1.降雨量に係る報道に対する要望
「・・・気象情報、等での1時間あたりの降雨量50mmです。・・・に注意して下さい」とか「日間降雨量が200mmでした・・・地盤の緩みによる土砂災害に注意して下さい」という報道をよく耳にします。
局所集中豪雨による土砂災害などは限られた地点での降雨量の測定データであり、広域の降雨量を代表する情報ではあてにならないと感じる時もあります。
また、わが国では事前の対策方案が報道されることが少なく、事後復旧の報道が多いと想われます。
少し前の報道、(【8月26日 AFP】)によれば、
今年の猛暑によって、フランスのアルプス(モンブラン)で、土砂災害の危険があるとのことで事前に対策されたとのことでした。
以下に、記載します。
「アルプス(Alpine)山脈の高峰モンブラン(Mont Blanc)の氷河の下の空洞に大量の水がたまり、決壊の恐れが高まっているとして仏当局は25日、標高3200地点で氷に熱湯で穴をあけ、たまった水をポンプで抜き出す作業を開始した。・・・の下の「湖」には推定6万5000立方メートルの水がたまっており、氷によって大きな圧力がかかっている。決壊した場合、水は1時間半で近くのサンジェルベ谷に流れ込むと見られ、・・・。 同地では1982年、同じように氷河の下にできた「湖」が決壊して洪水となり、土石流がビオネ(Bionnay)村を飲み込み、175人が死亡している。」
⇒過去の教訓で対策をしていることに好感しました。また、土砂崩れに係る地下水および氷中に潜んでいる水の影響にも注意が必要であると思いました。
降水量と土砂災害との関係についての知見をうるために、気象庁、国土交通省の資料を引用して以下に、記録しました。
2.降雨量の目安
(google画像検索から引用)
3.降雨量と土砂災害との関係
出典:国土交通省
図表I-1-1-24 1時間降水量50mm以上の年間発生回数の推移