悲惨な事件の一方で間抜けな事件があると「被害者」には申し訳ありませんが嬉しくなります。アメリカはケンタッキー州アシュランドで16日、「ホッチキス」を手に持ち、スキーマスクを着用した強盗が、アイスクリーム店から現金175ドル(約19400円)を奪って逃走する事件がありました。この「ホッチキス強盗」はまもなく逮捕されましたが、警察は「もし店員がお金を出さなかったら、犯人は一体ホッチキスで何をするつもりだったのか」とクビを傾げています。逆に考えると、まずこの店員は何故ホッチキスと銃の識別ができなかったのか、では「消しゴム」だったらどうだったか・・・ここから元少年探偵団の前頭葉は活発になります。
我々がガキ時代の昭和28年前後は「ようやく」強盗事件が出始めた頃です。それ以前の昭和20~25年頃は敗戦の影響で盗む「もの」がない、と言うより盗む側と盗まれる側がいつ逆転してもおかしくない時代でした。食うか、食われるかの野生動物と同じ状態にあった訳です。こんな時にもし「ホッチキス」で「金を出せ!」なんて言おうものなら「おおっ!いいものをもってるじゃねえか!」なんて逆にその「ホッチキス」を取り上げられたに違いありません。実際に近所の工場の寮に入った泥棒が身ぐるみ剥がされて海に投げ込まれた「事件」がありました。これが健康な社会の有様です。
今回の「ホッチキス強盗」は確かに間抜けには違いありませんが、「強盗」と言う「状況」だけで頭が白くなって、何の観察力・判断力・対応力もなく「自動的」に金を出してしまう昨今の若者の心理を読んでの犯行なら大したものです。そのうち「しゃもじ強盗」とか「金を出さないとオシッコするからな」なんて支離滅裂な強盗が発生するかも知れません。こうなると店側も、強盗を見ると大量の泡を吹いて暴れだすヤツとか、いきなり演歌を歌いだす店員とか、急に身体の体積が倍になる店員を雇う必要があるかも知れません。勿論「緊急時」にだけ反応することが前提条件で、その訓練を怠ると強盗以前に店が潰れます。ややこしい時代になったものです。
我々がガキ時代の昭和28年前後は「ようやく」強盗事件が出始めた頃です。それ以前の昭和20~25年頃は敗戦の影響で盗む「もの」がない、と言うより盗む側と盗まれる側がいつ逆転してもおかしくない時代でした。食うか、食われるかの野生動物と同じ状態にあった訳です。こんな時にもし「ホッチキス」で「金を出せ!」なんて言おうものなら「おおっ!いいものをもってるじゃねえか!」なんて逆にその「ホッチキス」を取り上げられたに違いありません。実際に近所の工場の寮に入った泥棒が身ぐるみ剥がされて海に投げ込まれた「事件」がありました。これが健康な社会の有様です。
今回の「ホッチキス強盗」は確かに間抜けには違いありませんが、「強盗」と言う「状況」だけで頭が白くなって、何の観察力・判断力・対応力もなく「自動的」に金を出してしまう昨今の若者の心理を読んでの犯行なら大したものです。そのうち「しゃもじ強盗」とか「金を出さないとオシッコするからな」なんて支離滅裂な強盗が発生するかも知れません。こうなると店側も、強盗を見ると大量の泡を吹いて暴れだすヤツとか、いきなり演歌を歌いだす店員とか、急に身体の体積が倍になる店員を雇う必要があるかも知れません。勿論「緊急時」にだけ反応することが前提条件で、その訓練を怠ると強盗以前に店が潰れます。ややこしい時代になったものです。