Gute Reise

東大で西洋建築史の研究をしながら設計を勉強している大学院生の日々の記録です。リスボン大に1年間留学を終え、帰国しました。

インターン21日目・東京とリスボンとオスロ

2017-06-07 | LISBOA・AIRES MATEUS
NICOLA CAFEでエスプレッソ。
隣に小さい男の子とお母さんが来ていて、何やらお母さんと揉めた様子でグズッている男の子のおでこに店のおばさんがパティスリーの乗ったお皿をコツンとぶつけていてかわいかった。



Se Mariaの階段スタディの続き。
まず壁に傾斜をつけて、屋根を切り出し、階段部分のシリンダーがはまるように調整していく。

途中、既存の階段の図面を持ってきたSe Mariaにどう変化しているのかを説明される。
それから、図面の表現として、リノベの場合、ポルトガルでは既存と改修を黄色と赤の線と描き分けることなど。

今やっている模型の主旨としては、既存の階段の形が気に入らないから、どうやって美しく生まれ変わらせるかということで、変更のない箇所についてはそのままに、階段等変更のある個所を入れ替えられるように模型を作ってほしいと、先日されていた説明をもう一度二人で確認する。
特に、既存の壁を延長して階段部分を囲わせるアイデアなんだよ、など設計がどのように進められたのかを要所要所に挟んでくれたので、意図しているところがわかってありがたかった。

流れで、本当は、0階部分から階段に至るまでの間に段差があってその部分も既存と改修とでは異なっていることに気付き、これも表現した方がいいんですよね?(もう改修の段差糊付けしちゃったんですが)と尋ねる。
あ、とここで気付いたSe Mariaが、確かに、、それは重要な指摘だね、でもまぁ取りあえず階段作ってみて、あまりにもこの部分が気になるようなら調整しようねという話にまとまる。
いい意味でアバウト、の典型例?



昼はゆっこと電話する約束をしていたので、早々にみずほさんやSaraが食べているタイミングで食べ、ちょうどそこにMariaがきたので、今日ゆっこに電話するよと伝える。
オスロ留学経験のあるMariaをゆっこに紹介し、ゆっこはMariaの親友のAlexとシェアフラットすることになっている。
食べ終わり、電話して、Mariaに変わる。

東京とリスボンでそれぞれに凄くよくしてもらった友達が繋がって、そしてその更に離れた街オスロでの彼女たちの生活に繋がって、、、
東京とリスボンとマドリードが繋がったときにも感じたことだけど、建築の世界は、本当に狭い。



戻ってから、まずRuiの方のプロジェクトの天窓部分を直し、ひとまず完成。
明日Ruiに見せよう。

先々週の金曜日に怒鳴られて以来ビクビクしながら接していたDona Victoriaだけど、床掃除中にヒートカッターの線をよけてあげたり、Dona Victoriaが用意する前にゴミ袋拝借していいですか?とPosso?(Can I?)と尋ねたり、簡単なことからコミュニケーションをとるように努めていたら、今日ついに帰り際、ちゃんと私に向かってAté amanhã.(また明日)と言ってくれた。
やはり、大事なのはコミュニケーション。



一度家に帰って、ちえさんに会いにSanta Apolóniaまで。
アルファマの完全に観光客向けの最悪なお店に入ってしまったのだけど、ちえさんのこちらでの経験の話など沢山聞けて楽しかった。
また明日か明後日かに会う約束をして、帰宅。