蛙の掘立小屋~カエルノホッタテゴヤ~

蛙のレトロ探求と、本との虫と、落語と、日々の雑事。

金沢隠れ名所?

2005-04-30 22:12:32 | れとろ・とりっぷ
今日のカテゴリーは「看板に偽りあり」というか、「羊頭狗肉」というか……。とにかく、肉は肉、懐古(レトロ)は懐古(レトロ)です。

……江戸時代だけどね(爆)。

今回の写真は、蛙が密かに金沢の隠れ名所だと思っているところです。
中心繁華(?)街・香林坊の地下道で、三叉になっている広場がありますが、そこに金沢城下図屏風をもとにしたタイルがあります。

仕事に精を出す職人さん。道端で知り合いと立ち話をしているお侍。初めての(?)お使いに行く丁稚さん。お坊さんが通りから店の人に何か言っていたり、料理屋では板さんが鯛(?)を捌いていたり。
川には護岸用の蛇籠を沈めている人々、加賀名物毛ばりの鮎釣に興じるお侍、渡し守に自分も乗るから待ってくれと叫びつつ川原を走ってくる人、小魚を捕まえて遊んでいる子供たち。
凧をげている子もいれば、お面を買ってもらっている子もいる。トンボを捕まえて糸に繋いでいる子。乞食の親子さえ、無視することなく描いている。

そんなこの絵が大好きです。
県指定文化財どまりじゃあ勿体無いンじゃないかと思うくらいの、名画です。
いや、マジで(爆)。

……というわけで、今度の連休に限らず、金沢に遊びにいらっしゃる方は、是非、覚えていたら足を止めてみてください。

初仕事?!笑点スタンプ

2005-04-28 22:17:25 | 落語ちっく・ライフ
衝動コレクトをしても、滅多に使わないプライズ・グッズ。
しかし、先日ご紹介した笑点スタンプに、とうとう活躍の場がきました!

応募葉書の、アクセントに。

目立つように(?)。

愛を込めて。

ちなみにその内容は、笑点公開収録の応募だったりします(爆)。
同じこと考えている人、多数だろうなぁ……。
当たらないだろうけど、これこそ本当に出さなきゃ確実に当たりませんので。

乙女ちっくSF大河浪漫=『続・11人いる!』

2005-04-27 23:25:03 | お話大好き・コミック編
萩尾望都さんの作品は、これしか読んだことがありません。そんな蛙が話題にしてよいのやら……(本来はよくない!)
さて、最初に『11人いる!』の存在を知ったのは小学生の頃でしょうか。当時市立図書館にレコード(?!)視聴室なるものがあったのですが、そこに映画版『11人いる!』のサントラあったので、適当に聞いていました。音楽はぜんぜん覚えていないのですが、スタッフの方が学生時代、彼女から「ハギオモトって知ってる?」と聞かれて、知らないとも言いにくく植物の名前だということにして話をあわせたというエピソードが書いてあったことだけ覚えています(爆)。
大体のストーリーを知ったのは、中学の頃。クラス活動の時間でお約束のビデオ鑑賞で。面白かった~。SFものと恋愛・友情ものが程よく混ざりあっていました。丁度、推理小説ノベルスにハマっていた時期でもあるので、謎解きの要素があるのも嬉しかった。しかし、ご他聞にもれず、漫画は好きだけどお目々キラキラにはかなり抵抗がある世代。というわけで、原作には触れないままでした。
高校時代、学校帰りの立ち読み天国で原作を斜め読み&続編があるらしいことを知りました。
そして、先日、懐かしくなったので読んだわけですが……!!

★『続・11人いる!東の地平西の永遠』あらすじ★
宇宙大学の同期であり婚約者同士でもあるタダとフロルは受験仲間だった王さま(バセスカ)が統治する惑星アリトスカ・レを訪れる。経済力の無い小国は、急進派と保守派の対立が見え隠れしていた。急進派の中心人物・バパ大臣は、先代が強化した軍事力でもって同じ恒星の周りを回るもう一つの惑星アリトスカ・ラを同盟の名の下併合しようと計画。そして、その国は、同じ受験仲間の四世(ドリカス)の故郷だった……。

SFという手法で、神話・伝説や大河ドラマ、メロドラマを一つにしてしまったような作品です。ただし、これが「円卓騎士伝説」が文化的背景にあると『スター・ウォーズ』になり、日本少女漫画が背景だと『続・11~』になる(笑)。いや、すげーのなんのって。
超能力開発講座の先生は名前が「アテナイ」で、ギリシャ神話風の格好で。四世の妹・チュチュはベルバラか何かに出てきそうな格好で。おじさんたちはご立派な陰謀を企てる割に、学生たちに振り回されっぱなしだし。タダとフロルはひたすらイチャつくか痴話げんかで(爆)。ツッコミどころ満載です。
硬派なSFファンは腰抜かすでしょうが、これだけの要素を一つに受け入れられるのが少女漫画の凄さだったんでしょうか。ある意味、最近の少女漫画には見られない、良くも悪くもコテコテ風味です。

くじは買わなきゃ当たらない

2005-04-25 21:30:05 | お話大好き・小説編
と言っても宝くじの話ではありません。
書店くじのことです。

これの存在をすっかり忘れていました。そしてまた、スッキリ忘れてしまうことでしょう(爆)。
それでもヤッパリ、少しばかり「しまった!」と思ってしまいます。欲しい本はもうすこし様子を見て、4月20日から4月30日までの間に一挙に買えばよかったと。
券面には「500円以上お買い上げの方に『書店くじ』を差し上げます」とありますが、500円に一枚ではなさそう。3000円の買い物をして、貰ったのが3枚でしたから。これでどうやって当てろと?(苦笑)10枚のハズレくじでダブルチャンスだそうですが、10000円使えと??
店によっては、500円で一枚配っているのかな?
それとも500円だろうが、10000円だろうが一枚は一枚?
とりあえず、当てにせず待っています。

詳しくはこちら。

姐御錬金術師の経営術♪『レミュオールの錬金術師』

2005-04-24 23:12:52 | フリーゲーム・フリーソフト
本当は大分前からコツコツプレイしており、なおかつまだ真の(?)エンディングを達成しておらず、その上同じ作者さんから良質の新作が出ているのですが。折角画像を用意したので、先ずはこの作品のご紹介を。犬と猫さんの『レミュオールの錬金術師』です。

★あらすじ★
穏やかな気候に恵まれた、商業都市・イシュワルド。その一郭の鬼気迫るようなボロ屋に、畏敬の念(?)を込めて「魔女」とも、「番長」とも呼ばれる女錬金術師が住んでいる。彼女の名はティコ。無理矢理弟子にしたルヴェルをイジめては、勝手気ままに暮らす日々。
しかし、ある日銀行から督促が来たことにより、莫大な借金をしていることがルヴェルにバレてしまう。今回ばかりは本気で怒った弟子。ティコはしぶしぶ、綺麗な体になる為に額に汗して店を経営することに……。

ハマりました。お勧めです。シミュレーション系を殆どやったことが無い蛙でも、殆ど詰まることなく楽しめました。
スタート時点で扱える商品や品目は少ないですが、お店の仕組みを覚えるにはこのほうが楽チン。十分数を売って慣れてきたら、新商品の開発や、お店の増改築などに挑戦してみましょう!合成される商品も多彩です。アイテム図鑑があるので、コンプリートを目指す楽しみもあります。商品を売りさばいて、自分好みのお店を作ろう!

ちなみに蛙流初期の経営のコツを上げると、下記のとおり。
・お掃除はちょっとずつでよいので、毎日すること。初心者が一番上げやすいパラメーターです。月ごとランキングで一番になれば、レベルアップボーナスもあります。
・商品は市場から、需要が高いものを買ってくる。100個以上売ると仕入れが可能になりますが、少々お高くつくので。
・最初の頃は、相場に気をつける。お客さんの言い値で売っていると、赤字になることも……。(経営が軌道に乗ってきた辺りなら、もう言い値でも大丈夫ですが)
・余裕が出来てきたら、家畜を飼って、卵や牛乳などの商品を生産させる。牛はお勧めです。

この作品のもうひとつ素晴らしいところは、世界観です。主人公は基本的に店と街から外へは出ませんが、お店にやってくるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)たちの生き生きとした会話から、RPGの世界に冒険者たちと一緒に暮らしているような雰囲気を楽しむことが出来ます。
この作品ではNPCだった人物も、別のゲームでは主人公!なんてことがあるので、是非、製作者さんのサイトを見てみてください。

ちなみに、このゲームには「客層」というものがありまして、お金持ちしか買わない上級品、一般人が使う「下級品」、どちらの層からも支持されるという中級品等があります。蛙は第一のエンディングは見たのですが、お金持ち相手の上級商品ばかり置くという店っていうのが、ど~にもイケ好かないので、第二のエンディングは足踏み状態です(爆)。

追記
この記事を書いたところ、犬と猫スタッフのお一人・くりっく!さんよりトラックバックを頂きました。
お返しTBをしようとしたのですが、何故か上手くいきませんでした。
当ブログの中で失礼ではありますがすが、御礼を申し上げます。

最近CGが凄いと思えない。

2005-04-23 23:06:39 | お話大好き・映画編
何とはなしに、市川崑監督の『竹取物語』ふと思い出してしまいました。おそらくアニメ以外で、蛙が最初に自分の意思で見たいと言った映画だと思います。それにハマって、ハマって、テレビで放映されるたびに見て、ビデオを撮っては再生し。要は竹取物語をSF解釈したものです。現在のCGに慣れてしまった人間には、SFシーンがショボくてショボくて、どうにもならないだろうなぁと思います。だからこそ、映画館で見た世代でよかったなぁと思うのですが。

……ところで、最近映画のCGを見て、綺麗とは思っても、凄いと思うことが少なくなりました。
ディズニーの『美女と野獣』や『アラジン』の頃は、素直に凄いと思っていたのです。映画版『ファイナル・ファンタジー』も作品は見ていませんが、口あけて予告映像を見ていました。
しかし。去年の話になりますが、『スパイダーマン2』の予告を見たときに「………………」となってしまいました。映像は綺麗です。綺麗なんだけど、電車(地下鉄?)の車内で飛び回っているシーンの動きが、綺麗すぎたのです。確かに人間にできっこない動きをするヒーローなので、リアルにしろと言っても土台無理なのですが。だからこそ、人体の動きに対する観察が必要になってくるのではないでしょうか?ディズニーの上記2作品の頃は、映像技術こそ現在に劣るかもしれませんが、無言の言葉としての身体動作は、遥かにセンスがよかったように思います。
日本の作品にしてもそうです。アニメですが『スチームボーイ』は、作品全体は水準点はとれていましたが、如何せん、マシンの動きが綺麗すぎて、蒸気技術ならではの無骨さが伝わってこなかった。(その点は、『ハウル~』の城の動きの方が遥かに成功しています。比べる筋合いのものではないかもしれません)
勿論、製作者の方は技術に慢心して観察を怠っているわけではないでしょうが。しかし、美しく見えるものを手軽に作り出せる時代になったからこそ、自分の目を使うことを意識するべきだなぁと思うワケです。それが出来る人間と出来ない人間の作品の差は、広がる一方になるんじゃないかな?

ウクレレ侍

2005-04-22 22:34:21 | 落語ちっく・ライフ
本日、カウンターにて。3歳ぐらいの女の子を連れた方がいらっしゃった。最初は静かにしていたお嬢さん。やがて飽きてきたのか、館内をあちこちブラブラしはじめた。
そして、何やら言い出した。

「○☆▲◇♪$~υでちから~っ、じゃんねんっ!!」

ギター侍の真似だということに気がつくのに、2秒程要しました。
可愛いなぁ。

小さい子供が真似を出来る芸を持っているということで、波田陽区、見直しました(笑)。

蛙のお気に入り読書ゾーン

2005-04-21 22:25:01 | お話大好き・小説編
休みをいいことに、久々に読書三昧をしてきました。ファミレス・ドリンクバー&一品コースで(笑)。迷惑な客だ~。
そもそも、蛙にファミレスで読書という習慣がついたのは大学生の頃。学校近くの某イタリア料理系ファミレスで、3時間ほど粘りながらレポートに必要な本を読んでいました。一つには学生街(?)ということで、半ば有料自習室になっていたこと。店の隅にドリンクバーともたいして離れていない、落ち着いた席があったこと。外の明かりが十分入り、かつ暑くはならない席があったこと。居心地がいいったらありゃしない!
大学卒業と共に、そのお店とも縁が切れてしまいました。何度か昔を思い出して読書デーを過ごしに行ったけど、料理の値段が下がると共に味も落ちて、本を読みながらつまむのに丁度いいような品もなくなったので、自然足が遠のきました。一応、味も気にしているみたいです。
現在愛用(爆)しているのは、別のファミレス。遅めのお昼をとってドリンクバーで粘り、ちょっとつまめるものをとって、更に粘る。これじゃあ、太るわけだ!

先日、職場仲間から、昔マックで勉強をしていたという話を聞いて驚きました。蛙は絶対無理です。ミスドなら……まだできるかな?チェーンの系列よりも店の構造で長居しやすい所としにくい所があるという点では意見が一致しましたが。人によって落ち着く店って違うもんですね。

ヘルプでHELP!2 「How to本三分類」の巻

2005-04-20 22:47:25 | フリーゲーム・フリーソフト
印刷業者さんに出す急ぎの原稿、仕上がりました。必要原稿を集めたら、エライこっちゃの17メガ!
それに気づかずメールで送ろうとした蛙がお馬鹿でした。結局、出来もしないメール送信を待って無駄に残業してしまった……
しかも、ウチの職場は圧縮解凍ツールが無いようだ……(汗)。原稿は別の方法でお渡しすることになりました。

さて、今だから言いますが、例の「超高くて」ヘルプが「クソ使いにくい」ソフトとは、Adobe Illustratorのことです。
職場の先輩(くりえいちぶ系担当)が、「どうせ私もIllustratorの本が欲しかったし、蛙代わりに買って来て」との言葉に甘え、パソコンショップと本屋を往復して、How to本を探して参りました。人様の代理でもあるわけですから、「自分の明日からの作業効率アップ」と「先輩の役に立つ」=ド初心者と上級手前中級者両方に役立つ本を探すのは、至難の業!それでも何とか入門者にも分かりやすく、中級者が普段使わない機能を思い出すくらいには役に立つ本を探してきた……つもりです。

そんなこんなで本を探しているうちに、気がついたことが一つ。このテの本って、いくつかのパターンに分かれるんですね。ここで、蛙の非科学的三+α分類をば。

1.百科全書的機能マニア本
メジャー機能、基本機能から、マイナー&高度テクまで、網羅しないと気がすまないような本。
……多分、先輩にはこっちの方が役に立ったと思う(爆)。いわずと知れた、中・上級者向け。蛙のような初心者では、自分の使いたいツールを探すのに日が暮れる。コレには番外があり、
1+α裏技ポテトチップス詰め合わせ本
が、それに当たる。ソフトの機能を知り尽くした人が、ちょっと使いやすい効率的(時には邪道?)テクを紹介して、マニア的自尊心を満足させつつ、世のため人のため役に立つ本。
上級者じゃなければ役に立たない。

2.タコでも分かる!親切500%取り説本
PC解説本に一番多いパターン。ヘルプの理解されることを拒否しているよーな文章を、図解、色分け、裏技コラム等、あらゆる表記技術を用いた中高校生のテスト直前ノートのように書き直した本。
ある意味、一番無難で、広い熟練度に対応している。目的別に機能を探しやすい。但、どの機能を使えばよいか分からないときは、イカンともしがたい。
蛙が買ったのは、このタイプ。

3.習うより慣れろ教信者の為のお手本集
一番気長で、考えようによっては正統派の本。ソフトは使って何ぼ。というわけで、お手本や例題を出し、それを達成するにはどうすればよいかを説明する。その後は、さあ君もやってみよう!
マスターするには、やっぱり手を動かすのが一番♪な実践派向け。
……しかし、個々の機能を探すには、かなり不便。

目的別に分かれてるんだなぁ……と、感心しました。
蛙としては、Photoshop Elementsのお手本集が欲しいです。あと、フリーソフトだけど、Pixiaの。

ちょっぴり立ち読み。ワルの知恵♪

2005-04-19 07:32:39 | お話大好き・小説編
クリスティ文庫を買いに書店に行き、目当ての本が見つからず、代わりに別の作品を買って出ようとした入り口近くで、ふと目にしました。

話題(?)の本。
『ワルの知恵本』(門昌央と人生の達人研究会 編)です。
何でも、その書店での人気は第6位だそうな。
というわけで、ちょっと立ち斜め読み。

結論。
全体的に見て、それ程ワルでもありませんでした。局部的に「悪」なところもあったけど。
誰もが思う本音を、ちょこちょこっと書いた感じがします。
「お前を伸ばしてやるとか、お為ごかしのことヌかしてンじゃねーよ」とか、
「あいつは煽てりゃなんでもやるよな」とか、
「仕事の能力に関係ないことで、グチグチ言うなよ」とか。(笑)
お腹の毒をチクリと刺すように書いているあたりが、共感を呼んだのではないでしょーか。
実用書というより、腹黒ユーモアのエンターテイメントです。
実用というなら、この本の内容を、既に何年も前に、一言で言ってしまっている方がいますし。

「人間、何だかんだ言って、『わたくしが』で動いておりますからな」(by 桂枝雀)

この本の内容を学びたかったら、落語を聴くといいよ(笑)。