「K-1 WORLD MAX」隠れされた最高の勝負

ＴＢＳの深夜番組「格闘王」でブアカーオを追っかけ
取材した内容が放送されていた。







トーナメント初戦となる準々決勝「ブアカーオ対ジョン・ウェイン」
この試合、組み合わせ自体がいいし内容も（素人が見ても）
充実した見応えありありな勝負になっている。なのにＫ－１の
本放送ではかな～りダイジェスト化されて短いＶに編集され
てしまい「なんでやねん」って苦々しく思った経緯がある。
ブアカーオの優勝という事実もあるわけで、その初戦のＶを
ないがしろにする姿勢には「どの試合が本物なのか」という
勝負の本質を隠したいんじゃないかという思いにすらかられ
る。あんなショボイ小比類巻の試合に時間使う運営側の精神
構造が理解出来ない。




これとて試合の全部が流れたわけじゃないけど、結構長いＶ
を見せてくれたんで双方の戦いぶりが良くわかった。

試合の初めからお互いが持ち味を出しまくり。相当に激しい
打ち合い。ジョン・ウェインのハードパンチにひるむことなく
蹴りを返していくブアカーオ。３Ｒで決着つかず延長戦。
ラフファイトでコーナーにブアカーオを押し込んだとこでパン
チをヒットさせ「押し切るか？」といった場面もあったジョン。
しかし、しかし、ここからブアカーオが怒濤の反撃。がっちり
ガードしたジョン・ウェインの腕の上から蹴りをバンバン叩き
こんで徐々にパンチの威力を削ぎ取り優勢に持って行った。



僅差の判定。この激戦を制してブアカーオの快進撃が始ま
ったわけだ。この上等な味わいの試合を本放送でしっかり
流さないってのは「宝の持ち腐れ」というより、もう悪意だね。
このホンモノの試合を見せてしまうと日本選手の物足りなさ
が見えちゃうのがコワイんだろう。



やっぱりさぁ、いい試合に時間を割いて放送するのが本筋
だと思うよ。ほら、負けたジョン・ウェインもいい顔してる。
「こいつやるじゃねぇか・・・いい試合だったな」と満足そう。

K-1WORLDMAX2004世界一決定トーナメントにＴＢ。