夕庵にて

スマホでパチリ・・・
ときどき写真と短歌を

奈良 秋篠寺へ

2017年09月11日 | お出かけ
秋篠寺の萩と伎芸天を見に行く。いつもの強い日照りではなく曇り日を選んだ。
端正な本堂のたたずまい。参拝者も少ないので砂利を踏む音だけが響く。

昼なお薄くらい本堂の仏像たちが目に飛び込んでくる。まず薬師如来に蝋燭とお線香を
あげて体の回復を願う。

両脇に月光菩薩、日光菩薩、不動明王、十二神将そしてお目当ての伎芸天。





     





境内の庭は雨上がりならさぞかし緑が美しく映えたのだろうにと残念に思った。
萩の花は邪魔にならない程度に咲きはじめ風にそよいでいた。



伎芸天立像。お堂の隅に優雅な立ち姿とやさしい表情に息を飲む。何年ぶりかの再訪問だったが、あれからまた痛みが進んだのではないだろうか?

唇の色も衣も色あせて痛ましくさえ感じた。お堂の中は撮影禁止なのでこれはnetより拝借したが、今はこんなに色彩は残ってはいないが、横から見上げるとより優しい表情になる。こころもちお顔を伏せて体をひねって見下ろす姿は人間に近い。古来より多くの女性の祈りの仏像だ。





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