキっとさせるには「刷込みによる条件反射」を活用して元気だった昔を呼び覚ますのが一番です。そうすれば寝たきりばあさんが箪笥を担ぎ出す可能性も広がります。天災を役に立たない年寄りを一掃する機会とするより、活性化する機会と捉えた方が前向きです。更に緊急事態を知らせる合図は世界共通にすべきです(戦時は別)。その合図(音や光)だけで地震なのか、火事か、雪崩か、宇宙人来襲なのか瞬間に判れば次の行動に移りやすい筈です。無意味な排出量取引なんて決めてるより、こちらの方がよっぽど重要・・・瞬時にここまで考えた元少年探偵団ですが、出来れば「お迎え」の信号は入れないでね。あくまで「ポックリ」が理想なので・・・。


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