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あと野球も良く観に行くかも。

この国に暮らす限り、対岸の火事では済まされない。

2007-07-19 02:50:34 | Earthquake
平成19年(2007年)新潟県中越沖地震について。
亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

新潟県上中越沖が震源域と聞き、北海道南西沖地震(1993年)や日本海中部地震(1983年)、更には新潟地震(1964年)を引き起こした「生まれたての海洋プレート境界」が動いたと一時思ったが、震源の深さ15kmという浅さから海底地殻内の断層による直下型という事らしい(地震調査研究推進本部の評価)。
緊急停止後に火災を起こし、運転再開の目処が立たない東電柏崎刈羽原発がこの断層の延長上にあるのではという説もあり、建設時の立地調査が不充分ではないかという声も聞かれるが、海底の伏在断層は発見すら覚束無い現状ではそこを責めるのは気の毒という物であろう。むしろ微量の放射線漏洩で済んだ安全性について評価されるべき。東海地震想定震源域直上にある中電浜岡原発然り、いわゆる「近畿トライアングル」の直近にずらりと並ぶ若狭湾の原発銀座然り、日本の国土に建設する限りほぼ全域でこういった大地震の可能性を排除する事は不可能なのだから、地震発生時の安全対策を考えたほうが建設的であると思う。

震度6強を観測した新潟県柏崎市に、シェア80%を超える自動車のクランクシャフト製造工場があり、今回の地震で甚大な被害を受け操業停止状態となった。我が社を始め国内の自動車メーカから大量に人材が派遣され全力で復旧にこれ努めているとの事だが、操業再開は早くて来週頭にずれ込む見込み。影響でこちらも今日から週末いっぱい稼働停止である(車6社が一時生産停止へ、部品メーカーの地震被災受け:Yahoo!ニュース・読売新聞)。
それにしても、被災地では水道やガス等のライフライン復旧が最優先されるべきところを、トップシェアの自動車メーカたる連中が自社の都合最優先で現地では白い眼で見られているらしい。何とも嘆かわしいし恥ずべき事態である。年間一兆円超の利益の何%かでも復興資金としてポンと寄付するくらいの豪気さなど、カンバンとカイゼンに追われるこの会社には望むべくも無い…という事か。

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3 コメント

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日本人って… (タイタン)
2007-07-19 14:12:55
こういう災害時は、日本人ってあまり犯罪(少々はあるものの泥棒などは発生しにくい)を侵さない、道徳的人種と世界では言われがちですよね。

でもボランティア、寄付などの精神が意外に希薄な気がします。
もちろん、ボランティアを行っている人々には頭が下がります。

ただ、一般論として、やはり「国がなんとかしてくれる」という気持ちが他国と比べて強い気がしてならないんですが、どうでしょうか…。
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産業主導はせちがらい (jisaboke)
2007-07-19 15:31:08
から仕方がないかな…。

設計上の問題はないとはいえないけれど、それ以上に日本海側のエネルギーに依存している太平洋側の都会の問題といえるやね。

阪神震災のときは、現地のやーさんが積極的に物資提供したり、労働力提供したらしい。でも、大企業の工場がライフラインを開放した、なんてことはなかったなぁ。
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ある意味「日本人」な人々。 (TeroRin)
2007-07-20 01:47:34
公職選挙法に抵触するので政党名は挙げられませんが、被災地への視察を「○○さん●●さんとの『珍道中』」と書いて炎上したブログがあったようで。
年に一度はこのような大地震が発生するという世界でも希有な地震大国ニッポン、慣れるような物じゃないけれどある意味「震災慣れ」してしまっている人々が多いのもこの国の伝統。徳川家康の開府以来、幾度も壊滅して来た江戸・東京がその度に目覚ましい復興を成し遂げられたのもこの「慣れ」の力が大きいと私は思っています。

>タイタンさん。
対岸の火事、事なかれ主義、良い意味でも悪い意味でも現代ニッポン人を象徴する現象ではありますね。国家による救済はそれこそ過剰なまでに行って来た歴史がありますからやむを得ないでしょうねぇ。

>jisaboke姐。
リスク分散が意外に出来ていなかった事が露呈しましたねウチの企業グループ。あとカンバン制度によって余剰在庫が全く無いのも平時は経済的効率的で良いのですが、こういう有事の際は考えものです。
ヤ組の皆さんは基本的に地域密着ですから(笑)。安い土地だけが目当ての企業様とは全くの別物です。
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