"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“本当に大切なものは 目に見えないということ”

2012-01-01 00:44:44 | 日記

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

致知出版社の「人間力メルマガ」 よりです。

 (転載開始)

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/12/31】 致知出版社編集部 発行
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   年末までの3日間は、今年配信したメルマガの中で
     特に反響の大きかった記事3本をお届けします。

          * *

   本日は、100歳の現在も現役医師として
   活動を続ける日野原重明先生が子供たちに向けて行った
   「命の授業」をご紹介します。

   ※日野原先生には、現在発行中の『致知』2月号でも
    たいへん感動的なお話をしていただきました。
    ⇒ 
http://www.chichi.co.jp/monthly/201202_pickup.html#pick1


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       「命とは君たちが持っている時間である」
       
       
            日野原重明(聖路加国際病院名誉院長)
        
                『致知』2008年12月号
            特集「心願に生きる」より
                   
http://www.chichi.co.jp/monthly/200812_index.html


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僕はいま人生において最も大切だと思うことを、
次の世代の人に伝えていく活動を続けているんです。

僕の話を聞いた若い人たちが何かを感じ取ってくれて、
僕たちの頭を乗り越えて前進してくれたらいいなと。

その一つとして僕は二年前から二週間に一回は
小学校に出向いて、十歳の子どもを相手に
四十五分間の授業をやっています。

最初に校歌を歌ってもらいます。
前奏が始まると子どもたちの間に入って、
僕がタクトを振るの。

すると子どもたちは外から来た年配の先生が
僕らの歌を指揮してくれたというので、
心が一体になるんですね。


僕が一貫してテーマとしているのは命の尊さです。
難しい問題だからなかなか分からないけれどもね。

でも「自分が生きていると思っている人は手を挙げてごらん」
と言ったら、全員が挙げるんです。

「では命はどこにあるの」って質問すると、
心臓に手を当てて「ここにあります」と答える子がいます。

僕は聴診器を渡して隣同士で心臓の音を聞いてもらって、
このように話を続けるんです。


「心臓は確かに大切な臓器だけれども、
 これは頭や手足に血液を送るポンプであり、命ではない。
 命とは感じるもので、目には見えないんだ。

 君たちね。
 目には見えないけれども大切なものを考えてごらん。

 空気見えるの? 酸素は? 風が見えるの? 

 でもその空気があるから僕たちは生きている。
 このように本当に大切なものは
 目には見えないんだよ」と。


それから僕が言うのは


「命はなぜ目に見えないか。
 それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。
 死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。

 どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うか
 しっかり考えながら生きていってほしい。

 さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために
 使うことを学んでほしい」


ということです。

僕の授業を聞いた小学生からある時、手紙が届きましてね。
そこには


「寿命という大きな空間の中に、
 自分の瞬間瞬間をどう入れるかが
 私たちの仕事ですね」


と書かれていた。
十歳の子どもというのは、もう大人なんですよ。
あらゆることをピーンと感じる感性を持っているんです。

僕自身のことを振り返っても、
十歳の時におばあちゃんの死に接して、
人間の死というものが分かりました。
子どもたちに命の大切さを語り続けたいと思うのもそのためです。



※日野原先生には、現在発行中の『致知』2月号でも
 たいへん感動的なお話をしていただきました。
⇒ 
http://www.chichi.co.jp/monthly/201202_pickup.html#pick1




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(転載以上)

 

先日NHKテレビで、100歳を迎えた今も、現役医師として 活動を続ける日野原重明先生の姿を映し出していました。

“二週間に一回は 小学校に出向いて、十歳の子どもを相手に 四十五分間の授業をやっています。”

スゴイことだと思いますし、先生に比べるともっともっと若い自分は何が出来ているのだろうと思います。

 
“目には見えないけれども大切なものを考えてごらん。

 空気見えるの? 酸素は? 風が見えるの?”

“本当に大切なものは 目には見えないんだよ”

確か、星の王子さまにも同じような言葉があったように思います。

 

“命はなぜ目に見えないか。
 それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。”

素晴らしい言葉ですね。

 

私は、命とは心でもあるのではないかと思っています。

 

紅白歌合戦、こちらのテレビで見ていました。

震災にあった子供たちへの長渕剛さんの言葉、そして心のこもった歌に感動しました。

その目線は、まっすぐ子供たちに向けられていました。

 

“僕はいま人生において最も大切だと思うことを、
次の世代の人に伝えていく活動を続けているんです。

僕の話を聞いた若い人たちが何かを感じ取ってくれて、
僕たちの頭を乗り越えて前進してくれたらいいなと。”


日野原さんの目線もまた、明日を築いていく子供たちにまっすぐ向けられているのですね。

 

 


2 コメント

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生きる (丹波ー浪速 道)
2012-01-01 11:00:42
テラさん(^∇^)

元旦から素晴らしい気づきを有難うございます!
100年も生きている人の言葉は、体験の積み重ねから発していて、説得力が違いますね。

「寿命という大きな空間の中に、 自分の瞬間瞬間をどう入
れるかが 私たちの仕事ですね」

この部分が特に好きになりました。

昨日は青山繁晴さんの関西テレビの特番を観ましたが
10~18才の子供たちがスタジオにいて彼らと対話しながらの番組進行でした。
その子供たちを観ていて、これからの日本は大丈夫だなと心強く感じました!

今年は2012年…アセンション、マヤの暦の終わりとも言われていますが、人間が更に禊がねばならない年なのかなと思っています。

今日は元旦…スターバックスコーヒーで青山繁晴さんの最新作 ぼくらの祖国 を読んで、今年のスタートに弾みをつけます!

今年もブログを楽しみにしていますよ‼


丹波ー浪速道さん (テラ)
2012-01-01 22:19:39
ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

「寿命という大きな空間の中に、 自分の瞬間瞬間をどう入
れるかが 私たちの仕事ですね」

素晴らしい言葉ですよね。
10歳の子の言葉、それは人生の大先輩である日野原さんの言葉やその姿から喚起されたものだったのでしょう。
今の子供たちはとてつもないポテンシャルを持っていると思います。
私たち大人には、その子供達のポテンシャルを引き出すという大切な仕事がありますね。