追跡取材:韓国女性、二人に一人は整形!?

2009年12月24日 | 支那朝鮮関連
追跡取材:韓国女性、二人に一人は整形!?
医師ら、ソウルの女性1800人を調査

百貨店の客は目と鼻、ディスカウントストアの客は目を主に整形
百貨店の客300人中27人は顔の輪郭手術、大学生のおよそ4割は「整形美人」

 今年10月14日、ソウルの地下鉄3号線・狎鴎亭駅。日中の平均気温14.5度という涼しい秋の日にもかかわらず、サングラスにマスクという姿で通りを歩く20‐30代の女性が何人もいた。

 ここはソウル市江南区新沙洞、狎鴎亭洞、清潭洞を結ぶ、別名「ビューティーベルト」の中心部。整形外科の専門医が運営している病院や、雇われている個人病院のうち、4分の1(881カ所中253カ所)は、この地区にある。かつては親しい人にさえも整形の事実を隠すことが多かったが、今やビューティーベルトを行き交う女性は、手術でむくんだ顔のまま喫茶店に行ったり、ショッピングを楽しんでいる。

 近くの百貨店でショッピングをしていたイ某さん(25)=会社員=は、まぶたを二重にする手術に伴うむくみが完全には取れていない目を、サングラスで隠していた。「恥ずかしくないのかって? どうして? 最近の整形手術は傷が残らないのよ。術後すぐは不自然に見えるからサングラスをかけてるだけで、恥ずかしいからじゃないわ」

 あご全体を包帯で巻いた女性が、隣の売り場を訪れた。イさんは、「あの人は輪郭手術を受けたみたい」と語った。「1000万ウォン(約78万円)近くかかるけど、不自然さはなくて効果絶大。うらやましい。わたしもぜひ受けたい」

 ここ数年で、美容整形は「特別な人が受ける手術」から「向かいの家の女性も、裏の家に住む男性も、わたしの友人の誰々も受けた手術」へと、ごく身近なものに大きく変化した。しかし、整形手術が年間どれほど行われているのか、誰がどういう理由でいかなる手術を受けているのか、市場規模はどのくらいなのか、正確に示す資料はない。

 そこで本紙は、美容整形手術が韓国人の日常にどれくらい入り込んでいるのか調べるため、大韓整形外科医師会に所属する専門医6人と共に街へ出た。通り過ぎる女性の顔を、先着順で300人、3メートル以内の距離で観察し、目・鼻を整形したと推定される人物の数を記録した。

 調査場所に選んだのは、中産層以上の主婦らが多く住むソウル市江南区のA百貨店の食料品売り場、さまざまな階層が混在するソウル市恩平区のBディスカウントストアの食料品売り場、そして20代が多く集まる名門大学の中央図書館入り口だ。

 正確さを高めるため、専門医一人が調査した後、別の専門医が二人一組となり、同じ場所で再調査を行った。これら3カ所でそれぞれ2回ずつ、2カ月間にわたり調査を行った結果、調査対象者1800人中836人が整形していると推定された。およそ10人に4人(46%)という計算になる。

 「ルッキズム(Lookism)」とは、容姿で人を判断したり差別することを意味する。1970年代に米国で初めて使われたこの単語は、今や地球規模で用いられている。大衆向けのメディアが発達したことで、ルッキズムの考え方や文化が広まり、これに伴い、各国の整形市場は着実に拡大しつつある。

 本紙取材チームは、専門医と共にこれら3カ所へと向かった。20代から50代の女性を階層別、世代別に幅広く、正確に調査するためだ。観察対象者は、合計1800人に上った。

■百貨店とディスカウントストア、どう違うのか

 整形したと推定される人の数は、A百貨店(600人中309人、51.5%)にしても、Bディスカウントストア(同291人、48.5%)にしても、大きな差はなかった。しかし結果を細かく分析すると、違いがあることに気付く。

 A百貨店は、目と鼻を共に整形した人(130人)の方が、目だけを整形した人(104人)や鼻だけを整形した人(75人)よりも多かった。一方、Bディスカウントストアでは、目だけを整形した人が全体の3分の2(200人)を占めていた。ユン・ウォンジュン医師は、「富裕層が多く住んでいる地域ほど、整形手術が一般化しているということだ」と語った。

 A百貨店では、最初の調査と2回目の調査の差が大きかった。これに対しBディスカウントストアでは、2回とも調査の結果はほぼ同じだった。両方の調査に携わったペ・ジュンソン医師は、「A百貨店では、整形しているかどうか見分けがつかない人が随分いたが、Bディスカウントストアでは、比較的はっきりと判断できた」と語った。

 A百貨店で2回目の調査を担当したユン・ウォンジュン医師は、「富裕層が多く住んでいる地域ということで、高額な病院で目立たないように整形する人が多い可能性がある。医師二人のうちどちらか一方でも“はっきり分からない”と思ったら、その人物は除外したため、1回目の調査よりも数が大幅に減った」と語った。

 Bディスカウントストアで2回目の調査を担当したホン医師は、「最近は鼻の整形を目立たないないようにするのが流行で、過去に鼻を高くした人が、改めて手術するケースも多い」と説明した。

 この調査とは別に、百貨店とディスカウントストアの双方で最初の調査を行ったペ医師が、調査のかたわら輪郭手術の有無についても観察した。輪郭手術は、部位によって400万ウォンから1000万ウォン(約31万‐78万円)かかる。目や鼻に比べ痕跡が微妙なことから、今回の調査対象からは除外した。ペ医師は、「A百貨店では1回目の調査対象者300人のうち27人、Bディスカウントストアでは一人だけが輪郭手術を行ったとみられる」と語った。

■名門大の中央図書館:およそ4割

 9月25日午前11時、男女共学のある名門大学の中央図書館前で、ペ医師が女子大生300人の顔を観察した。その結果、ペ医師は「114人が整形しているようだ」と語った。目が70人、鼻が11人、目・鼻いずれも整形しているとみられるのが33人だった。

 続いて10月12日、イ・ギュホ医師(35)=メトロ整形外科=とユン・ジョンソプ医師が、同じ方法で2回目の調査を行った。二人は、「300人中122人が整形しているようだ」と語った。目が87人、鼻が21人、目・鼻の両方が14人だった。

 1回目と2回目の調査結果に、大きな差はなかった。両方の結果を合わせると、およそ10人中4人(600人中236人)が整形している、という結果が出た。若い女性の間にも美容整形が広まっていることが確認された。

 ユン医師は、「大学入学前にまぶたを二重にする手術を受け、長期休暇中に追加で鼻を高くしたり、目頭や目尻の手術を受ける学生が多い。最近では、輪郭手術や脂肪吸引手術を受ける大学生も増えている」と語った。

特別取材チーム
チョン・ヒョンソク記者
ピョン・ヒウォン記者
ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事入力 : 2009/12/22 14:33:24
http://www.chosunonline.com/news/20091222000048





追跡取材:整形めぐり現場調査、その方法とは

医師6人が目・鼻を観察
韓国初の大規模調査

 本紙は8月中旬から2カ月間、大韓整形外科医師会所属の専門医6人と共に、ソウル市江南区のAデパート食品売り場、同市恩平区のB大型スーパー食品売り場、名門大学中央図書館入り口で2回ずつ、現場調査を行った。ソウル市江南区と西大門区新村で働いている専門医で、キャリア4‐16年の6人が無報酬で協力してくれた。

 専門医は3メートル以内という距離で、通りすがりの女性300人を順に観察し、目・鼻の整形をしたと推定される人数を記録した。同医師会のファン・ヨンジュン会長(50)は、「実力も経験もある専門医は肉眼による観察で、目・鼻の整形を80‐90%の確率で当てることができる」と話す。ボトックス注射や輪郭矯正などは判定が難しいため、調査対象から外した。

 第1回調査を担当したペ・ジュンソン専門医(34)=JK整形外科=は、「最近は手術テクニックが向上し、さわってみなければ判別しにくいケースもある。肉眼で見て整形したとはっきり分かる人だけを数え、少しでも判断に困った場合は手術していないものとした」と語った。

 第2回調査は、同医師会学術・総務・広報理事を務めているユン・ワンジュン専門医(44)=ミゴ整形外科)、チョン・ジェホ専門医(44)=プロフィール整形外科=、ホン・ジョングン専門医(44)=メトロ整形外科=、ユン・ジョンソプ専門医(48)=ユン・ジョンソプ整形外科=、イ・ギュホ専門医(35)=メトロ整形外科=が行った。第1回調査を行った地点に二人一組で立ち、同じ方法でチェックした。正確さを期し、二人の意見が一致した場合だけを整形したものとしてカウントした。

 目を整形したかどうかの判断基準は、「目を閉じたとき、二重まぶたのラインが鮮明に見えるかどうか(二重まぶた手術)」「目尻や目頭を切った跡があるか(目尻切開・目頭切開)」などだ。鼻の整形をしているかどうかは、「両目の間の鼻の骨の高さが自然かどうか」「鼻に形を整える物を挿入した形跡があるかどうか」「鼻に光が当たったとき、鼻の硬い骨と鼻先の柔らかい部分(軟骨)の間に境目が見えるかどうか」などを見て判断した。

 整形外科医師会のファン会長は、「これまで、韓国でこれほど大規模で綿密な現場調査が行われたことは一度もない」と話す。「韓国は整形手術世界○位」といった、確証のない報道だけが飛び交っているという。梨花女子大学のチェ・セッピョル社会学科教授(39)は、「正確な統計がない状態で、整形がどれだけ普及しているかを示した現場調査。ただ単純に『整形はいい』『悪い』というのではなく、調査を通じ明らかになった韓国社会の断面を省察してみる必要がある」と話している。

ソウル市江南区Aデパートで、通りがかりの女性が整形しているかどうかをチェックするペ・ジュンソン整形外科専門医(左)。/写真=オ・ジョンチャン記者


特別取材チーム
チョン・ヒョンソク記者
ピョン・ヒウォン記者
ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20091222000051










追跡取材:韓国社会で整形が持つパワー
豊胸用のシリコンジェル、昨年の輸入量1万4000人分

「芸能人もみんなやっている」と当然視する風潮
「整形しなかったら取り残される」手術をしない人も動揺

 昨年1年間で海外から輸入されたり、韓国国内で生産された「ボトックス」用原液の量は、少なくとも12万人分と推定される。これは、40万‐50万人が顔のしわ取り手術を受けられる分量に当たる。豊胸手術で形状保持用として人気の高い「コヒーシブ・ジェル」は、昨年2万8341個が輸入された。これだけあれば、およそ1万4000人が手術を受けることができる。そのほかにも、整形関連の材料が数百種類にわたって、輸入・生産・消費されている。これらは誰の体内に、どのような理由で埋め込まれているのか。

 大学院生のチェ某さん(24)は、2007年にあごを矯正しようと、200万ウォン(現在のレートで約15万3800円、以下同)をかけて、筋肉の動きを抑制するボトックス注射と同時に、ほおをふっくらさせる脂肪注射を注入した。その後、6‐8カ月に1度は40万ウォン(約3万円)するボトックス注射を受けようと、アルバイトを続けている。チェさんは「ときどき、“整形中毒なのではないか”と思うけれど、刃物を入れているわけじゃないから大丈夫だろう」と語った。

 最近では、チェさんのように就職や結婚を控えた20代だけでなく、下は10代、上は60代まで、美容整形をする年齢層が急速に拡大している。ソウル市江南区のA高校に通うチェ某さん(17)=2年生=は、昨年の夏休みに整形手術を受け、まぶたを二重にし、鼻を高くした。チェさんは「同じクラスの33人中3人が、大なり小なりわたしのように整形している」と語った。

 ソウル市銅雀区に住むソン某さんは3年前、垂れ下がっていたまぶたを引き締めた。そして今年3月には、下あごの脂肪を取った。「最初は夫が、“そんな年でどうして顔に刃物を入れるんだ”と嫌がっていたが、今では“きれいになった”と言って、鼻の手術も勧めている。友人の中には、整形するために互助会に入会した人もいる」

 整形ブームの主な動力の一つとして、専門家は、医療市場の地殻変動を挙げた。2000年代に入って医師が整形外科に押し寄せ、先を争って新たな手術法を開発した。芸能人を利用し、激しい広報合戦を繰り広げる中、社会も変わった。梨花女子大社会学科のチェ・セッピョル教授は、「容姿も能力という風潮が社会全般に広まり、“不細工な人が整形しないのは礼儀に反する”というジョークがあるほどだ」と語った。

 10月13日午後、仁川にあるB女子産業高校2年生の教室。休み時間になると、生徒5‐6人が教室後方にある鏡の前に群がり、アイラインを整えるなど化粧直しをしていた。

 「このクラスでは何人二重まぶたの手術をしたのか」と聞くと、全員が「7人!」と叫んだ。チャン某さん(17)は、「中3の夏休みに、友達と一緒に95万ウォン(約7万3000円)をかけて手術した。整形したらどうせ気付かれるんだから、やったのにやっていないというウソは言わない」と話した。担任の教諭は、「生徒たちが好きな芸能人がテレビで堂々と“整形した”と話しているため、生徒たちも“かわいくなるなら整形くらい大したことない”と考えているようだ」と語った。ほかのクラスでも、1学級当たり6人から7人が「整形手術をした」と答えた。

 同校1年のチェ某さん(16)は、目に二重まぶた用のテープを貼ったまま、一日中授業を受けていた。チェさんは週6日、午後6時から夜11時まで焼き肉店でウエイトレスのアルバイトをしている。時給は4000ウォン(約307円)。冬休みに二重まぶたの手術を受けるためだ。「整形しなくてもかわいい」と言うと、チェさんは首を横に振った。「テープを取ったら最悪です。どうしても二重まぶたになりたい」

 文系の女子高校の間でも、整形に対する願望は同じだった。「もうすぐ入試のため、試験が終わるまで後回し」というだけのことだ。

 ソウル市蘆原区にあるC高校2年のヤン某さん(17)は、今年初めから「鼻の手術をしたい」と両親にせがんできた。「あまり若いうちに整形するのは良くない」と説得していた両親も、半年以上せがまれ、降参した。ヤンさんは今年8月、江南区の有名整形外科で250万ウォン(約19万2000円)をかけて、団子鼻をすらりとした鼻にした。ヤンさんは「ハン・ガインみたいな鼻にしたかったけれど、母が“とがり過ぎるのはだめ”と言い、病院でも“そこまでするのは難しい”と言われたため、少しだけ高くした」と話した。

 「恥ずかしいとは思っていない。芸能人もみんなやっているし…。学校では、“あの子、鼻を整形したらしい”と陰でひそひそ話をされるけれど、面と向かってばかにされることはない。親しい友人は“きれい”とうらやましがっている。最近、ミニホームページに自分の写真をたくさん載せた。鏡を見るたびに、本当に気分がいい」

 10代の美容整形の背後には、親世代の認識の変化がある。「絶対にだめ」としかりつけるのではなく、代わりに「大学に受かったらさせてあげる」と妥協したり、「容姿のせいでストレスを感じているのなら、整形した方がいい」という親が増えているという。

 京畿道安養市に住む主婦ハン某さん(42)は今年7月、高校1年の娘(15)に二重まぶたと鼻の手術を受けさせた。ハンさんは、「娘がしきりに“人相が悪い”と言われ、鼻が低いことにストレスを感じていたため、悩んだ末に整形させた。わたしの友人の中にも、高1や高2の娘に整形手術を受けさせた人が5人ほどいる」と語った。

 延世大文化人類学科のキム・ヒョンミ教授(46)は、「10代の少女も、韓国社会で美容整形が持つパワーをよく理解している。その結果、両親が子どもに“一生懸命に勉強すれば○○してあげる”と交渉する際、整形を“オプション”として活用するようになっている」と語った。

 10代の少女が整形によって「セクシーな女性」になろうと気をもむ一方、中年の主婦は、整形の力で童顔を取り戻そうとしている。釜山に住む主婦キム某さん(55)は、「夫と腕を組んで歩いていると、何度も周囲からにらまれた」と語った。年齢相応に見える夫(62)=中小企業経営=とは異なり、自分は誰が見ても40代前半に見えるため、「不適切な関係」に見られやすいという。キムさんは1998年から釜山とソウルを往復し、整形手術を受けてきた。最初は目と鼻を整形し、2000年からは定期的にボトックスの注射を受けている。毛穴を減らし、肌の弾力を回復させるレーザー治療も受けた。最近は、童顔に見えるようにとほおに脂肪注射を注入した。これまでキムさんが美容整形に費やした金額は、1500万ウォン(約115万円)以上に上る。

 「夫は、最初は嫌がっていたけれど、今では若く見えると言って喜んでいる。わたしの年くらいになると、童顔が競争力を持つ。服やハンドバッグと共に、美しい肌が“わたしの暮らしはこれくらい”と物語っている。もっと年を取ったら、目のしわの除去手術もしたい」

 こうした美容整形の風潮が広まっている一方で、整形しない人々も動揺している。「若くてきれいなことも競争力」「整形しなければ後れを取る」という考えが、人々の意識の中に浸透しつつあるからだ。ファッションデザイナーのパク某さん(31)は、「この業界では、ともかく美人であってこそ就職でき、物事もうまく解決する、というのが定説のようになっており、やむを得ず目と鼻を整形した」と語った。

 ソウル市城北区に住むイ某さん(72)は、末の娘(37)に積極的に整形を勧めた。イさんは、「性格が良く勤め先もしっかりしているのに、嫁に行けないため、これは外見が理由ではないかと思った」と語った。「父親のわたしが、“しない”と意地を張る娘に、顔の輪郭手術を受けさせた。今ではすらりとした顔になり、本人も満足している。わたしから見ても、よくなったと思う」

 女子大生のキム某さん(23)は、上あごと下あごを少しずつ整形する手術を受けようとお金を貯めている。キムさんは「手術による後遺症の心配より、2000万ウォン(約154万円)もする費用のせいで、まだ手術を受けられずにいる」と語った。「外見がそれほどよくなかった友人が、お金をかけて美人になった後、生まれたときから白雪姫だったように扱われるのを見て、腹が立った。それに、数千万ウォン(数百万円)かかる整形を、耳にピアスの穴を開ける程度に簡単に語ることも嫌だ」

 海外の大学でホテル経営学を専攻し、今年初めに帰国したチョン某さん(25)は昨年、ソウルの某高級ホテルでインターンとして働いていた。チョンさんは、「社員が平気で“二重まぶたにしろ”“鼻をもうちょっと高くしろ”と言っていた。最初はショックで腹が立ったけれど、時間がたつにつれ、ストレスがひどくなっていった」と語った。

 「外国では、“言語的セクハラ”ですぐに問題になるような発言。外国にあるホテルに就職できればいいけれど、韓国のホテルで就職するとなると、鼻の手術をしなければならないようだ」

特別取材チーム
チョン・ヒョンソク記者
ピョン・ヒウォン記者
ハン・ギョンジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20091223000042









追跡取材:韓国の整形市場規模、最低1兆ウォン
昨年の申告額4500億ウォン台

国税庁で把握していない手術も多数
1カ月で2億ウォン稼ぐ専門医も

 これまで韓国のメディアは、国内外の研究やアンケート調査などを引用し、「韓国の整形市場の規模は世界で第○位」「年間売り上げは○兆ウォン」といった報道を何度も行ってきた。しかし専門家は、そのほとんどは出典が不明確か、根拠が薄いという。

 韓国の整形市場の規模を明らかにする正確な統計は、どこにもない。さまざまな「推定値」があるだけだ。理由は二つある。美容目的の整形手術は、大部分が保険の対象ではないため、保健福祉部の統計には含まれない。また、売上額を少なく申告する病院が多く、国税庁の統計を額面通り信じることも難しい。政府による統計調査がきちんとなされていない上、市場そのものが日に日に大きくなっており、全体の規模を把握するのが難しい状況となっている。

 国税庁によると、2008年には韓国の個人病院・診療所1231カ所が整形手術で4475億9400万ウォン(現在のレートで約334億7000万円、以下同)を稼いだと申告した。専門医が運営したり、雇用されたりしている病院・診療所と、専門医ではなく一般医が複数の診療科目の一つとして整形手術を行っている病院・診療所を合わせた数字だ。

 このほかに、大学病院や総合病院など法人が運営している病院でも整形手術が活発に行われているが、こちらは国税庁の統計では把握できない。法人が運営する病院は、病院の売り上げを丸ごと申告しており、診療科別の細目を知ることができないからだ。

 国税庁の関係者は、「個人病院・診療所の中には正直に申告しないところも多い上、法人が運営する病院で行った手術まで含めると、実際の整形市場の規模は4500億ウォン(約338億円)よりはるかに大きいだろう」と語った。

 専門家らは、「韓国の整形市場の規模は、少なくとも1兆ウォン(約760億円)以上」と語った。大韓整形外科医師会が集計した韓国の整形外科専門医の数は、今年9月現在で1611人。ソウル市江南区で開業しているベテラン整形外科医は、「顧客を確保できず破産する医師がいる一方、一人で月に2億ウォン(約1500万円)以上稼ぐ医師もいるが、どちらも例外的な存在。これらの医師を除いた平均的な専門医は、月に5000万ウォン(約375万円)程度の稼ぎを得ている」と語った。そうすると、韓国の専門医1611人が得ている年間売り上げは一人当たり5億‐6億ウォン(約3750万‐4500万円)、総額で8000億‐9600億ウォン(約600億‐735億円)になる。これに一般医が整形手術で得ている売り上げまで合わせると、市場規模は1兆ウォンを軽く超える。

 保健福祉家族部や健康保険審査評価院の関係者は、「整形手術を行う一般医の数が全国的に何人で、これらの医師がどのような手術でどれだけ稼いでいるのか、正確に把握した統計はない」と語った。取材の過程で会ったベテラン専門医らは、整形手術を行う一般医の数について、800人から4000人程度と推定した。

特別取材チーム
チョン・ヒョンソク記者
ピョン・ヒウォン記者
ハン・ギョンジン記者
http://www.chosunonline.com/news/20091223000045
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