政治経済について考えるブログ

政治や経済というのはとっつきにくくて、わかりにくいんですが、国民の無知に
政治家や官僚はつけ込んできます。ご用心を。

労働人口の推移

2014-11-23 07:48:04 | 経済
日本の人口は1億2千万人だが、そのうち働いているのは約半分の6千万人だ。

先進国はだいたい就労人口が50%程度になる。

それ以外は子供かお年寄りか専業主婦(家事は自分と家族に対する労働だと思うが)といった未就労者だ。

過去、15年間で労働人口数はそれほど変わってないが、産業別に見ると構成が大きく様変わりしている。





一番上の農業はかなり衰退しているのがわかる。ここ15年で130万人の農業関連従事者がいなくなってしまった。

特に水産業のGDPは酷くて半分になっている。魚の消費量もここ数年で激減してしまっていて、消費者の嗜好の変化と

魚自体がとれにくくなってきているという現実があるようだ。

あと、製造業が300万人以上減っていて、国内での製造業の苦境がわかる。

第一次産業同様、韓国や東南アジアの工業化というグローバルな競争の激しさと、日本企業の海外

への工場移転の影響もあるだろう。

一方、サービス業が順調に伸びている。最近は円安による外国人観光客が多いらしい。

外国人のホテルや旅館への宿泊というのは、いわば、日本がサービスを輸出したと見なす。

製造業だけでなく観光産業も輸出できるのだ。逆に海外アーチストの日本ツアーはサービスの輸入になる。

実体のある「モノ」よりも今後はサービスや情報といった形の無い産業が伸びていく予感がする。

ただ、自然に任せて農業が衰退していくのを見ているだけ、というのも釈然としないものがある。

このまま後継者が減少し続ければ、全国に展開する道の駅も農作物中心とした運営を継続できないところも出てくるだろう。

世界的にみると食料はあまり気味なので、安く買えば良いという意見もある。

ただ、自給率を気にしない人も稲作がゼロになるのは疑問があるだろう。農業の就労者数がこのまま

減り続ければ、それも起こりうるので、やはりどこかで何らかの手だてが必要かもしれない。


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