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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

避難の掟

2007年09月20日 | Weblog
ニュースを見ていたら何故か昔のマンガを思い出しました。何をやってもダメな男がヒョンなことから全能の神様と出会います。男の身の上話に同情した神様は「よし!お前の望みを3つ叶えてやろう!何なりと言うがよい!」「・・・!」男は興奮します。「ほ、本当ですか?」「本当だ!はい、あと2つ!」「えっ?何で1つ減ったんですか?」「お前は質問という望みを示した。最初と今だ!だから2回もお前の質問に答えた。はい、あと1つ!」「そ、そんなバカな!」「今、お前は感情を相手にぶつけたい、と言う欲望を示した。ワシはそれを受け止めた。はい、これでお終い!」「・・・!」

こんな話を思い出したニュースは地震の大きな揺れを発生前に知らせる「緊急地震速報」です。ラジオを聴いたりテレビを見ていると「間もなく地震が来ます。10、9、8、7・・・」とカウントダウンが始まります。その間、20~30秒です。震源地に近いと10秒くらです。いきなりこんな放送を聴いて10~30秒で適切な行動を取れる人間が何人いるのでしょうか・・・。新潟県中越沖地震の時、実際に放送を聞いた長野県上田市の住民の半数は、避難などの行動を何もとらなかったことが市の調査で判明しています。机の下に隠れるなど実際に退避行動を取ったのは22%に過ぎなかったそうです。PR不足だと担当者は言っていましたが、そんなことより10秒間で人間はどんな避難行動が取れるのかを学習・訓練した方が有益です。

ウンコをしている時、頭を洗っている最中、鍋焼きうどんを運んでいる時・・・・致命的な状況はいくらでもあります。10秒なら頑丈なテーブルの下に潜り込むのが精一杯です。命がけで見栄を張るなら慌てふためく連中に「まだ5秒もある!」なんて台詞もハイカラです・・・尤も誰も聞いちゃいないでしょうね。

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