迷った末、「よし、今日はやっぱり千葉マリンに行くぞ!」と決断したのが午後1時半頃。都内の自宅を出たのが2時過ぎ。3時半には球場の前に着いた。
メッセの駐車場に車を入れる前に、嫁さんを降ろして、状況を伺いに行かせる。3塁側ならばまだ買えるとのことだったので、少し安心。
ところが…
長蛇の列に並んで、ジワジワとしばらく進んでいたのだが、急に前の方の列が崩れて、どんどん先に進める。「ラッキー???」と思っていると、係員の人が言うには、「3塁側指定席も、すべて完売。引換券をお持ちの方のみ、内野自由席に振り替えて購入可能です。」とのこと!!
午後4時20分頃のことだった。
がっくり。
ずいぶん早めに来たと思っていたのに。
黒木人気、恐るべし。
そう、今日はあのジョニー黒木が、1年振りの復活先発を予告されている日なのだ。
仕方ない。黒木を拝むのはロッテファンに譲ろう。
そして私たちは神宮球場に向かったのだが、これは別稿とさせていただく。
帰宅して、スカパーをビデオ録画した試合を見た。
驚くほど多くのファンが、ライトスタンドだけでなく、レフトにも、内野席にも、白いジャージを着て、歓声を上げている。
それほど内容のよいピッチングではない。タイミングの合った打球が多い。しかし、バックにも助けられ、要所を締めて、なんと無失点でマウンドを降りた。
後を継いだピッチャー、かなりのプレッシャーだっただろうなあ。
点を取られて追いつかれたりしたら、満員のファンからどんな仕打ちが来たことか…。
そして試合終了。
黒木の復活登板は、無失点での初勝利となった。
客席で声を枯らす人々に混じって、少なからぬ数の人(特に女性)が、タオルで顔を覆い、しゃがみ込んだり、後ろを向いたりして泣いていた。
ジョニー本人も、きっと泣きたい気持ちだっただろう。
思えば、球場のグッズショップの入り口にはいつも、ジョニーの大きなポスターがあった。1軍のマウンドにいなくても、ファンはずっと彼を忘れていなかった。
それは、言うまでもなく、あの神戸での、連敗を止めることのできなかった試合で、マウンドに座り込み、立ち上がれなかった彼を見て、少年のように悔しさをストレートに表した彼の姿を見て、心を射抜かれたファンと、その彼らが球場に連れてきたファンたちである。
今日の黒木のように、多くのファンに迎えられて復活した投手は、それほど思い浮かばない。ジャイアンツの桑田、ベイスターズの斎藤隆…
うーん、カリスマ性は、黒木の方が上かな。
一番イメージに近いのは、スワローズの荒木大輔だろうか。
まずは、ジョニー、復活勝利おめでとう!
千葉ロッテ 4-0 オリックス
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