天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

ドラえもんの誕生日

2012-09-04 12:04:26 | 仏教

昨日2012年9月3日はドラえもんの誕生日記念日でした。といいましても、ドラえもんの誕生日は、2112年9月3日なので、正式な誕生日は100年後ですが。

朝日新聞の天声人語に、ドラえもんの誕生日について触れられていた。

自分と同じ誕生日の著名人を何人もあげてみせる人が、時々いる。どの日にもそれなりの人が生まれているが、きょうは変わり種がいる。紙面ではいつも当欄の右にいる丸っこいの。そう、人気者のネコ型ロボットは2112年の本日生まれた▼100年後の未来から、ドラえもんはやってきた。おなかのポケットから色々な秘密の道具を取り出しては、のび太君を助ける。「あったらいいな」と大人も思う▼本紙別刷り「be」が読者に聞いたら、行きたいところへ行ける「どこでもドア」が1位になった。2位がタイムマシン。3位のタケコプターは自由に空を飛べる。筆者は特派員時代、食べるとどんな言葉も自在になる「ほんやくコンニャク」が夢に出てきた▼秘密の道具は100年後への空想をかきたてる。1901年の年頭、報知新聞が23項目の「二十世紀の予言」をのせた。夢のように語られた技術が、次々に実現されたのに驚かされる▼たとえば東京―ロンドンの電話対話。寒暑知らずの空気調整。高速列車で東京―神戸を2時間半。「遠く離れた男女がひそひそ話をする伝声器」は、携帯電話の隆盛を見ればまさに的中といえる▼だが、それで幸せになったと言い切れないのがもどかしい。進歩が希望、便利が福音だった時代の歌は、もう心からは歌えない。人は身の丈を考えるときだろう。100年後に原発はどうなっている、人類は、地球は――。思いめぐらしながら、ドラえもんに♪ハッピーバースデーを贈る。 (朝日新聞朝刊H24.9.3付

記事によれば、1901年(明治34年)報知新聞に掲載された「二十世紀の予言」が的中したという。確かに、新幹線・携帯電話が普及することにより、便利になった。だが、確かに満たされて幸せになったとは言い切れない。。。次の新幹線はさらに早いモノレール新幹線をめざし、携帯電話はパソコンの機能が導入され、さらに使いやすく・値段が安いものが求められている。

昨日、BDK研修会「問われる仏教 応える仏教」に参加した。釈徹宗先生(相愛大学教授)、阿純章(圓融寺副住職)、池口龍法(「フリースタイルな僧侶たち」代表)、松山大耕(退蔵院副住職)らの四人のパネリストによるお話だった。夜6時開始という遅い時間だったが、定員100人以上が集まり、熱心に先生達のお話に耳を傾けていた。関心の高さが伺えた。そこで、話題にのぼったのが「幸福感の転換」。。 



今までは、物質社会・競争社会の中で幸せを求めていた。だれよりも私が幸せになりたい。エゴイズム社会の中でしあわせを作ろうとしていた。けれど、その結果が無縁社会を作り出した。そんな中、平成23年3月11日東日本大震災が発生した。そこでであった現実は、、人は一人では生きていけない。助け合い。支えあいの中で生きている。お金では買うことのできない世界。分かちうことの大切さを、改めて教えられた。友人の言葉を借りれば、「幸せはつくるものではなく、仕合わせは気づくものである」。ブッダがお説きになった縁起の教えを今こそ改めて、伝えていかなければならないと思った。

(龍)


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