14日は長沢地区の秋祭り前夜祭「よみや」でした。
朝5時から準備がはじまると聞き、お邪魔させていただきました。
上平の公民館・・・あかりが灯り、あったかいですね。
上平の旗竿立てです。
長さが15m以上あるので、ユニックを使って立てるそうですが、
以前は梯子を使い、みんなで立てていたそうです。
吹き流しが風になびいて祭りをお知らせしてくれます。
各平、2本ずつたてるようです。
次は下平へユニックが移動すると聞き、私も、と移動しましたが・・・
場所がわからず・・・。
気を取り直し、番場平へ。すると・・・
番場平の公民館でおばちゃんから話を聞いていた矢先でした。
このあと、各平で太鼓や花灯篭の飾り付けが始まります。
並行して、一番長い竿をたてる中尾平へ。
五反旗を掲げるので竿の長さは18mを超えるそうです。
写真より映像を、と思い、写真が少なくなってしまいました。
とにかく長く、重く、立派な竿。
これを山から切り出してくるのも大変です。山から切り出し、運ぶのは冬だそうです。
雪の上なら滑らせて運べます。
作業しながら、こういった話が聞けるのは本当にありがたいことです。
この作業は各平から人が集まり、みなさんで立てられていました。
竿をたてる順序も、受け継いでいかねばなりません。
いきなりは出来ない作業です。
これだけで1時間30分はかかったのではないでしょうか。
台風の影響でとても蒸し暑く、汗をかきながらの作業。
すべて終わり見てみると、五反の旗は迫力があり、伝統があり、感動・・・。
そうこうしている間に、
出番を待つ太鼓。きれいに化粧されています!
花灯篭作りの途中をぱしゃり!
夕方、準備万端です!
各公民館から19時40分ころ、太鼓の音と笛の音色とともに花灯篭が旧長沢小学校へ集まります。
このように4つの花灯篭が集合し・・・
祭典委員長、大区長のあいさつの後、からすおどりが始まりました。
踊れる方も少なくなっているので、来年までに練習しておきたいと思いました。
20時30分ころには小学校を出発し、花灯篭をかつぎ、太鼓もかつぎ打ち鳴らしながら、
笛を吹き、奉納のために八王子神社へ向かいます。
中尾の五反旗の間もくぐり、途中2か所で太鼓と笛の競演です。
八王子神社手前は急な階段。ここもみんなであがり、神社参拝。
太鼓を打ち鳴らし、参拝します。
使う太鼓のばちも、山からちょうど良い曲がり具合の枝を切り出し、それを加工して作っていたそうです。
桜の枝のばちなど、使い込まれてとても美しい艶がでていました。
長沢地区は長野県飯山に通じる292号線沿いの集落です。
山合いなので、祭りに使う竿やばちは山から材料を調達し、使ってこられたのでしょう。
からすおどり、は長野県飯山でも踊られています。
長野との交流が昔から深い、長沢地区です。
この後、各平に戻り、なおらいがありました。
翌日の本祭りに向けての前夜祭「よみや」。
地域が一つになり、継承してきた祭典。感じることがたくさんありました。
今日16日には花灯篭も解体し、竿もおろし、あすからは日常です。
収穫の秋、の始まりです。