ボタン連打

鑑賞済み:「ハウル」「キングダム・オブ・ヘブン」「東京タワー」「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」「姑獲鳥の夏」

試写会感想 交渉人 真下正義 編 ★★+1/2★

2005-05-07 | 映画
映画ポスターに書いてある「He's “back up”」(彼は脇役だろ?)のコピーは、鑑賞後、「He's no doubt “back up”」(疑いなく脇役だろ)に、脳内修整※1

一瞬パロディかと思った、29歳のクリスマスそっくりなオープニング。表情豊かだったあの頃とは違い、”行間の演技”の抑制が効きすぎて近年では顔が数パターンしかなくなったギバちゃんを思うにつけ、10年の歳月を再確認。

少年ジャンプの3大テーマが「友情・努力・勝利」なら、この映画は「愛・勇気・仲間」ってカンジ。
例のごとく大げさな音楽と、派手な演出と、マンガじみた人物設定※2は健在だし、”お約束”もあちこちてんこ盛りだなのだが、「踊る~」シリーズにそこまで思い入れがないため、個人的には、わりと終始「ファンと製作サイドの仲良しフェスタに迷い込んだエトランゼ」気分だった。

っていうか、最大の問題は、”本格派推理”を匂わせるあの宣伝で、しかも劇中でそのまんまのセリフが登場するにもかかわらず、「言うほど”知恵比べ”でもない」内容。
犯人の設定も、一見、いま流行りの”いかにも系インテリサイコ”なのに、たいした「知の応酬」も「出しぬきあい」もナシ。
推理面に、すごくすごーーーーーーーく期待してた(つうか、その部分以外たいして期待してなかった)分だけ、ガッカリ感・大だった※3

しかも「推理のボトルネック解決」と「危機回避」のメソッドが、すべて「アレ」なのって・・・・・。
「”善サイド”を軽快に賞賛しまくったシナリオ」にチャフられて、一瞬煙に巻かれそうになるが、要は

男:『どうしてそんなことするのさ?』
女:『うるさいわね!今日は生理なのよ!』

と同じ論理構造なのでは・・・・・。

見どころは、横浜銀蝿超新塾に混ぜても違和感まるでナシだった寺島進(公式ページ左から3番目)と、観客の笑いを誘っていた「かくれキャラ」系キャスティングの指揮者あたりか。
あとは、「電車男」の山田孝之ばりに、「アキバ系における、髪型と眼鏡の占める割合」を知らしめていた小泉孝太郎。

でも、「踊る~ファン」か「ミステリファンでない」なら、星の数は飛躍的に増える予感。
個人的には★1.5~2くらいだと思ったのだが、あの明らかに続編へと続くつくりから、未解決だった謎が続編で、エキサイティングかつエレガントに解決されること(と今回の犯人が、どっちかってーとむしろ抜けさくだったあたりから推測される、次回登場するであろう”真打”)に大いなる期待を込めて、★1個追加です(ただし”「ケイゾクのアサクラ」の轍を踏襲”の不安も)。

おまけ:
※1 ユースケの天分で主役は荷が勝ちすぎだ、と思ったのは私だけ?(あらあら随分毒舌だことやまもとさん)
※2 っつーか今回、特徴のみが立ちすぎで、人物描写ぺらっぺらなオヤジ達(物語の”駒”状態)。國村隼も寺島進も大好きなのに・・・・ジュヌヴィエー部”オヤジLOVER”やまもと的にはギリギリアウトですわ。
※3 あんなレベルの推理ロジックで、あのCMは、大風呂敷広げすぎですわ。もしかするとここで言う「準フーダニット」型なのかもしれないが、その場合でもミステリ臭がしてる以上、一定レベルのロジックは必須だと思うのだが。

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4 コメント

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こんにちわ。 (natu)
2005-05-29 13:38:29
初めまして。



トラックバックありがとうございます。こちらからもトラックバックさせてもらいました。



おまけ、、、「ケイゾク」最高!笑。
Unknown (やまもと)
2005-05-31 23:32:23
>natuさん

トラバしてくださってありがとうざいます!

マジで、次回作で「犯人」ちゃんとあばかれなかったら、私、暴れちゃいますよー(笑)ケイゾクの時も、映画まで観たのにアレはちょっと・・・・・で、暴れました私(笑)
Unknown (natu)
2005-06-01 07:53:58
ケイゾクは私もかなりはまってみてましたが、



映画はちょっとねー、といった感じです。泣。



しかし一番の活躍者は、



今じゃあの演技は考えられない、



鈴木サリナに一票!笑。
Unknown (やまもと)
2005-06-02 14:51:16
さりなー!!!

そうですよねー!!「アンタ、結構デキるやん!!!」って思ったんですけどねえ。



でも彼女の場合、「略奪愛・アブない女」があまりにひどかったですからねえー。