鉄道の線路には、炭素の含有率が高い「高炭素鋼」が使われています。
といっても、一般によく使われている鉄鋼です。
もちろん金属なので、気温の高い夏には伸びて、寒い冬には縮みます。
線路は、その鉄鋼の伸び縮みを計算して、レールとレールの間にすき間を設けて敷いてあります。
電車独特の「ゴトン、ゴトン」という音と揺れは、そのすき間のために生じます。
そして、心地よい揺れが眠気を誘うことになります。
実際、電車内には、うつらうつらと眠っている人がいるものです。
電車内でついつい眠ってしまうのは、心地よい揺れに加えて、周りが知らない人ばかりで気をつかわないでいいことです。
さらに、ただ座っているため、体がリラックス状態にあることが大きいといわれます
専門家によると、そんな電車に乗れば不眠症の人でも眠れる可能性は大きいそうです
そもそも、不眠症とは、夜に眠ろうと思って布団に入っても、なかなか眠れない症状です。
とりわけ、眠ろうと思うほど、かえって眠れなくなる症状のことです。
眠らなくてはという強迫観念が、神経や体を緊張させてしまうのです
いっぽう、電車内ではリラックスして座っているので、そういう人もいつの間にか眠っていることがあるといいます