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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

老後の掟

2008年03月26日 | Weblog
「豊かな老後を」・・・こんなスローガンを真に受けているようなら既に痴呆が初まっていると考えて差し支えありません。豊かな老後とは具体的にどんな状態を指すのか、と思っていたらあるテレビで「不安のない老後です」なんて答えていた83歳のおばあちゃんがいました。「もう充分でしょう?」とは言えずインタビュアーは神妙に頷いていましたが、世界一の長寿国の日本で「この期に及んでまだ老後の心配」をする年寄りが多いのは面妖です。誰でも死が直前に迫っている不安から逃げようとするのは当然ですが、逃げることが出来ない以上「いつお迎えが来てもいいよ」と言わせるほどの充実した人生を目指すのかと思いきや、ありもしない「豊かな老後」の為にお金を残そうとするのは日本くらいでしょう。

タダでさえ身体も頭も弱っているのに安心したら一気に呆けると言う落とし穴に気付いていません。老人を脅かして金を貯めさせて呆けたら横取りする陰謀としか思えません。昭和20年生まれの我々少年探偵団はこんな陰謀には引っかかりません。お金では「安心」は買えても「感動」を買うことはできない・・・なんて抵抗します。いくら金があってもものを食べて「美味しい!」と感じなくなったらお終いさ、だから気力・体力が充溢しているうちに「感動力」を鍛えて、かつ感動を体験しないと爺さん婆さんになったら不幸だぞ!なんて言い張るのです。

お金がなくても元気なままポックリ!これほど身内も国家も助かる事態はありません。何しろ本人が死んだことに気付かないので楽です。こうゆう爺さん婆さんは間違いなく不良です。我々の先輩で70過ぎて35歳も若い嫁さんをもらった不届き者がいますが、どう見ても「腹上死」狙いです。彼が無事「目的」を達したらこれを「鑑」として国家的プロジェクトを提案する予定です。

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