丁未堂画室二の丸 TeibidoStudioBranch

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「目出鯛」二人展をやったりしてました

2017-03-02 12:30:05 | 燕京見聞録
大変ご無沙汰しております。
1〜2月は記憶喪失になりそうなくらいバタバタで、ついついブログは開店休業状態となり、失礼しました。


私はこれまで主にちうごく在住の外国人とお仕事してまいりましたが、
ここ最近、ありがたいことに地元の方々とのお仕事が増えて来ました。
あんまりにもかけ離れた商習慣(賃金が出ないとか、丸投げ過ぎとか)なものはお断りしているので、引き受けてるのは主に意思の疎通が可能なみなさんです。

それでも、何かと連絡がものすご急でギリギリなため、瞬発力を鍛えられてます。(その度白髪も激増だけど)


そのギリギリ好きな人たちからまた依頼をいただき、旧正月の新年展示に参加して来ました。企画から展示まで2週間しかありませんでしたが、それにしては内装屋さんも頑張ったと思います。
よう開幕出来たね、と思いました。

会場は、復元された前門の勧業場です。
ちなみに復元したのは、日系の建築会社です。






大理石の壁と床がいくらしたと思う?!くれぐれも傷めないように、と搬入中に何度も言われました。


日本人の友達を誘って、ジャパネスクな展示して、という要請でしたので、書家の先生をお誘いしての二人展です。
壁面が我々のパートで、その前の立体物は北京のアーティスト作品です。




搬入時には、深夜1時からというビックリタイムにも関わらず、中国書家協会お抱えの搬入プロが手伝ってくれて、とても助かりました。
しかし、当時は寒すぎて携帯の電池が切れ気味だったので、搬入プロの仕事振りを写真に残せなかったのが心残りです。



タイトルはジャパネスクと漢字を両立させられるように「目出鯛」としました。
人民のみなさんは意外と、漢字が日本で独自の発展を遂げ、日本語として使われてることを知りません。この「目出鯛」の三文字は中国語としては成立しないので、「つまりどういう意味だ!!」と何度も聞かれました。
ほとんどの人は、文字は漢字ですけど音は日本語で当て字なんですよ、と説明すれば分かってくれましたが、たまに、どうしても意味が分からなくて質問し続ける人もいました。
今でもどう答えれば満足してくれたのかな、と思います。




会期はきっかり旧正月シーズン、かなりの来場数でした。
会期中は、書き初めや縁起物スタンプ体験など、人民に服務して来ました。



(プライバシーの保護の仕方が粗雑ですみません↓)






2時間限定とはいえ無料体験だったので、山ほど人が来ました。
2時間が10分ほどに感じました。




今まで、旧正月といえば自分がお客さんとなり遊ぶ側でしたが、まさか自分がもてなす側にまわる日が来るとは…!

私も北京生活長いけど、まさか「ジャパネスクな展示して」という注文が来るとは…!

という二点で、忘れられない展示となりました。
今後はいつ急に頼まれてもすぐ出動出来るように、日頃から展示できるようなサイズの作品を、きちんとストックしておこうと思いました。


搬入の日は零下10度でしたが、搬出の日は8度もあり、やはり旧正月過ぎると春はすぐそこです。


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