４／８ 題字をプロデュース！

記念すべき第１回目の内村プロデュース。
２０００年４月８日です。

内村さんはサングラス無しでネクタイのスーツ姿。ピコハンも持っておりません。
そのまんまって感じ。
キャラ付けはまだされていない。
１回目の内容は、構成会議を開こうと題字をプロデュースです。
構成作家さんなど、あまりテレビでは見られない方々が出演されてて嬉しい内容です。
会議っていつもこんな感じでやってるのかな～？すっごい楽しそうでした。
全体的にナンチャンの番組をかなり意識している様子が見られます。
特にリングの魂に対する対抗心が（笑）。
題字は春一番さんが書く事になって、内村さんがいつまでも「何で？」と納得のいかない様子がいいです！
今では何でも知っている内村さんですがスタッフに、はめられてしまう姿がとっても新鮮。


【オープニング】

格闘技ファンの格闘技ファンによる格闘技ファンの為の新バラエティー！
いきなりプロレス映像から始まり、あれ？違う番組！？と焦っちゃった。
ナンチャンのリングの魂（略してリンたま）を多分パクってるのかな。
番組名は知ってるけど、見た事がないのでわかりません。


画面はアイスリンク上。
『リングの魂！！』とカメラに寄って叫ぶ内村さん。
その後ろで、女子スケート選手が華麗に滑っております。
くるくる回る姿を見て、
『相手のね、内股をグーって！いうね………これ効きそうですね』
内村さんの横に立ったスケート選手の武田夏葉子さん。
『筋肉すごいですね』と誉め、今の技は？と聞く。
クロススピン、トリプルアクセル、トリプルルッツとスケートの技を聞き、『効きそうですね～』と感心。

内村：場外に出た場合は？
武田：え？場外ですか？
内村：髪の毛とか掴まれた場合は？……どうすんですかね
武田：髪の毛は掴みません。

女子スケート選手とアイスリンク上で会話をするんだけど、どうも噛み合わない。
後ろを振り返りリンクを見る内村さん。

内村：戦績は？何勝何敗ぐらい？あ、リングアウトは除いてですよ
武田：………これ、スケートなんですけど
内村：ここリングですよね？
武田：いえ、リンクですよ

長い間周囲を見渡しようやく間違いに気づく内村Ｐ。
『どうりで寒い………』



仕切り直しということでまた同じプロレスのオープニング。
今度は、家具のショールーム？に来ております。
クラウンさんというメーカー？のトータルコーディネーター・太田平八郎さんにインタビュー。
内Ｐ説明では、太田さんは各団体を転々とし、約一ヶ月前に現在の団体に在籍となってます。
やりとりが面白いです。途中、穏やかだった太田さんの口調が変わってました。


内村：リングの魂！！ 伝統あるクラウンさん、団体クラウンさんの所へお邪魔してます。
（ベッドの前）
内村：（布団を撫でながら）これ何でできてるんですか？
太田：羽毛でございますね。
内村：感触を見てよろしいですか？（座る）スプリングが利いてますね
太田：そうでございますね。なかなかよろしゅーございますよ。
（受け身の態勢をとる）
内村：ドーンときてもけっこうこれ……ぜんぜん
太田：ポケットコイルっていいコイルを使ってますんでね
内村：えっ？ えっ？
太田：ポケットコイル……
内村：ポケットコイル！？
太田：いいコイルを使ってますんでね。
内村：あ、そうなんですか～。（何度も受け身の態勢を取り）けっこうコレ、体吸収されますよね
太田：そーいう目的で作ってませんけど
内村：あれ？
太田：横にならないとベットって分かりませんのでね
内村：これ、リングですよね？
太田：は？
内村：これ………リング……
太田：あの、寝具（シング）でございますけど

『申し訳ございませんでした』
布団をめくったりしてベッドを眺めようやく間違いに気づく内村さん。頭を下げて謝っていた。



『今度こそリングの魂！！』
今度はお茶の間セット。
いきなり照明が暗くなりおどろおどしい雰囲気に。
テレビから貞子が出てきました。

内村：リングの貞子！ということで、今回はリングでおなじみの貞子さんと対談してみようかなと……

お茶を勧める内村さん。しかし、爪が邪魔でコップを持つことができず飲めません。
内村さん顔を伏せて笑ってます。

『このように、新番組期待できます！！』
と断言してダジャレのオープニングは終了。




テレビ局の廊下を颯爽と歩くやり手プロデューサー内村さん。
その絵が流れている間のナレーションです。

≪斬新な企画力、卓越した想像力で業界にその名をとどろかす男、内村光良。
人は彼をプロデュースの達人と崇め、どんな素材もメガヒット！と豪語する。
そんな彼の真の姿は、ミモー・ポケビの生みの親。（テロップ：ミモー・ポケビを育てた男）そして今、新たな伝説を世に送り込むためプロデューサー内村が立ち上がる≫



【構成会議を開こう】

大き目の会議室で、スタッフが待ち構えている。
・プロデューサー ………小西 寛
・作家…………おちまさと
・作家…………鈴木おさむ
・作家…………そーたに
・作家…………すずきＢ
・ プロデューサー………工藤浩之
の順で、カメラは映していきます。
そして『おはようございます』と内村さんが入り中央の席に座ります。


内村：どうも。えー、このたび新番組・内村プロデュースが始まりまして、この番組をよりよきものにするにはどうしたらいいか、話し合っていきたいと思いますが。
今日は豪華な顔ぶれ、関係各所の方、朝早くお集まり頂きありがとうございます。


内村：澤さん遅刻です！プロデューサーが遅刻です。

挨拶も終わった頃、「おはようございます」と入ってきたのがプロデューサー・澤 將晃さんです。この中では一番偉い人かな？？
会議のスタートです。（全員のとこの発言は誰が喋ってるのかわかりません……）
内村さんは終始、真面目に発言してます。笑いなし！？



内村：この番組はね、ゆくゆくはゴールデンを目指すんです
澤 ：はい。
内村：遅くてもこの秋までにはゴールデンにいきます！
全員：（笑）早～！
内村：月曜８時…………（テロップ：奪・ナンチャンのスポコン枠）
全員：（笑）月曜８時！？
内村：スポコン枠。あそこに秋に行きたいと思いますので………
全員：はい。
内村：どうかよろしく（笑）スポコンがこっちにきます。
全員：（笑）
内村：まあ、あのーオープニングはね、ダジャレで始まったわけなんですけども、あれで多くの方がカウントダウンＴＶの方へ行ってしまいました。
（テロップ：パクリ失敗）
全員：（笑）


『どんな番組にするのか？』
おち：内村さんあれじゃないですか。パクリ好きじゃないですか？
内村：（頷き）パクリはあるかもね！！
（テロップ：各局パクる）
全員：（笑）
内村：（張り切って）どーいうのパクっていこうか！！
（立ち上がりホワイトボードを持ってくる）
内村：書き出していこーよ！！


『どんな番組をパクっていくか？』
おち：ぐるナイでゴチになります！やってるの、あれちょっとひねってですね、ケチになりますってやってみようかなと
（テロップ：ぐるナイ ゴチになります！→内Ｐ ケチになります！）
内村：（感心したように）はっはぁ～。
おち：はっはぁ～って！（笑） リアクションがつらいな～
全員：（笑）
鈴木：裏ワザ………
内村：いい！！いい！！！あれだ、伊東家の食卓ね。裏ワザ！
鈴木：これ、パロディーじゃなくパクるんですか？
内村：（とぼけた顔で）ん？
鈴木：パロディーじゃなくてパクるんですか？（笑）
内村：えー、もう大体やりつくしてるわけ。ね、それを手を代え品を代えやってるわけだ。だったらもう手を代えず品を代えず（笑）
（テロップ：まんまヤル）
全員：（爆笑） 代えないんだ。まんま勝負ですか？すごいですね
内村：まんま…まんま。男らしい、潔いと思うんだそっちの方が

鈴木：芸人占いはどうでしょうね？
内村：芸人占いね～
（テロップ：動物占い→芸人占い）
鈴木：芸人のパターンにこう……あなたはエガちゃんタイプみたいな
すずきＢ：深夜っぽい裏ワザは？
内村：深夜っぽい裏ワザ……たとえば？
すずきＢ：たとえばちょっと……エッチ……
内村：（笑）
すずきＢ：そういうのはないんですか？
内村：そうそう、深夜といったらそのエッチ路線をどうするか
全員：（頷く）
内村：あの、ネプ投げって非常に……いい素材でしたね。えー
（テロップ：ネプ投げ→ミニスカートの女性に巴投げをした結果、下着が見えたりする企画）
全員：（笑）
内村：巴投げに代わるのがあればいいんだよねぇ
全員：（爆笑）それぐらいのあれですか？
内村：そうだよね。巴投げじゃない、なんとか投げ が見つかればできるかなぁ


『第１回の内容を決めよう』
内村：まあ、今すでに１回目のオンエアがされてるわけですけど。あれ、リン魂（リングの魂）って何年続いたんだっけ？
澤 ：６年半……
内村：６年半ですか
おち：リン魂はあのー、全団体を挨拶回りしたり、それと一番強い伝説の…大山館長に…
内村：あ、大山館長！
おち：大山館長に題字をもらったり。
内村：タイトルね～。タイトル書いてもらおうか？誰かに。
全員：（頷く）
内村：（大きな声で）これ、非常にプロデュースしやすいですよ！！
全員：（笑）
内村：新しいじゃないですか！！
鈴木：新しい？新しくないですけど……


というわけで早速、『リン魂パクって題字を頼もう！！』です。

場所はテレビ朝日、東陽町スタジオ。
この日はＭステの生放送がある日。
内村さん自らスタジオ入口ロビーにオリジナルのゴールラインを設置。
そこはどんな芸能人も通過しないといけない邪魔な位置です。

たまたまいた真鍋アナ（男性）を実況に招き別室でモニター鑑賞。
『これ、本当に賭けますよこれに。この番組の運がかかってますから』
と題字は新番組の命！ということで内村さん、本気で『タモさん来ないかな』と待っている。
タモさんに書いてもらえば長寿番組決定間違いナシ！！

しかし、自動ドアから現われるのはスタッフばかり。しかもゴールラインではなく壁際にある、ついたての奥へと皆さん消えていきます。
ゴールラインを不審な目で見ているみなさん。
完全にバレてるよね、怪しいもん。と隠し撮りしているカメラはダンボールを立てただけの手作り。１回目からコレあったんですね（笑）。

暫らくすると、自動ドアの向こうに一人の男性が。
『あれ、タモさんの付き人さんじゃない？』
『くるよー！！ 私はタモリっ子ですからね』
『タモリさんが書いて下さると長寿番組になりますよ！』
『ウチムラ倶楽部って名前変えてもいい』

そしていよいよ車が横付けされ中から現われた待望のタモリさん！！
テロップはすでに『長寿番組決定！！』と先走ってます。

素で喜びはしゃぐ内村さん。
しかしゴール手前、謎の男が突然フレームイン！
タモリさんと挨拶を交わし、タモさんはついたての奥へ…
なんと謎の男がゴールを切ってしまいました。

カメラがその謎の男の顔を捉えます。
内村さん、顔を伏せてがっかり。そして大爆笑。


春一番さんゴール！！！

短命番組決定！！！


『なんじゃコレ！！ふざけんな……これ……ふざけんな……（フガフガ笑ってます）』
『これヤラセだよ！ヤラセ！！』
とスタッフに向かって叫ぶ内村さん。

急いで春さんのところへ行き、ご対面です。
春：どーしたんですか？
内：なんできたのー？なんでまたいじゃったのよー？
春：え？何をですか？
内：（ゴールラインを指し）ゴール……
春：何のゴール？
内：これ……もう……

真鍋アナが春一番さんにいきさつを説明。

内：リングの魂もね、大山館長が題字を書いてたじゃん。だからウチもね、このテープを切ったタレントさんにね……
春：タレントになるんですか僕？

謙虚な姿勢で「僕でスイマセン」と謝るが、「でもルールなんですよね、じゃあ書きましょう」と、『闘魂伝笑』と書かれた自分のＴシャツを着た春さん。やる気マンマンです。

『これ、タモさんじゃないの？これ、俺のドッキリじゃん！！』
とあきらめきれない男が一人（笑）


習字の経験は？
字は汚いの？
酔ってて気持ち悪いという春一番さんに不安そうに聞く内村さん。
いざ、書き始めるってときにティッシュに痰をガーッ！！と吐き出す春さん。
それを見た内村さん、鮫の目で唖然とした顔をします。

『内村』………さらさら～と書く。その字に呆然の内村Ｐ
『プロデュース』………スペースがなくなり『ス』がギリギリに
『春一番』………「おのれの……」と自分の名前を書く春さんに内村Ｐ呆れる


内：春番になってるよ
春：「一」がないですね～

できあがった題字をカメラに向けますが、「春一番」が『春番』になってると指摘。
「一」を書き足す。

無気力に『これ、番組のタイトルとしてさせていただきます。』と言いますがやっぱり納得のいかない内村Ｐ。

内：なん……で……かなぁ？何であなたが書いたかなぁ？
春：それ、僕もわかんないですね
内：６年半持つのか、秋で終わるのか……

最後は春一番さんの猪木締めで終了。
しかし内村さん打ちひしがれております。



『一人じゃダメ！華がない！ 次週は女性アシスタントを募集します。ロケもウキウキで行けるような。厳正なるオーディションを来週は今回のようなオチが無いことを！ダマされないように、慎重に！』


次週への抱負を述べ、第１回目の内村プロデュースは終了です。
中身の濃い内容でした。