(筆=大工「Ⅰ」)
近鉄の看板の車両、「アーバンライナー」。
毎時00分に名古屋と大阪の難波をそれぞれ出発した列車が、毎時38分ころに現場すぐ近くですれ違うというのだ。
佐野さんが自慢げに話してくれた。
つまり現場前は、アーバンライナーで名古屋から38分、難波から1時間38分の地点なのである。
(ふうん、だからどうだってんだよ…)
ところが、である。
私はかなりの日数をこの現場で過ごしていたにも関わらず、このすれ違いシーンを見たことがなかった…。
たった1日だけ、ストーブの設置工事に来たG社のスタッフは、「あー、あれがアーバンライナーのすれ違いシーンですか…」と感心して見て行ったそうだが。
調べると、約2時間5分で名古屋~難波間を走り抜けるアーバンライナーには、こんな地点が5箇所あって、★名古屋駅のすぐ近く、★この現場の近く、★ちょうど名古屋~難波の中間点、★ちょうどこことは逆の条件になる大和八木駅付近、★上本町駅付近(地下)。
もちろん時間帯によって場所は微妙に変わるようだ。
別に極度の鉄道マニアでなくても、そう言われれば悔しくて、「よし、一度そのすれ違いシーンをこの目で見てやる。12:38なら、昼休みだ、よし、しかと見てやる…」。
名古屋行きの列車が38分に通過、しばらくして、大阪行きが通過…。
そんな日を何度か経験して、自分の中ではだんだんどうでもよくなってきていた…。
季節は巡り、彼岸花が咲く田んぼの畦…。
ひとり現場で鴨居の溝を機械で掘って、ほこりに咳こんで、思わず窓辺に…。
その瞬間、見事に6両編成の白地に黄色の帯の列車が目の前ですれ違って行った。
間もなく大工工事も終わろうとしていた秋の日の、なんでもない、ふとした出来事であった。
やったあ!ついにこの目で見たぞ!
(たえずカメラを構えているわけじゃないので写真はありません)
ああ、虚しい…。
近鉄の看板の車両、「アーバンライナー」。
毎時00分に名古屋と大阪の難波をそれぞれ出発した列車が、毎時38分ころに現場すぐ近くですれ違うというのだ。
佐野さんが自慢げに話してくれた。
つまり現場前は、アーバンライナーで名古屋から38分、難波から1時間38分の地点なのである。
(ふうん、だからどうだってんだよ…)
ところが、である。
私はかなりの日数をこの現場で過ごしていたにも関わらず、このすれ違いシーンを見たことがなかった…。
たった1日だけ、ストーブの設置工事に来たG社のスタッフは、「あー、あれがアーバンライナーのすれ違いシーンですか…」と感心して見て行ったそうだが。
調べると、約2時間5分で名古屋~難波間を走り抜けるアーバンライナーには、こんな地点が5箇所あって、★名古屋駅のすぐ近く、★この現場の近く、★ちょうど名古屋~難波の中間点、★ちょうどこことは逆の条件になる大和八木駅付近、★上本町駅付近(地下)。
もちろん時間帯によって場所は微妙に変わるようだ。
別に極度の鉄道マニアでなくても、そう言われれば悔しくて、「よし、一度そのすれ違いシーンをこの目で見てやる。12:38なら、昼休みだ、よし、しかと見てやる…」。
名古屋行きの列車が38分に通過、しばらくして、大阪行きが通過…。
そんな日を何度か経験して、自分の中ではだんだんどうでもよくなってきていた…。
季節は巡り、彼岸花が咲く田んぼの畦…。
ひとり現場で鴨居の溝を機械で掘って、ほこりに咳こんで、思わず窓辺に…。
その瞬間、見事に6両編成の白地に黄色の帯の列車が目の前ですれ違って行った。
間もなく大工工事も終わろうとしていた秋の日の、なんでもない、ふとした出来事であった。
やったあ!ついにこの目で見たぞ!
(たえずカメラを構えているわけじゃないので写真はありません)
ああ、虚しい…。