このブログではしばしばヒヨコ(小さな子)が登場します。少年探偵団はそんなヒヨコを何とか泣かそうと「努力」します。うまくいってヒヨコの「ピッ~!」なんて泣き声を聞くと幸せになります。ところが同じ手を食うのも2~3回までで、その後はヘタをすると裏をかかれたりします。泣かされて脱落したヒヨコは皆無で、それは泣くのと引き換えに興奮することがあるからです。見方を変えれば「泣いてやるから遊んでね!」と言う「取引」、更に「遊んでくれないと言いつけるからな!」と言う「脅迫」です。親に言いつけられると引っ叩かれるのはこちらです。昔、ある教育学者が「昔はガキ大将がいて小さな子を教育していた」なんて言っていましたが、正確ではありません。ガキの方も鍛えられているのです。
もうひとつ今の母親が判っていないことがあります。前のブログで猿のお面をかぶった大人に追いかけられて死に物狂いで逃げた子供の話がありました。子供は泣きながら鋭く周りの反応を見ています。その反応によって自分が泣いている「意味」を察します。周りが笑っていれば結果として「楽しいこと」、深刻になれば「怖いこと」と理解します。少年探偵団のガキ共はヒヨコが泣くのが大そう楽しく、腹を抱えて笑います。ヒヨコはそれを見て「今は泣いているけど、そのうち笑う番になるからな!」と無意識に誓うのです。そんな出来事はある夏の海で起こりました。
当時普及しつつあった水中眼鏡を使って、海に潜ってヒトデなんかを採ってくる姿はヒヨコ共の憧れです。バケツに入れたヒトデを触って「キャッ!」なんて喜んでいるうちヒヨコは自分も潜ってみたくなります。これが「動機付け」です。実はヒヨコには「泳ぐ」ことを教えてはダメです。必死で泳ごうとするほど水を飲みます。ところが「潜る」ことを体験させると、自然に息を止め、それが浮力となって「浮く」ことを会得します。我々のヒヨコ共は例外なく一発で浮くようになりました。ここで話が終わるようなら探偵団ではありません。
潜るには浮力に逆らって、手と足で「斜め下」方向に力強く水を掻く必要があります。ヒヨコ共には無理です。顔を海中に突っ込むまではいいのですが、息を思いっきり吸っているので肺が浮き袋になっています。しかも小さい身体です。するとどうなるか。頭がくるっとひっくり返っただけで、素っ裸の尻が海面に出ます。本人は海中を進んでいるつもりでも足は空中をバタバタと漕いでいるだけです。海面でバタつく青っ白い尻は見ている人を泣いて楽しませます。そんな光景に魔がさしたのか、「潜るとはこうゆうことだ!」を見本を示そうとしたのは自分です。
アヒルを連れているので浅瀬にいることを忘れていました。高い岩場から飛び込んだ途端に海底の岩に激突しました。一瞬、眩暈がしましたがすぐ浮き上がらないといけません。岩場に這い上がった時です。すでに海からあがっていたヒヨコ共が「キャッ!」と叫びます。「あっ!サンタクロースだ!」気がつくと頭から血が出て、上半身真っ赤です。不思議に痛みはなく、ジーンと痺れています。すぐ病院に行って縫ってもらいました。「真夏のサンタクロース」の代償は4針でした。
もうひとつ今の母親が判っていないことがあります。前のブログで猿のお面をかぶった大人に追いかけられて死に物狂いで逃げた子供の話がありました。子供は泣きながら鋭く周りの反応を見ています。その反応によって自分が泣いている「意味」を察します。周りが笑っていれば結果として「楽しいこと」、深刻になれば「怖いこと」と理解します。少年探偵団のガキ共はヒヨコが泣くのが大そう楽しく、腹を抱えて笑います。ヒヨコはそれを見て「今は泣いているけど、そのうち笑う番になるからな!」と無意識に誓うのです。そんな出来事はある夏の海で起こりました。
当時普及しつつあった水中眼鏡を使って、海に潜ってヒトデなんかを採ってくる姿はヒヨコ共の憧れです。バケツに入れたヒトデを触って「キャッ!」なんて喜んでいるうちヒヨコは自分も潜ってみたくなります。これが「動機付け」です。実はヒヨコには「泳ぐ」ことを教えてはダメです。必死で泳ごうとするほど水を飲みます。ところが「潜る」ことを体験させると、自然に息を止め、それが浮力となって「浮く」ことを会得します。我々のヒヨコ共は例外なく一発で浮くようになりました。ここで話が終わるようなら探偵団ではありません。
潜るには浮力に逆らって、手と足で「斜め下」方向に力強く水を掻く必要があります。ヒヨコ共には無理です。顔を海中に突っ込むまではいいのですが、息を思いっきり吸っているので肺が浮き袋になっています。しかも小さい身体です。するとどうなるか。頭がくるっとひっくり返っただけで、素っ裸の尻が海面に出ます。本人は海中を進んでいるつもりでも足は空中をバタバタと漕いでいるだけです。海面でバタつく青っ白い尻は見ている人を泣いて楽しませます。そんな光景に魔がさしたのか、「潜るとはこうゆうことだ!」を見本を示そうとしたのは自分です。
アヒルを連れているので浅瀬にいることを忘れていました。高い岩場から飛び込んだ途端に海底の岩に激突しました。一瞬、眩暈がしましたがすぐ浮き上がらないといけません。岩場に這い上がった時です。すでに海からあがっていたヒヨコ共が「キャッ!」と叫びます。「あっ!サンタクロースだ!」気がつくと頭から血が出て、上半身真っ赤です。不思議に痛みはなく、ジーンと痺れています。すぐ病院に行って縫ってもらいました。「真夏のサンタクロース」の代償は4針でした。