大昔に買って、ときどきパラパラ読んでいる 『The Joy of Science - Excellence and its Rewards -』 (C. J. Sindermann) (科学の喜び -成功するサイエンティスト-, 山本祐靖、小林俊一共訳、丸善) をまた最近眺めていると、若い時とはまた違ったところで学べる。広汎な事例収集に基づく内容なので説得力がある。
11章の、【老科学者(50歳以上)へ提案する「行動規範」】では、
・昨日の成功や報酬は昨日の新聞程度の価値しかないという現実を受け入れる。
・人生のどの時点をも人間的成長、変化、そして月並みなことからの解放のときにする。
・回顧主義を捨てて、五年前にやったことはもうしない。
・大抵の事態に対処する最良の態度は積極的な態度であることを忘れない。
・「昔はこうした」とかそれに類した発言をしない。
・昔、自分が定めた科学者としてのゴールは今からでも達成できると信じる。
・聞かれさえすれば助言はするが、「相談役」的な職種は避ける。さもないと窓際族になる。
・グループに最近入ってきた人や最も優秀なメンバーと有意義な科学的な会話を何らかの形で続ける。
・年長者だからという理由だけで不当に威張ったり、あるいはその逆に引っ込み思案になってしまう傾向を避ける。
同じく11章の 【不滅の名声を求めて】の章も面白い:、
自分の発表論文によってある程度の不滅の名声が得られると思っている科学者もいる。これはとんでもない勘違いである。科学論文は驚くほど短命である。その平均半減期は約7年で減少率は、文献引用度からみると加速度的である。(中略) 著書の生き残り率は論文よりややましである。単独で本を書くことが科学で不滅の名声を得る最も良い手段である。良い技術的な本の半減期は約10年で、論文のそれの2倍弱である。しかしそれでも一時的なものであることには変わりなく、科学の進展を示す表の上ではちっぽけな点でしかない。(中略)不滅の名声の追求がそんなに実りのないものならば、科学者として妥当なキャリアの目標は何であろうか。(以下続く)
今興味を持って再読しているのは3章。何が書いてあるかはここでは内緒。
20代から50代のすべての科学者にお勧めの一冊。
11章の、【老科学者(50歳以上)へ提案する「行動規範」】では、
・昨日の成功や報酬は昨日の新聞程度の価値しかないという現実を受け入れる。
・人生のどの時点をも人間的成長、変化、そして月並みなことからの解放のときにする。
・回顧主義を捨てて、五年前にやったことはもうしない。
・大抵の事態に対処する最良の態度は積極的な態度であることを忘れない。
・「昔はこうした」とかそれに類した発言をしない。
・昔、自分が定めた科学者としてのゴールは今からでも達成できると信じる。
・聞かれさえすれば助言はするが、「相談役」的な職種は避ける。さもないと窓際族になる。
・グループに最近入ってきた人や最も優秀なメンバーと有意義な科学的な会話を何らかの形で続ける。
・年長者だからという理由だけで不当に威張ったり、あるいはその逆に引っ込み思案になってしまう傾向を避ける。
同じく11章の 【不滅の名声を求めて】の章も面白い:、
自分の発表論文によってある程度の不滅の名声が得られると思っている科学者もいる。これはとんでもない勘違いである。科学論文は驚くほど短命である。その平均半減期は約7年で減少率は、文献引用度からみると加速度的である。(中略) 著書の生き残り率は論文よりややましである。単独で本を書くことが科学で不滅の名声を得る最も良い手段である。良い技術的な本の半減期は約10年で、論文のそれの2倍弱である。しかしそれでも一時的なものであることには変わりなく、科学の進展を示す表の上ではちっぽけな点でしかない。(中略)不滅の名声の追求がそんなに実りのないものならば、科学者として妥当なキャリアの目標は何であろうか。(以下続く)
今興味を持って再読しているのは3章。何が書いてあるかはここでは内緒。
20代から50代のすべての科学者にお勧めの一冊。